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格安SIMで留守電サービスは使えるの? ちなみに最初からオンのサービスもあるので要注意!

ASCII.jp / 2024年5月26日 12時0分

 povo2.0で開始された留守番電話サービス。留守電を必要とする人にはありがたいサービスだが、一方で不要という人もいる。また、オプションで申し込まないと関係ない話だと思いきや、デフォルトでオンになっているケースもある。

留守番電話
povo2.0が留守番電話サービスに対応。通話メインで活用しているのであれば、便利に感じる人もいるだろう

 そこで、格安SIMで留守電がどうなっているのか、実態をまとめた。

留守電があると逆に問題になるケースも多くなっている

 今回紹介する携帯電話の留守電サービスはネットワーク内にシステムがあって、留守電にメッセージを入れた方/聞く方の両方に通話料がかかるタイプのものだ。携帯電話の黎明期からあり、まだまだ圏外が多かった時代には重宝したという人もいるだろう。

 最初はオプションだったが、NTTドコモ以外では無料で付くようになり、契約時に何もしなくてもサービスが使える時期があった(現在はauは有料、ソフトバンクも古いプランのユーザー以外は有料)。また、デフォルトでオンになっているケースもある。その場合、どうなるか。会話したくない相手にまで留守電に勝手にメッセージを残され、完全に無視するわけにもいかない。しかもメッセージを聞くと自分に料金がかかってしまうのだ。

留守番電話
MNO4社の場合は、楽天モバイルを除いて、基本は有料に移行した

 特に最近は、機械を使ってランダムに電話をかけてきて、機械音声で営業やアンケートを求める電話が多くなっているように感じる。これが留守電に入ってしまうことがあるのだ。そうするとまったく必要のない営業電話を聞くためにこちらが料金を負担してしまうことになる。通話料は数十円であっても、手間がかかり、しかも料金負担まであるとなると憤りを感じるしかない。

 必要な人にとっては有益だが、反対に不要な人にとっては百害あって一利なしとも言える留守電サービス。筆者の勘ぐりでは、NTTドコモ以外でサービスの無料化がスタートしたのは、当時は圏外が多く、それでは通話料が取れないので留守電に応答させ通話料を稼ぐためではないかとさえ思っている。事実として、当時の筆者は留守電サービスの分だけ通話料が増えていたからだ。

 今なら圏外という状況がほとんどなくなったが、最近は呼び出し回数があまり多くなくても留守電に飛ぶようになっているため、電話に出なければ、すぐ留守電に入ってしまう。それがランダムにかけてくる機械音声の営業電話やアンケートならまだマシで、仕事の連絡などで「留守電に入れた=要件が伝わって了承された」と思い込む人だったりすると“厄介”でしかない。

格安SIMで有料オプションで用意されることが多いが 意図せずオンになってることも

 格安SIMはシンプルなサービス内容であることが多く、留守電は頼まない限り、付いていないことが多いが、大抵は有料オプションで用意されている。5月20日に留守電が始まったpovo2.0(月330円)のような例が実は少数派で、残る留守電無しのサービスといえばドコモ「ahamo」が挙げられる程度だ。

留守番電話
ahamoは留守電や着信転送にはハッキリ非対応。ターゲット層的に不要か?

 サブブランドではY!mobileは留守電は最新プランの「シンプル2」を除いて、無料で付いてきて、開通時にデフォルトでオンになっている(UQ mobileは月330円の有料オプション)。また、楽天モバイルも無料で利用できる。

留守番電話
Y!mobileは基本的な留守電は従来は無料だったが、「シンプル2」で有料オプション化した

 有料オプションの場合でも、加入時に勧められるセットオプションに留守電が入っていることも多く、LINEMOのように転送電話だけ利用したくても、留守電もセットになっていたりする。そのセットに入ると、留守電も最初からオンのケースがあるので注意が必要だ。

ソフトバンクMVNOの格安SIMだと、無料で留守電を使えるが デフォルトでオンなので注意が必要だ

 MVNOの格安SIMでも、多くのサービスは留守電は有料オプションとなる。しかし、有料なので申し込まない限り、関係ない話だと思っていると、そうではないこともあるから要注意だ。

 筆者の調べた範囲では、ソフトバンク回線を用いたMVNOのサービスでは留守電が無料のサービスがあり、特にNUROモバイルはサイト上に「留守番電話サービスの解除はできません」と記されている(https://support.sonynetwork.co.jp/faqsupport/nuromobile/web/knowledge9339.html)。

 mineoもソフトバンク回線は留守電が無料で付いてきてデフォルトでオンになっている。ただし、こちらは設定で解除が可能(https://support.mineo.jp/setup/guide/rusuban_denwa.html)。しかし解除していない場合は、20秒鳴らして出ない場合は留守電に飛ぶ仕組みで、それ以外の秒数にするには、一度転送設定で留守電を転送先にした上で秒数を設定するという面倒な作業が必要だ。

留守番電話
ソフトバンク網を用いるmineoのSプランでは留守番電話は無料かつデフォルトでオンになっているので、不要なユーザーは設定する必要がある

 そして、変更できるといっても5秒から5秒単位で最大30秒まで。30秒鳴らされれば留守電に転送されてしまう。QTmobileやHISモバイルもソフトバンク回線での留守電はmineoと同様になっている。

 留守電までの呼び出しの最大30秒が長いか短いかは、使う人次第でなんとも言えないが、このくらいの時間設定だと、機械音声の営業電話がそのまま留守電に入ってしまう。時間も金銭的にも迷惑な状況になりかねない。

povo2.0を音声通話メインで使っている人ならさらに便利に

 もちろん筆者は留守電サービス自体を否定しているわけではない。たとえばpovo2.0では、2つ目の連絡先として安価に取得したり、月1650円のかけ放題回線として、通話をメインに便利に活用している人がいるだろう。

 そのpovo2.0が留守電サービスに対応すれば、人によっては非常に便利になる。反対に使わない人は、オプションを追加しなければ留守電に転送されてしまうこともない。

必要な人は高機能な留守電オプションの活用も検討したい

 留守電を使いたいシーンもあるが、メッセージを残されてしまうと通話料を払って聞くしかなくなる。もちろん端末側の留守電機能(伝言メモ)を使う方法もあるが、圏外では対応できない。

 そこで、留守電の上位サービスを活用する方法もある。名称としては各社が「スマート留守電」「留守番電話プラス」「お留守番サービスEX」などとうたっているもので、従来のように留守電のセンターに電話をかけてメッセージを聞き出すのではなく、留守電の音声ファイルが転送されたり、伝言の音声を文字化して受信できたりするサービスだ。

留守番電話
ソフトバンクの有料オプション「留守番電話プラス」は、音声ファイルのスマホへの自動配信などの機能がある

 もちろん通話料が不要な代わりにデータ通信料がかかるが、自宅の固定回線で使っていれば料金負担はないに等しく、よほど頻繁に受信しなければ特に料金が跳ね上がるということもないだろう。これらのオプションは月額220~330円程度だ。

まずは現在の留守電の状態を確認しよう

 無料で付いてきたり、反対に使えなかったりとサービスごとにさまざまな留守番電話サービスだが、メッセージを入れてほしくない相手から伝言を残されてトラブルになったり、聞くだけで通話料がかかるなどメリットばかりではい。

 また、回線を乗り換えた際など、知らない間にオンになってしまうこともある。トラブルに発展しないためにも、留守電が不要ならば、オプションを解除したり、設定でオフするなどの対策が必要だ。

 まずは自分の回線が留守電がオンになっているか、いないか、不要なのにセットオプションに留守電が組み込まれていないかを確認しておき、使わないのなら設定でオフにするといいだろう。

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