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「Framework Laptop 16」はノートPCの常識を変えるモジュラー交換式PCだ

ASCII.jp / 2024年6月7日 15時0分

ノートPCにもカスタマイズの楽しさを! 様々なパーツを交換できる「Framework Laptop 16」

 Framework ComputerはCOMPUTEX TAIPEI 2024に出展し、パーツを自由に交換できるモジュラー式のノートPC最新モデル「Framework Laptop 16」を出展した。発売時期は未定で、現在予約を受け付けている。

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Framework Laptop 16は背面からGPUボードも交換可能だ

 基本スペックはCPUが「AMD Ryzen 7 7840HS」(8コア、16スレッド、最大5.1GHz)、または「AMD Ryzen 9 7940HS」(8コア、16スレッド、最大5.2GHz)、GPUは「Radeon 780M」を搭載する。

 メモリーはDDR5-5600のスロットを2つ搭載し、8GBx1から最大32GBx2枚に対応。ストレージもM.2対応のものを2スロット搭載している。Framework Laptop 16はメモリー・ストレージなどをあとから自分で追加できるDIYモデルと、スペックを選んで完成品を購入するカスタムモデルの2タイプが販売される。

 なお、カスタムモデルであってもあとから自分でモジュールの交換が可能だ。

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Framework Laptop 16

 ディスプレーの解像度は2560×1600ドット(16:10)で、リフレッシュレートは最大165Hzに対応、コントラスト比は1500:1で輝度は500nit。ベゼル上部中央には1080p/60fpsのウェブカメラを搭載している。ベゼルはブラック、オレンジ、ラベンダーの3色あり、簡単に取り外して交換できる。

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16型ディスプレーのベゼルは簡単に交換できる

 Framework Laptop 16は、本体の各パーツを自由に取り外してカスタマイズできる「モジュラー式」構造となっている。手始めにトラックパッドモジュールの左右にある短いブレードをスライドさせて取り外せば、簡単にトラックパッドを外せるのだ。

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トラックパッドモジュールを取り外した

日本語はないがキーボードも言語に合わせて変更可能

 キーボードも同様の方法で取り外しできる。キーボードは英語はもちろんドイツ語やフランス語、中国語、韓国語など10種類以上がある。キーボードのタイプにはRGBバックライト付きANSIレイアウトのクリアキーもあり、ゲーミング用途にも使える。現時点では日本語キーボードはないものの、日本からの購入者が増えればメーカーも対応するかもしれない。

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キーボードは各国言語のものに交換できる

 テンキーボードモジュールもあり、キーボードの横に装着できる。もちろん左右どちらにも装着可能だ。トラックパッドもキーボードに合わせて左右にずらして装着するのもいい。フットプリントが270×356.58mmと広いため、このようにビジネス向けのフルキーボードスタイルにすることもできるわけだ。

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テンキーパッドも追加できる

 トラックパッドやキーボードはホットスワップで交換可能だ。モジュール規格は公開されるので、サードパーティーがモジュールを開発することもできる。そのため、トラックボールモジュールや指紋認証センサーモジュールなど、Framework Laptop 16を拡張できるモジュールの登場も期待できるだろう。

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キーボード周りの拡張にも期待できそうだ

用途に合わせてファンのサイズを変えられる

 そして、最大の特徴は背面の拡張ベイだ。標準では75×75×8.2mmのファンを2つ搭載した「エクスパンション・ベイ・シェル」が付属する。オプションとして「Radeon RX 7700S」と75×75×11.5mmのファン2つを搭載した「グラフィック・モジュール」が提供される。

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上が「Radeon RX 7700S」搭載のグラフィック・モジュール。ファン側を内側に向けて装着する

 外出時はエクスパンション・ベイ・シェルを装着して本体重量を軽くして持ち運び、自宅やオフィスでのゲーミングやビデオ編集時にはグラフィック・モジュールに付け替えれば手軽に本体性能をアップグレードできるわけだ。

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GPUモジュールの脱着も簡単だ

種類豊富な拡張端子はいつでも入れ替え可能

 さらに本体の拡張端子にも大きな工夫がされている。Framework Laptop 16は左に3つ、右に3つの拡張端子を備えているが、それぞれの1つ1つに脱着可能な拡張カードを装着できるようになっている。

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左右の拡張端子は拡張カードとなっており、そのまま取り外して交換できる

 この拡張カードは様々なタイプが用意されており「USB-A」「Type-C 3.2」「Type-C 4」「Type-C 240W充電」「ディスプレー出力」「3.5mmヘッドフォン」「RJ-45」などを好みの組み合わせにできる。「Type-C端子があと1つ足りない」なんてときは、外付けのUSBハブを使わずに拡張カードの1つをType-Cのものに交換すればいいわけだ。

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様々な拡張端子が提供される

 この拡張カードはFramework Laptop 16本体側とType-C端子で接続・装着される。つまり拡張カードそのものがType-C端子を持つ独立したポートなのだ。そのためスマートフォンのType-C端子に装着し、外部端子として使うこともできる。

 今後、メモリー内蔵ポートやmicroSDカードリーダーの拡張カードが出てくれば、Framework Laptop 16から抜いてスマートフォンに挿してデータをコピーするのも簡単にできるようになる。

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拡張カードをそのままスマートフォンでも利用できる

 デスクトップPCの自由度ほどではないが、キーボードや拡張端子、さらにGPUも好みにカスタマイズできるFramework Laptop 16は、ノートPCの可能性を大きく広げる製品といえる。予約中の価格はDIY版が1399ドル(約21万8000円)から、カスタムモデル版が1699ドル(約26万5000円)からとなっている。

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Framework ComputerはノートPCの概念を変える製品を生み出した
「COMPUTEX TAIPEI 2024レポート」

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