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1980円! モバイルバッテリー付き超変態仕様イヤホン「TRANS」を発見してブッ飛んだ!

ASCII.jp / 2024年6月15日 11時45分

秋葉原の浜田電機で「モバイルバッテリー付き TWSイヤホン TRANS」を衝動買いした

超変態仕様のモバイルバッテリーイヤホンを 秋葉原で発見して衝動買い!

 ここ半年から1年は自分の足で秋葉原を歩くことも少なくて、いつもウェブで指先でクリックするだけという安易な衝動買いに明け暮れていた。昔は毎週のように秋葉原に行っていた。そこで、ちょっと頑張れば自宅から歩いてでも行ける秋葉原に行ってみることにした。

 今回はさすがに家から歩くのは止めて、山手線で行ってJR秋葉原駅の電気街口改札を出てすぐに後悔した。以前の秋葉原とは大きく異なり、巨大なトランクを複数個引きずってる観光客で溢れていた。これはだらだら見ることなく定期回遊のコースにあるお店だけを重点的に見て廻って、即帰ろうと思った。

 JR秋葉原駅から総武線ガードの下の中央通りの信号を西側に渡り、線路沿いに真っすぐ歩いた交差点にある「浜田電機」を覗いてみたところ、早速楽しそうなモノを何個か見つけた。今回ご紹介する衝動買いはここで見つけた「モバイルバッテリー付き TWSイヤホン TRANS」(以降:TRANS)という変わりものだ。

 本来ならモバイルバッテリー側から給電を受ける立場であるイヤホンが、モバイルバッテリーにもなるという。超変態仕様のモバイルバッテリーイヤホンのキャッチコピーとデザインに、ブッ飛んだ。加えて売値1980円に惹かれて箱を持ってレジに直行だ。

 持ち帰って早速パッケージを開けるとモバイルバッテリー兼充電ケース、左右のTWSイヤホン、充電と給電用のUSBショートケーブル(Type-A→Type-C)、SサイズとLサイズの交換用イヤーピース、そして日本語取説が出てくる。

 TRANSが昨今の多くのTWS(True Wireless Stereo/完全ワイヤレス)イヤホンと異なるのは、その充電ケースの外観デザインだ。サイズはW6.5×D2.8×H6.3cmとやや大柄だが65gと軽量だ。メカニカルなネジの目立つ土木作業機器やロボットのようなハードな仕上がりだ。筆者の購入したのは外観がシルバーメタリックのモデル。店頭にはほかにガンメタリックモデルがあった。

 イヤホンを取り出すためにはジッポーライターのようにフタを開けると、充電位置に収まった左右2個のイヤホンが姿を現す。前面には「25」という謎の数字らしき文字が描かれている。スペックと比べて25と言う数字は「連続再生時間」の「2.5時間」だけだ。

 謎の25の下には液晶画面が配置されており、左右イヤホンのバッテリーの充電状況グラフとケースの充電状況がパーセント表示される。取り出した左右のイヤホンは一見して大型サイズの感じを受けるが、実際にほかのTWSと比較してみると、それほど大きいわけではない。

 左右単体の重量は5g、左右2個のイヤホンと充電ケースで携帯重量は75gだ。筆者が使っているGLIDICやNothing ear (2)が充電ケース込みで60〜80g近辺なので、TRANSは平均的な重量だろう。もちろん外形サイズは一番大きいが、これは楽しいギミックのひとつだと考えるべきだ。

 まずは充電を開始してみた。充電ケースには400mAhのリチウムポリマー充電池が入っている。ケースの充電には約2時間、イヤホンの充電には1時間必要だ。充電ケースからイヤホンへは約3回の充電が可能だ。充電が完了すると前面液晶に円弧のグラフと数字の100、左右の各イヤホンの充電状況と合わせて表示される。バッテリー表示の上の「Be Loud」「Be Proud」が製作者の意気込みなのかなかなかおもしろい。

 Bluetoothの接続も簡単だ。充電ケースから左右のイヤホンを取り出すと自動的に電源オンとなるのでペアリングするスマホ側の設定で「YBE-135」(TRANS)を見つけてタップするだけだ。一度ペアリングすると以降はスマホ側が自動的にTRANSを見つけてくれる。

1980円なら誰も文句はいえないウルトラハイコスパ

 今回は今月から筆者の新しいメインスマホとなったGalaxy S24 Ultraとmotorola razr 40の2台でテストしてみた。今回も音楽ソースは、いつも聴い慣れているAmazon Musicのロック系の音楽を中心に聴いた。価格が5〜10倍程度のTWSイヤホンと比較すると高音のシャープさや低域の量感は不足する。しかし、1980円なら誰も文句はいえない領域のウルトラハイコスパだろう。

 しかし音楽の好みと同じように音質や好きなサウンドの傾向は人それぞれなので良い音、悪い音と言う比較はほとんど万人にとって意味をなさない。今回も筆者はAmazon Musicアプリのイコライザーで自分の好きなサウンドを作って極めて楽しく聴くことができたのでTRANSには何の不満もない。

 さて最後になったがTRANSの耳を疑う「モバイルバッテリー機能」とやらを試してみた。まずフル充電した左右のイヤホンが満タンの充電ケースに入った状況で付属のUSBケーブルで充電ケース底面のUSB Type-Aポートから画面上のバッテリー残量表示が70%を指し示すmotorola razr 40のType-Cポートに繋いで充電を開始してみた。

 TRANSからmotorola razr 40へ充電を開始して約20分ほど経過した頃、TRANS表面の液晶表示が全部消えたのでUSBケーブルを抜きmotorola razr 40の液晶画面のバッテリー残量をチェックしてみたところ、バッテリー残量は74%と充電前より4%高い値を示していた。

 事前にmotorola razr 40のバックグラウンドで充電記録をとっていた「シンプルバッテリーグラフ」を見ると、確かに約20分間で70%→74%とバッテリー残量は変化している。かなりいい加減な計算をやってみるとmotorola razr 40のバッテリー容量は4200Mahなので、4%と言えば約168mAh。TRANSのバッテリー容量は400mAhなので40%強だ。0%〜100%が全て均等に充電できるとは思えないが、あまりかけ離れた数値ではなさそうだ。

 4%の充電ができれば最後の1通話や1メッセージの送信は可能かもしれないが、あてにするには多少心もとない。またバッテリーアラートが画面表示されたり、省エネモードの推奨が表示されたりするバッテリー残量10%前後でも4%の充電が可能かどうかは、筆者も今回は確かめていない。ただ「モバイルバッテリー搭載TWSイヤホン」の看板は偽りではないことだけは確かだった。

 宣伝コピーはさておき、この価格帯でこのサウンドはお買い得だ。TWSイヤホンの素のままではなくイコライザーを使って自分好みのサウンドに加工することに違和感や罪悪感のない音楽ファンにとっては、ベストバイ・ベストコスパなTWSイヤホンだろう。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:モバイルバッテリー付き TWSイヤホン TRANS ・購入:浜田電機(秋葉原) ・価格:1980円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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