詳細速報!! = Panasonicが超小型軽量のフルサイズカメラ「LUMIX S9」を発表!!
ASCII.jp / 2024年5月23日 5時0分
Panasonicは5月22日、世界向けにフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX S」シリーズの新モデル「LUMIX S9」を発表した。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736376/x/0d87e7a66e40c747.jpg)
最大の特徴は、最新の「LUMIX S5Ⅱ」とほぼ同じ性能ながら、EVFとメカシャッターをなくすことで超小型・軽量を実現、体積は約3分の1に、重さは3分の2に軽くなっていることだ。
さらに、「リアルタイムLUT」を選択するための、初の「LUTボタン」を搭載し、好みの映像テイストでムービーの撮影が可能で、コンテンツクリエイターやビデオブロガーを狙ったカメラとなる。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736378/x/33e85abfd92a32d4.png)
ボディーカラーは「Dark Olive」、「Night Blue」、「Crimson Red」、「Jet Black」の4色である。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736377/x/8289b256cf52f1ae.png)
米国ではボディのみ(DC-S9)で約1500ドル(約24万円)、20-60mmF3.5-5.6付属(DC-S9K)で約1800ドル(約28万円)で、ほかに28-200mmF4-7.1とのキット(DC-S9H)があり、6月17日出荷予定とある。
同時に、超薄型のMFレンズ「S 26mm F8」と、コンパクトな広角ズームレンズ「S 18-40mmF4.5-6」も発表となった。26mmF8はS9と同時発売で、米国では199ドル(約3万円)だが、6月29日までは、S9を購入すると無償で付属する。18-40mmは今年の後半に発売の予定だ。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736381/x/89d973504fcb7261.jpg)
以下、日本発表の23日に追加
日本でも23日に発表会があり、日本ではブラックモデルとシルバーモデルが発売となる。カラーモデル3種は直接発売にならず、「エクステリア張り替えサービス」(有償)での提供となる(パナソニックストアプラスではオーダー時にカラー指定が可能)。 市場想定価格は、S9ボディーのみが20万8000円、20-60mm付きのKキットは24万1600円、28-200mm付きのHキットは28万7000円で、26mmF8レンズは3万1900円。いずれも6月20日発売で、9月1日までに購入して応募すると、26mmF8レンズとオリジナルストラップ、S9講座視聴チケットがもれなくもらえる。
![](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736894/x/13f7c0413b96d674.jpg)
![](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736895/x/8fc87f39cd83ecc1.jpg)
![](https://ascii.jp/img/2024/05/24/3737066/x/9ab94d91a719af15.jpg)
以上、日本発表の23日に追加
MP4 LiteとLUTボタンを初搭載 EVFとメカシャッターはなく手ブレ補正内蔵で486gを実現 「LUMIX S9」
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736380/x/e4383541baa09622.png)
LUMIXで初めて搭載となったのが「LUTボタン」で、S5Ⅱでも好評だった「リアルタイムLUT」撮影のLUTファイル選択が簡単にできる。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736386/x/a9fd42a93a78ab32.png)
LUTはルックアップテーブルの略で、色設定を定義したファイルのこと。好きな映画風や未来風、都会風など、WEBで公開されている設定や、自分で事前にLUTとして設定した色味をカメラで選んで、リアルタイムで撮影できる。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736387/x/5270c613c26cfe54.png)
サポートするLUTファイルは「.VLT」と「.CUBE」で、Vlog_709。1~39までセットが可能で、1~3にはサンプルのLUTが登録されている。
同時に発表となったスマホ(アンドロイド・iOS)用の「LUMIX Lab」で、LUTファイルの編集やアップロードができるほか、撮影したムービーを「30秒」でネットにUPできるという。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736388/x/e443fab4a01c08df.png)
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736389/x/b170e13374f2b84c.png)
「LUMIX S9」の基本性能は「LUMIX S5II」とほぼ同等で、撮像素子は35mmフルサイズ (35.6 mm × 23.8mm) CMOSセンサーで2420万画素。ISO感度は静止画では標準で100~51200で、拡張で50と102400、204800が指定可能。V-Logでは640~51200、HLGでは400~51200が標準ISO範囲となる。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736395/x/5ada728cf3282f51.png)
静止画のアスペクト比は4:3、3:2、16:9、1:1、65:24、2:1で、3対2比率時で6000×4000ドット、14+ストップ (V-Log)を持つ。
動画は最高でフルセンサー時には6K30P(200Mbps4:2:0 10bit)、APS-C時にはC4K60P(200Mbps4:2:2 10bit)での記録が可能だ。動画フォーマットはMP4またはMOVで、H.264 / MPEG-4 AVC、H.265 / HEVCとなる。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736398/x/089f6862c5d8a40b.jpg)
S9では新たな録画フォーマットとして、「MP4 Lite」を採用。Open Gateでセンサー全体を記録することができる。3840×2560ドット(3:2)、30p/25pの50Mbps、4:2:0 10bit(H.265/HEVC)で、無線での高速転送が可能となり、「LUMIX Lab」を使ってスマホで縦長や正方形など、異なるアスペクト比に変換することができる。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736391/x/6f5376cc9ee39e7a.png)
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736390/x/4893be2b99b4527d.png)
ボディサイズは約126×73.9×46.7mm、重量は486g(バッテリー・SDカード込み)。「LUMIX S5II」は740gなので、254g軽くなったことになる。
「LUMIX S5II」にはあって「LUMIX S9」では無いのは、電子ファインダー(EVF)と、メカシャッターで、手ブレ補正はボディ内で5段を内蔵。「Dual I.S.2」で6.5段に加え、動画撮影の歩き撮りに適した「アクティブI.S.」も搭載する。AFもS5Ⅱと同様の779点「像面位相差AF」を搭載し「リアルタイム認識AF」を搭載、トラッキングも可能だ。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736383/x/b1b9f088f4f01709.jpg)
電子シャッターは静止画では8000分の1から60秒で、T(最高60秒)はBluetoothのリモート操作で可能だ。動画では1万6000分の1秒~25分の1秒。クリエイティブビデオMモードとMFモードでは1万6000分の1秒~2分の1秒となる。
連続撮影はAFS/AFC/MFで最高毎秒30コマ。ブラケット撮影はAE、絞り、フォーカス、ホワイトバランスで可能。LUTとは別に、従来のLUMIX Sシリーズと同様に、フォトスタイル、画像補正、フィルター機能を内蔵する。
背面液晶は「LUMIX S5II」と同じで、3対2比率3インチ184万ドットのタッチ液晶だ。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736382/x/00add91b29697014.png)
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736385/x/1420402ca91e32b1.jpg)
小型化のため、記録メディアは「S5Ⅱ」のSDカード2スロットから、「S9」では1スロットとなっている(SD、SDHC、SDXC)。Wi-FiとBluetooth5.0も内蔵する。
バッテリーはS5Ⅱと同じ「BLK22」で、最高470枚の静止画撮影、MP4で最高60分の動画撮影が可能。
インターフェースはUSB Type-C(10Gbps)とマイクロHDMI(出力)、マイク端子を内蔵し、イヤホン端子はない。充電はType-Cで行なう。内蔵マイクはステレオでスピーカーはモノラルだ。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736384/x/bd453e52a0f3327c.jpg)
同時発表になった「26mm F8」のパンケーキレンズは、マニュアルフォーカスで絞り値もF8固定だ。長さは18.1mm、重さ58gと超小型軽量で、写真ではMFリングの回転度数が30度くらいしかないので、近接以外はほぼパンフォーカスになるものと思われる(個人の感想です)。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736396/x/0a16c7e2ceca0728.png)
今年後半に発売となる、小型軽量の超広角ズームレンズ「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」は最短撮影距離15cmで、「S9」にピタリサイズのズームだ。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736397/x/b34c6ee9ed12d39c.png)
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736400/x/c36c0ec2ce83f661.png)
以下、日本発表の23日に追加
![](https://ascii.jp/img/2024/05/24/3737068/x/cc388118588e4742.jpg)
「リアルタイムLUT」では、色変換だけではなく、濃度、粒状感、カラーノイズ効果が追加となった。また、LUTの重ね合わせも可能である。
![](https://ascii.jp/img/2024/05/24/3737069/x/9f9987bf3ce3b13a.jpg)
「ハイブリッドズーム」も進化し、設定でONにすれば、レンズのズームリングだけで、最高3倍までのクロップズームが可能となる。
![](https://ascii.jp/img/2024/05/24/3737070/x/368bba260a517cf6.jpg)
例えば、20-60mmでこれをONにすると、広角端は20mmの画角だが、ズームリングを3分の1回したところで60mmの画角となり、さらに望遠側に回すと、自動でクロップズームが効いて、望遠端では180mmの画角となる。かなり便利な機能で、S5Ⅱでも実現して欲しいものだ。
![](https://ascii.jp/img/2024/05/24/3737071/x/13477c3214d48f06.jpg)
以上、日本発表の23日に追加
ライバル機はシグマ「fp・fp L」と ソニーVLOGCAM「ZV-E1」
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736394/x/85d2860817593b6d.png)
☆以下は完全に個人の感想です☆
現在、米国PanasonicストアではS9ボディが約1500ドル(約24万円)で、S5Ⅱが約1800ドル(約28万円)なので、4万円安い。日本では現在、直販サイトではS5Ⅱが24万7500円なので、S9は21万円台での発売が期待できる。
ちょっと気になるのは冷却性能で、「S5Ⅱ」には冷却用のファンを内蔵して「動画記録の時間制限なし」としているが、「S9」は搭載していないので、実際の連続撮影時間は短くなることが予想される。
「LUMIX Sシリーズ」と同じフルサイズのLマウントカメラとして世界最小・最軽量の「SIGMA fp/fp L」は、EVF、メカシャッター、手ブレ補正なしで、113×69.9×45.3mm、422gだ。
S9は幅が13mm、高さが4mm、奥行きが1.4mm大きく、64g重いが、手ブレ補正があるのは安心感が高い。ただ、fp/fpLにはオプションでEVFが追加でき、fp Lは6100万画素センサー搭載なので悩ましいのだ。
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736401/x/68d0b79563955d70.png)
ムービー主体のフルサイズカメラとして近いのは、ソニーαの「VLOGCAM ZV-E1」で、こちらは静止画時1210万画素、動画時1010万画素で動画記録は最高4K60P(600Mbps4:2:2 10bit)である。
撮像素子の解像度はS9のほうが2倍高いが、E1もEVFとメカシャッターなしで手ブレ補正は5段と互角の性能である。
サイズは121×71.9×54.3mmで重量は483gだから、幅が5mm、高さが2mmだけS9のほうが大きいが、奥行きはE1のほうが7.6mm大きく、重さはS9がわずかに3g重い。ただし、E1のメーカー直販価格は約33万円なので、S9の日本での価格にはとても期待したいのだ。
![](https://ascii.jp/img/2024/05/24/3737072/x/9025fb04276a5741.png)
![パナソニックが「LUMIX S9」を発表](https://ascii.jp/img/2024/05/23/3736392/x/30f8a2d294abf273.png)
この記事に関連するニュース
-
「動画より静止画を撮りたいんだー」という人に富士フイルム「X-T50」は超オススメかも
ITmedia NEWS / 2024年6月16日 7時20分
-
小型軽量フルサイズミラーレス「LUMIX DC-S9」で日常を自分色に切り取ろう!
&GP / 2024年5月30日 22時0分
-
シグマfp愛用者は「LUMIX S9」をどう見たか 開発責任者に設計思想も聞いた
マイナビニュース / 2024年5月27日 18時0分
-
フルサイズセンサーなのに小型軽量、「LUMIX S9」はSNSユーザーのための“初めてのカメラ”
ITmedia NEWS / 2024年5月25日 8時20分
-
コンパクト×フルサイズ 新型ミラーレス「LUMIX S9」登場 403gながらボディ内手ブレ補正搭載
ITmedia NEWS / 2024年5月23日 11時25分
ランキング
-
1猫が指をカミカミ かわいい甘噛みのはずが……「これは食われてるよ」
おたくま経済新聞 / 2024年6月21日 7時0分
-
2「ヤフオク!」でメダカを買ったら、謎のトラブルに巻き込まれ…… ゾッとする展開に「自分ならこんな事できません」
ねとらぼ / 2024年6月20日 21時30分
-
3「エラー品ですかね?」 カッターの刃にあるはずの“あれ”がないと思ったら…… 「そういうの需要あります」「便利ですよ」
ねとらぼ / 2024年6月20日 20時45分
-
4「銭湯で死にかけた」 人気VTuberが“予想外の理由”で九死に一生を得た話にヒヤリ 「そんなことある?」
ねとらぼ / 2024年6月20日 20時50分
-
5『ポケモン』スカイツリーイベントの詳細発表、ニャローテやホゲータをイメージした特別ライティングも
マイナビニュース / 2024年6月18日 21時8分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)