1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

マウスコンピューター初のChromebookの実用度は高し! サブマシンや普段使いにピッタリなタフネスPC

ASCII.jp / 2024年6月28日 10時0分

児童が床に落とすことを想定して高さ75cmからの落下試験を実施、IP4xの防塵規格にも適合の11.6型Chromebook

 義務教育を受ける生徒にひとり1台の学習用PCを整備するGIGAスクール構想のために、多くの教育現場でChromebookが採用され、広く普及した。今回レビューする11.6型「Chromebook U1-DAU01GY-A」もその流れを汲んだPCで、マウスコンピューター初のChromebookとなっている。

 そのためChromebook U1-DAU01GY-Aは、学習用PCとしてある意味ハードに使われることを前提に設計されているうえ、タッチ操作やペン操作にも対応している。携帯性も高いので、サブマシンとして活用したり、お子さんや家族の普段使いのマシンとしてもピッタリだ。今回は主にChromebook U1-DAU01GY-Aの使い勝手にスポットを当てて、実機レビューをお届けしよう。

マウスコンピューターの「Chromebook U1-DAU01GY-A」。児童が学習机の卓上など使うことを想定して、75cmの高さからじゅうたんへの落下テストを実施済み。IP4xの防塵規格にも適合している

ディスプレーが360度回転し、ノートPCスタイルとタブレットスタイルのどちらでも活用できる

 Chromebook U1-DAU01GY-Aは、ディスプレーが360度回転可能な2 in 1型PCだ。ノートPCモード、タブレットモード、テントモードと用途に応じてさまざまなスタイルに変形できる。複雑なヒンジ機構を備えつつも、サイズは292×204×21.3mm、重量は約1.43kgを実現。毎日軽快に持ち運べるサイズ、重量だ。

 ディスプレーは11.6型FWXGA液晶(1366×768ドット、グレア)を採用しており、10点マルチタッチやスタイラスペンにも対応。サウンド機能としてはステレオスピーカー、デュアルアレイマイクを装備。デュアルアレイマイクは指向性を備えているので、話者の声を明瞭に捉えられるのがメリットだ。

ディスプレー上部には約100万画素カメラを内蔵。リモート学習やリモート会議に利用できる
ブラウジングやノートとして利用する際にぴったりな「タブレットモード」。理科の授業や宿題向けに屋外で草花や昆虫を撮影するときには、タブレットモードにしてキーボード上部のカメラ(後述)を対象物に向ける
ハンドフリーで動画視聴を楽しむのに適した「テントモード」

 ボディーは強化プラスチック製で、学習机などからの落下を想定した75cmの落下試験をクリアー。理科の授業や宿題向けに草花や昆虫を撮影する際に公園など屋外に持ち出すことも考慮されており、IP4xの防塵規格にも適合している。このタフネス性能は、学校だけでなく、オフィスや家庭で利用する際にも安心感につながるはずだ。

天面、キーボード面、底面は強化プラスチック製。梨地加工が施されており、手脂などの汚れが目立ちにくい
底面には大型のゴム足、ステレオスピーカーを配置。ゴム足は通常のものより大型、しっかりと固定されている

USB 3.0 Type-Cは画面出力に対応、外部ディスプレーにつないで大画面で表示できる

 周辺機器などを接続するインターフェースは、USB 3.0 Type-C×2、USB 3.0 Type-A×2、microSDメモリーカードスロット×1、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子×1を装備している。USB 3.0 Type-Cは外部ディスプレーに映像出力したり、USB Power Delivery対応充電器やモバイルバッテリーなどから給電が可能。11.6型ディスプレーでは手狭なときは、大型テレビなどに接続して大画面で快適に作業できるわけだ。

左側面にはセキュリティーロックスロット、USB 3.0 Type-A、USB 3.0 Type-C(PowerDelivery/DisplayPort Alt Mode対応)、電源ボタン、ボリュームボタンを用意
右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、USB 3.0 Type-C(PowerDelivery/DisplayPort Alt Mode対応)、ヘッドホン出力/ヘッドセット、USB 3.0 Type-Aを配置
USB ACアダプターの仕様は入力100-240V~1.2A、出力5V 3A、9V 3A、15V 3A、20V 2.25A、容量45W

キーボードは一般的なPC同様の日本語78キーを搭載、手書きメモやお絵かきに使えるスタイラスペンも付属

 キーボードは78キーの日本語配列。最上段には、戻る、読み込み、表示切り替え、アプリ切り替え、スクリーンショット、輝度を暗くする、輝度を明るくする、消音、ボリュームを小さくする、ボリュームを大きくする、ロックする……などの機能キーが配置されている。ファンクションキーは存在しないが、スマホ世代にはこれら機能キーのほうが直感的に使いやすいだろう。

キーピッチは約18.7mm、キーストロークは約1.4mm。キーとキーの間にすき間を設けたアイソレーションタイプとなっており、誤入力しにくい
キーボード上部には約500万画素カメラ(オートフォーカス)を用意しており、高画質な動画撮影が可能。一般的な教科書で使われている、10×10mm QRコードの読取にも対応

 スタイラスペンは標準で付属している。このペンは4096段階の筆圧検知と、60度までの傾き検知に対応。手書きメモや簡単な図だけでなく、専用アプリをインストールすれば本格的なイラストを描くのにも活用できる。ペン先は硬めで、滑らかに線を描ける。アナログの筆記具のような感触を得たいのであれば、アンチグレア(非光沢)タイプのディスプレー保護フィルムを貼ることをお勧めする。

ペンは4096段階の筆圧検知と、60度までの傾き検知に対応
スタイラスペンの長さは170mm、径は9.5mm、重量は実測17.59g。筆記具としてちょうどよい重さだ。長時間使用しても疲れにくいはず
ペンホルダーをUSB Type-A端子に装着すると、スタイラスペンを取り付けられる。ここを定位置にすれば、紛失することはないだろう
スタイラスペン充電用ケーブルを使用すると本体から直接充電可能だ

 「GIGAスクール」構想向けマシンならではの装備がハンドル。背面から引き出すだけで、しっかりと握り込んでマシンを持ち運べる。もちろん使わないときにはすぐに収納できる。まだ握力が大きくない子どもたちに重宝する装備といえよう。

本体背面にはハンドルが装備
太めの握り手が用意されているので、長時間持ち運んでも手が痛くなることは少ない

プロセッサーは「Intel N100」でCeleron搭載機より大幅性能アップ、オフィスアプリの利用や動画視聴、エンタメアプリの利用もOK

 Chromebook U1-DAU01GY-Aは、OSに「ChromeOS」、プロセッサーにインテル「N100」(4コア/4スレッド、最大3.40GHz)を採用。メモリーは8GB(LPDDR5-4800、増設不可)、ストレージは64GB(eMMC)を搭載している。

 定番ベンチマークを実行したところ、JavaScriptベンチマーク『Octane 2.0』のスコアは「48265」、総合ベンチマーク『PCMark for Android Benchmark』のWork 3.0のスコアは「10459」、総合ベンチマーク『PCMark for Android Benchmark』のStorage 2.0のスコアは「4324」、『3DMark』のWild Lifeは「2447(14.65fps)」、『Geekbench 6.3.0』のMulti-Core Scoreは「2174」、Single-Core Scoreは「1026」となった。

 低価格なChromebookに搭載されている「Celeron N4020」のGeekbench 6のスコアはMulti-Core Scoreが「544」、Single-Core Scoreが「342」(Geekbenchの公式ランキングから転載)だ。つまりChromebook U1-DAU01GY-Aは「Celeron N4020」搭載機に対して、マルチスレッド性能で約400%相当、シングルスレッド性能で約300%相当のスコアを記録したことになる。オフィスアプリの利用や動画視聴、エンタメアプリの動作でも十分体感できるだけの性能差を備えているといえよう。

JavaScriptベンチマーク『Octane 2.0』のスコアは「48265」
総合ベンチマーク『PCMark for Android Benchmark』のWork 3.0のスコアは「10459」
総合ベンチマーク『PCMark for Android Benchmark』のStorage 2.0のスコアは「4324」
『3DMark』のWild Lifeは「2447(14.65fps)」
『Geekbench 6.3.0』のMulti-Core Scoreは「2174」、Single-Core Scoreは「1026」

Chromebookはセットアップが容易、Googleサービスとの親和性も高い

 Chromebookの魅力はなんといってもセットアップの容易さ。ネットワーク接続したうえで、Googleアカウントを入力すればすぐ利用をスタートできる。機種変更の際にも、アプリやデータを前機種からそのまま引き継げるので、再セットアップの手間はかからない。このあたりの敷居の低さは、一般的なPCとは段違いといえる。

Wi-Fiに接続して、Googleアカウントを入力すれば、すぐに使い始められる

 またChromeOSはGoogle謹製のOSだ。当然、Googleのサービスとの親和性が高く、Gmail、Googleマップ、Googleカレンダーをそのまま利用可能だ(一部インストールが必要)。もちろん、Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドなども使える。さらにChromebook(ChromeOS)上ではAndroid用アプリを利用できるので、Microsoft系のオフィスアプリも活用できる。アプリ資産も非常に多いわけだ。

ChromebookではGoogle製アプリ、サービスだけでなく、Android用にリリースされているアプリの多くも利用できる

Chromebook U1-DAU01GY-Aは、リーズナブルなサブマシンや家族向けPCがほしい方に魅力的な選択肢だ

 Chromebook U1-DAU01GY-Aはさまざまなスタイルで活用できる2 in 1型PCだ。4096段階の筆圧検知と、60度までの傾き検知に対応するスタイラスペンが同梱されており、アプリをインストールすれば、本格的なイラストを描くのにも活用できる。お子さん向けPCがほしい方なら、卓上から床に落としてしまうことを想定して落下テストを実施していたり、屋外に持ち出しやすいようIP4xの防塵規格にも対応している点にも注目してほしい。

 プロセッサーとしてインテル「N100」が採用されているため、低価格なChromebookの400%相当のマルチスレッド性能を発揮する。オフィスアプリや動画視聴、エンタメアプリの動作にも十分な性能だ。外部ディスプレーを接続できるインターフェースの豊富さ、移動の際に引き出せるハンドルなどの使い勝手も申しぶんない。

 ChromeOSが快適に動作するノートをリーズナブルに購入したい方に、Chromebook U1-DAU01GY-Aは魅力的な選択肢といえるのだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください