G-SHOCKのベストセラー5600シリーズの【改】キットを衝動買い
ASCII.jp / 2024年6月7日 11時45分
G-SHOCK 5600シリーズ「着せ替えキット」を AliExpressで衝動買い
カシオ計算機のG-SHOCK 5600シリーズは、G-SHOCKの中でも初代のDW-5000のDNAを最も強く引き継いだ腕時計だ。それゆえサイズ違いモデルや派生モデル、コラボモデルの数も種類も極めて多くその出荷台数も桁違いのスーパーモデルだ。
筆者もDW-5000と同じ系譜の電波時計である5610シリーズを含め、いくつかの5600シリーズを愛用している。世界中にたくさん出荷された5600シリーズには、俗にいう「着せ替えキット」の類が非常に多く存在するモデルだ。
今回紹介するのは、筆者がこの春衝動買いしたDW-5600/5610用の金属ベゼルとスチール製のベルトの交換キットだ。ベゼルだけを金属に交換したいユーザー向けにベゼル単体でも入手は可能だ。都内の腕時計ショップにはこれらのキットをアプライした5600シリーズが、けっこうな高額で売られているのを見かけることもある。
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今回、筆者が購入したのはペイズリー系の彫刻が表面に施された、ステンレス鋼で作られた重量感のあるキットだ。マイナス点は、50g少々のDW-5600Eが3倍近い130g超えとなること。軽くてタフなG-SHOCKも魅力的だが、時にはズッシリしたG-SHOCKを身に付けたくなる時もあるだろう。
キットの中身はメインの着せ替えパーツであるベゼルとベルトのほかに、大小プラスマイナスのネジ回しとバネ棒はずしが収納されている。オリジナルのG-SHOCK 5600の腕時計コア部分をベゼルに固定しているネジ(プラス)の代わりに着せ替えキットで使用するネジ(マイナス)も含まれている。
実は今回、最初に分解してベゼル交換しようとした同じ5600シリーズのDWE-5600CCは、形状的には可能だったがネジ位置がまったく合わず諦めた。どうも新しいテクノロジーを採用したカーボンコアガード仕様のG-SHOCK 5600系の交換は、無理のようだ。
![](https://ascii.jp/img/2024/06/06/3743765/x/fea16e1e0e6c903e.png)
最終的に今回の交換対象としたG-SHOCKは、先頃生産が終了したDW-5000の直系モデルであり、これぞG-SHOCKと呼ぶにふさわしいDW-5600E-1モデルだ。両側面ラグのネジ位置もあうことを確認して、速攻で超簡単な分解作業に入った。ちなみに今回の【改】金属ベゼルと金属ベルトの対応しているG-SHOCKのモデルは、5600と電波時計モデルの5610の2機種だ。
![](https://ascii.jp/img/2024/06/06/3743760/x/69b1ca7ac7d79611.png)
DW-5600E-1モデルの分解を終えたら、腕時計のコア部分に交換用の金属ベゼルを被せて、付属のマイナスネジ4個で固定。続いて金属ベルトの交換だ。改造キットに同梱されているバネ棒はずしのお世話にならなくても、簡単にベルトをラグに固定できるレバー式バネ棒のおかげで、ベルトの取付は簡単だ。
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実際に改造を終えたG-SHOCK 5600E-1を眺めてみると古き良き1970年代の薫りがして、立体的なペイズリー模様が昨今ではなかなか見る機会も少なくユニークで愛着が湧いてくる。
金属ストラップのロック部分も極めて構造的にしっかりしている。親指と人差し指で両側からプッシュするロックアンロック機構による装着&脱着もスムースで快適だ。樹脂ベルトよりも、装着時に誤ってG-SHOCKを落下させる心配もない。
![](https://ascii.jp/img/2024/06/06/3743762/x/2864398f0acc3a36.png)
まあG-SHOCKの場合は落下も事故ではなく一種のイベントなので、金属製の着せ替えキットに交換することで重量負荷が増えることでかえってタフネス機能のマイナスになるのかもしれない。改造は「リスクもまた楽し」の心構えが大事だ。
改造キットをアプライすることで、同じG-SHOCK-E1のコア部分を使いながらも樹脂ベルトを装着していたオリジナルの5600とは全く異なるイメージに変身できるところが改造キットのおもしろさだ。
一方G-SHOCKは、全体が樹脂素材で覆われているがゆえに、全体として素晴らしいタフネス感を表現できているのも確かだ。オリジナルデザインやその発想のコンセプトにオマージュしながらも、時に気分を変える目的なら着せ替えキットは代替案のひとつとなるだろう。
![](https://ascii.jp/img/2024/06/06/3743779/x/5eb63094fbc12fe1.png)
もちろん国内のオンライン通販でも良く似た商品は購入可能だ。しかし実際にはそのほとんどの商品は、AleExpressやそこに納入してる中国メーカーからの単なる輸入販売なので、国内価格は1.5倍前後になってしまっている。できれば国内製造企業の海外雄飛も期待したいが、残念ながら日本国内で製造販売されているものはまず皆無と考えてよいだろう。
今や従来のパソコンやスマホ関連商品だけではなく、日用品を筆頭に人が使うほとんどの商品はグローバルな市場で売買されている。国内市場で何かおもしろいモノや便利なモノを見つけたら、海外のオンライン通販市場でも探して見ることをお勧めしたい。筆者は既に200点以上の商品を海外から直接購入しているが、配送や金銭トラブルは未だゼロだ。
![T教授 T教授](https://ascii.jp/img/2011/06/22/1511551/x/f5fe44986d09d330.jpg)
今回の衝動買い
・アイテム:DW5600 MODIFYキット用ベゼルとベルト(レトロスタイル) ・購入:AliExpress ・価格:8975円(送料込みの購入時の価格)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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