1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

重量約709gとノートPCより軽い!? 小型PC「mouse CA-A5A01」はコスパも性能もバッチリ充実だ!

ASCII.jp / 2024年6月16日 12時0分

フットプリントはA5サイズで片手で持ち運べるほどコンパクト 机の上のどこにでも置ける!

 自宅やオフィスにデスクトップPCを導入する際、頭を悩ませがちなのが「置き場所をどうするか」だ。机の上だと物理的な作業スペースが犠牲になるし、部屋のインテリアとの調和も気になってしまう。一方、床置きはホコリの吸い込みや排熱への影響が心配……。そこで注目したいのが小型PCだ。片手で持ち運べるほどコンパクトな本体に仕事や勉強などに必要な性能・機能がまとまっており、机の上に置いても収まりがいい。

 今回紹介するマウスコンピューターの小型PC「mouse CA」シリーズは、その代表格といえる製品だ。小型軽量なだけでなく横置きにも縦置きにも対応しており、机の片隅などの限られたスペースにも楽に設置できる。またVESA取り付けキットが付属しており、ディスプレー(別売)の背面に取り付けて一体型PCのように使うことも可能。省スペースながら性能が高く、仕事からエンタメまで幅広いシーンで活用できる。「mouse CA-A5A01」試用機をもとにその外観や使い勝手、パフォーマンスなどを詳しく紹介しよう。

マウスコンピューターの小型PC「mouse CA-A5A01」。ワイヤレス接続のオリジナルキーボード(103日本語キー)とマウスが標準で付属している

場所を選ばず設置できるサイズ 重量約709gはなんとモバイルノートPCより軽い!

 マウスコンピューターのCA-A5A01は、PC本体とディスプレーが分かれたセパレート型のデスクトップPCだ。その最大の特徴は筐体のコンパクトさ。横置き時で幅約194mm、奥行き150mm、高さ28mmしかない。小説やビジネス書の書籍などより一回り大きい程度で、横置きにした際のフットプリントはA5用紙(幅210×奥行148mm)に近く一般的なモバイルPCよりも小さい。ディスプレー台の下やラックの隙間などにも無理なく収納することが可能だ。

CA-A5A01を横置きしたところ。横置き時のサイズは幅194×奥行153×高さ28mmのため、フットプリントはA5用紙(幅210×奥行148mm)に近い。ビジネス書の書籍などより少し大きい程度といった印象だ。本体が薄いためディスプレー台の下などにも無理なく収納できる

 CA-A5A01には専用スタンドが同梱されており、本体に取り付けると縦置きで使用できる。縦置き時のフットプリントは幅約73mm、奥行き153mmとなり、横置き時よりもさらに省スペース。これなら、狭い机の上に置いた場合でも作業スペースを広く取ることができる。

専用スタンドを装着して縦置きにしたところ。ちょっとした空きスペースに設置でき、机の上を広く使用できるのがうれしい

 さらにCA-A5A01にはVESA取り付けキットも付属している。同キットを利用してVESAマウントに対応したディスプレーやテレビに取り付ければ、本体をその背面に隠して一体型PCのように使用することが可能。本体と一緒に配線などもディスプレー背面に隠してしまえば机の上をより一層スッキリさせられる。

付属のVESA取り付けキット。このキットを使うことで、本体をディスプレーの背面に取り付けられる

 CA-A5A01の重量は約709g(スタンドを含まない場合。スタンドを含めると約869g)と非常に軽く、電源アダプター込みでも1kg程度に収まる。そのため本体とキーボード、マウスを持ち歩き、出先でディスプレーにつないで作業することも不可能ではない。多少荷物かさばるが、モバイルディスプレーも一緒に持ち歩いてコワーキングスペースなどで作業することもできる。実際にそういった使い方をする機会がなくても、いざというときに持ち運んで場所を選ばず使用できるのは心強いポイントといえるだろう。

本体と電源アダプター。両方合わせても1kgを切る軽さのため、出先などに持ち運ぶことも可能だ

本体前面にUSB 3.0のType-CとType-A両方あり! SDメモリーカードリーダーも便利だ

 CA-A5A01はコンパクトながらインタフェースが充実しており、本体前面にUSB 3.0 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-C×1を搭載。本体背面にはUSB 3.0 Type-A×2、ギガビットLAN×1、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1が搭載されている。

 背面のインターフェースには抜き差ししないUSB機器を接続しておき、前面には取り外す機会がある機器をつなげると、ケーブル類の取り回しの面倒さが減るはずだ。Bluetooth 5に対応しているので、Web会議中の音声を周囲に聞かれたくない人はワイヤレスのイヤホンやヘッドホンも利用できる。デジカメの画像データなどを取り込むためにSDカードを利用する機会がある人には、SDメモリーカードリーダーを採用している点もうれしいポイントだろう。

本体前面には、USB 3.0 Type-A×2、USB 2.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-C×1、SDメモリーカードリーダー×1が搭載されている
本体背面には、USB 3.0 Type-A×2、HDMI出力×1、D-Sub(15ピン)×1、ギガビットLAN×1、マイク入力×1、ヘッドホン出力×1が搭載されている

 CA-A5A01の映像出力には、最大解像度4K UHD(3840×2160ドット/60Hz)対応のHDMI出力と、最大解像度フルHD(1920×1080ドット/60Hz)のD-Sub(15ピン)という2系統を搭載しており、それぞれ外付けディスプレーと接続することで最大2画面への同時表示が可能。リモートワークなどでデュアルディスプレー環境にして作業効率を上げたい場合も簡単に実現できる。近年では少なくなっているはずだが、映像入力端子がD-Sub(15ピン)のみのプロジェクターにつなげる場合も役立つ。

 また無線LAN機能は、安定した高速通信が可能なWi-Fi 6Eに対応しているため、Wi-Fi 6E対応Wi-Fiルーターの購入を検討しているという人も安心だろう。古めのWi-Fiルーターを使っている場合でも、ギガビットLAN端子を使うことで大容量のデータを高速にやり取りできる。

ワイヤレス接続のオリジナルキーボードとマウスが標準で付属

 CA-A5A01にはワイヤレス接続のオリジナルキーボード(103日本語キー)とマウスが標準で付属している。同じく付属の専用レシーバーをUSBポートに挿すだけでペアリングできるため、手間なくすぐ使い始めることが可能だ。

ワイヤレス接続のオリジナルキーボード(103日本語キー)とマウス。USBレシーバーをPC本体に挿すだけですぐに使い始められる。キーボードはキーピッチが約19mmでストロークも十分あり、タイピングしやすく感じた。電源は、キーボードが単4電池×2、マウスが単3電池×1だ

CA-A5A01搭載のAMD「Ryzen 5 7530U」はモバイル向けCPUながら 数世代前のデスクトップ向けCPUに引けをとらない性能!

 mouse CAシリーズは小型PCということもあって、CPUにはデスクトップ向けではなくモバイル向けの省電力タイプが採用されている。最新CPUや外付けGPU(ディスクリートGPU)を搭載したタワー型デスクトップPCに比べるとパフォーマンスは控えめだ。

 とはいえCPUには現行世代のAMD Ryzen 7000シリーズが採用されており、数世代前のデスクトップ向けCPUと比べても引けを取らないほど高性能。普段使いはもちろんだが、ビジネスやちょっとしたクリエイティブ用途にも対応できるパフォーマンスは実現している。

 今回試したCA-A5A01の場合は、CPUにAMD「Ryzen 5 7530U」を搭載しており、グラフィックス機能としてはCPU内蔵の「AMD Radeon グラフィックス」を利用できる。メモリーは32GB(16GB×2/デュアルチャネル)で、ストレージは1TBのNVMe SSDという構成だった。

CPUとして6コア12スレッドのAMD「Ryzen 5 7530U」が搭載されている
グラフィックス機能は、CPU内蔵のAMD Radeon グラフィックスだ

 Ryzen 5 7530UはTDPが15Wの省電力設計で、薄型ノートPCなどに搭載されることの多いCPUだ。CPUアーキテクチャはZen 3世代で、最新ではないもののパフォーマンスは十分高く、性能と電力効率、コストのバランスが優れているのが特徴。そこでその性能をチェックするためベンチマークテストをいくつか実行してみることにした。

オフィス系ソフトなど一般的な用途には不足のないパフォーマンスを実現

 CPUのコア単体の性能と総合性能を測るため『CINEBENCH R23』を実行してみたところ、マルチコアが「6602pts」、シングルコアが「1394pts」となった。また『CINEBENCH R24』ではマルチコアが「396pts」、シングルコアが「84pts」だった。シングルコアがやや低めではあるものの、マルチコアのスコアはライバルとなる第12世代Core i5-1230Uあたりと同等か、少し高いスコアになっている。普段使いやビジネス用途はもちろんだが、複数の処理を同時に実行するマルチタスクや動画のエンコードなども快適だろう。

『CINEBENCH R23』の結果
『CINEBENCH R24』の結果

 PCの総合的なパフォーマンスをチェックする『PCMark 10』を試してみたところ、次のようになった。

『PCMark 10』では、いずれのスコアも快適さの目安を上回っていた

 快適さの目安は、基本性能を示す「Essentials」が「4100」以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示す「Productivity」が「4500」以上、クリエイティブ系アプリのパフォーマンスを示す「Digital Content Creation」が「3450」以上となっているが、そのいずれも大きく上回っている。動画視聴やWeb閲覧、オンライン会議などの普段使いはもちろん、ビジネス文書作成や、画像編集のようなクリエイティブ系の用途にも対応できる性能を持っていることが分かる。

 3Dグラフィックス性能の計測として、定番のベンチマークソフト『3DMark R23』でチェックしてみた。

DirectX 12での3D性能を見るテスト「Time Spy」の計測結果
フルHD(1920×1080ドット)解像度向けテスト「Fire Strike」の計測結果
統合型グラフィックス向けテスト「Night Raid」の計測結果

 内蔵GPUも一般的な用途や写真編集などのちょっとしたクリエイティブ用途には十分なパフォーマンスを持っている。軽めのゲームなら解像度や品質を妥協すればそれなりに楽しめるはずだ。

 そこで、ゲーム系のベンチマークソフトとして、『ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク』『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク』で計測した。

 その結果、『FINAL FANTASY XIV: 暁月のフィナーレ』くらいの重さのゲームであればフルHD(1920×1080ドット)解像度でも品質次第ではなんとか遊べることが分かった。小型PCをゲーム目的で購入する人は少ないはずだが、リモートワークの合間などに息抜きでちょっとしたオンラインゲームを楽しむにはピッタリだろう。

 なお試用機のCA-A5A01には、ストレージとして1TBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されていた。ストレージのアクセス速度を計測できる『CrystalDiskMark』を実行してみたところ、シーケンシャルリードが3400MB/s超と高速。日常のデータ読み込みや書き込みはもちろんだが、動画などの大容量ファイルの読み込み時間や重量級アプリの起動時間短縮にも役立ってくれそうだ。

『CrystalDiskMark』の結果

CA-A5A01は、メモリー大盛りでもリーズナブルでコスパ良好な小型PCだ

 片手でもつかめるほどコンパクトで、設置場所を選ばない小型PC「mouse CA」シリーズ。省スペースなPCとしては優れた処理能力を持つCPUを搭載しており、Web閲覧や動画鑑賞、ビジネス文書作成、写真編集など、仕事からプライベートまで幅広いシーンで活用できる。

 今回試したCA-A5A01の場合、メモリーが32GB、ストレージが1TBながら、直販価格12万9800円とコストパフォーマンスも良好だ。メモリー16GB、ストレージ容量256GBのエンタメ向けセットの場合は、さらにリーズナブルな価格で手に入れられる。リモートワークで仕事に使うための省スペースなPCを探している人や、机の上に設置しやすい小型PCを探している人はぜひ注目してほしい製品だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください