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Androidスマホにもカメラグリップ! MagSafe対応「VEGER SnapCam」を衝動買い

ASCII.jp / 2024年7月5日 11時56分

衝動買いしたMagSafe対応「VEGER SnapCam」またの名を「SNAPCAM POWER BANK」

 頻繁に商品紹介のメールが送られてくる某社から、MagSafe対応のiPhoneがまるでカメラのようになる「VEGER SnapCam」という製品の案内が送られてきた。「MagSafe対応=iPhone専用」に思えてしまうが、速攻でネットで詳細を調べてみた。

 製品の仕様条件は予想通り「MagSafe」だけであって、特にiPhoneの記述はない。どうも最初に日本の通販クラファン系での登場がiPhone用だったのでそのままの流れのようだ。製造元のVEGERのサイトを見たが、やはり条件はMagSafeだけだった。多メーカーがひしめきあいバリエーションの多過ぎるAndroid系には関わりたくない輸入周辺機器メーカの気持ちは分からなくもない。

 しかし、MagSafeは非接触充電規格「Qi」との互換性がある。昨今はアクセサリーメーカー各社が工夫し、「磁力リング型ステッカー」を取り付けることで、充電パッドの位置合わせ接触面からずれたり外れることなく安定して充電できるような製品が増えてきた。

 だいぶん以前に海外のクラファンで初めて見た頃は数十ドル以上はしたので、今だと1万円近い値段だがなんと今回の国内ウェブ通販サイトでは3980円だったので、速攻で衝動買いした。購入したのはブラックカラーのVEGER SnapCamだが、パッケージには「SNAPCAM POWER BANK」と記載されている。そのため、本コラムではSNAPCAM POWER BANKとの名称で紹介する。

MagSafe対応でAndroidスマホにもグリップを付けることができ さらに非接触式モバイルバッテリーとしても利用可能

 機能を簡単に説明するなら、スマホのホールディング性能をアップするコンパクトなカメラグリップ型の筐体にBluetoothリモコンシャッターとモバイルバッテリーを押し込んだモノ。そしてQi対応のスマホには、MagSafe経由で充電も可能としたデバイスだ。

 早速届いたパッケージにはSNAPCAM POWER BANK本体と充電用USB Type-Cケーブル、ストラップ、MagSafe非対応のスマホにSNAPCAM POWER BANKを吸着させるための磁気ステッカー、保証書そして取説の全部で6点が入っていた。

 SNAPCAM POWER BANKは重さ152g(スペック値)、外形サイズは110.6×86.8×39.3mm。繰り返しになるが、MagSafe対応及び付属の磁気ステッカーを貼り付けたスマホにアタッチして使うカメラグリップ形状のデバイスだ。

 まずは底面のType-Cポートに一般的な5V/2Aで充電をする。充電のステータスやバッテリー残量は、グリップ側面の4個のインディケーターに表示される。Type-C充電ポートの両隣にはRESETボタンとPOWERボタンが配置されている。

 MagSafeのアタッチメント部分には、SNAPCAM POWER BANKの認定アイコンや電源関係のスペックが記述されている。バッテリー容量は5000mAh(3,7V/18.5Wh)とパッケージや英文取説と同じ記述がされている。

 一方、SNAPCAM POWER BANKの輸入元のウェブサイトやPDF版取説では、2200mAh(3.7V/18.5Wh)と半分以下の数値として記述されている。バッテリー容量(キャパ)と充電時の実際の容量、どうも3,7Vと5Vなどの区別と整理、統一作業が必要そうだ。

 いずれにせよQiによる非接触充電は恐ろしく充電ロスが発生するので、ないよりマシ程度に思っておく方が気持ち的には楽だ。地球を挙げてのエコの時代に、有線でたっぷりとSNAPCAM POWER BANKに充電して無線のQiで減量してスマホに充電するという矛盾は、ありそうだ。

 続いてBluetoothによるSNAPCAM POWER BANKとスマホの接続をしたいと思いパッケージを確認した。国内で後から貼られたような注意書きの最下段に「QRコードでマニュアルを見ることができる」とあったのでさっそく2次元コードを読んでみたところ、最近はあまりお目にかかる機会のなかった「404 Not Found」を久し振りに見てしまった。そこそこ重要な参照ウェブなのに、輸入元と販売会社の2つのチェックから漏れているのはあまりにもお粗末だ。

 同社のプロダクトページからマニュアルの居所を確かめて、ブラウザのURL欄に手入力することでマニュアルは読むことができたので、Bluetoothによるスマホとのペアリングに進んだ。

 SNAPCAM POWER BANK上のシャッターボタンを押すとBluetoothペアリングモードになるので、スマホ側の設定画面でBluetoothをオンにして「SnapCam W0569」を見つけてペアリングすれば終了だ。以降は、一度ペアリングしたスマホにMagSafeで吸着してシャッターを押すだけでペアリングできる。また10分間操作がないと、電源は自動オフされる。

スマホを「縦向き」でも「横向き」でも設置が可能

 SNAPCAM POWER BANKは、ほとんどのMagSafe対応のスマホに、縦(ポートレイト)でも横(ランドスケープ)でもどちらでも接続は可能だ。縦位置では、今回筆者が使ったGalaxy S24 Ultraでは10倍望遠の一番下のレンズにSNAPCAM POWER BANKの本体が一部被さってしまうが、実際の撮影や密着度には全く影響はなかった。

 縦位置での接続では、そのままSNAPCAM POWER BANKを動画を観るときのスタンド代わりに使えることもあり、なかなか便利だ。バッテリーの重さもあり、6〜7インチクラスのスマホでの動画再生も安定しており、転倒などの懸念は皆無だった。

 縦位置での使用は、極めてナチュラルで写真撮影のパフォーマンスはアップするが、横位置での使用の場合はSNAPCAM POWER BANKの側面への迫り出しが少なく、グリップを持つ右手の親指の腹がスマホ画面に触れてしまうことが多く、誤動作を何度か起こした。

 スマホに一切触れることなく、SNAPCAM POWER BANKのグリップ部だけをもって安定すればそれだけで良いのだが、どうしてもスマホをうっかり落下させてしまう心配があり、グリップを超えてスマホ部分まで深く握ってしまうのが原因だ。

 付属のなんちゃって革製のストラップはなかなかオシャレなのだが、いかんせんループのサイズが小さくて、筆者の右手の腕首は通らない。単にストラップのループを指先で引っかけるだけでは、やはりスマホ落下の不安を払拭できない。

 やむなく多少センスは悪くても、昔ガラケー時代にお世話になった少しループの大きな安物の布製のストラップに替えて使用している。このストラップを使ったフォールド態勢だと、画面に親指の腹が当たるほど深く握ることなく指先でSNAPCAM POWER BANKのグリップ部をなんとか持つことができた。

 この状態で、Galaxy S24 Ultra+前々回ご紹介したPITAKAのケース+SNAPCAM POWER BANK+ガラケーストラップの合計重量は、実測で433g。決して軽くはないが、わざわざ別にカメラを持って行くより、目的によっては良いかもしれない。

 Qiには対応していないが、MagSafe対応のカバーケースを取り付けた筆者のサブサブスマホであるnubia Flip 5Gにも、SNAPCAM POWER BANKを取り付けてみた。折り畳んだ状態ではゴロンゴロンした雰囲気になるが、開いた状況では横位置でも縦位置でもSNAPCAM POWER BANKのグリップ部がスマホ本体より離れるので、Galaxy S24 Ultraのときに比べフォールディング性能も使い勝手も向上した。

 SNAPCAM POWER BANK、海外で登場した頃のリストプライスの79.99ドル(現在なら1万2800円)はあり得ないが、筆者の購入時の3980円ならこれは買いのガジェットだ。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:SNAPCAM POWER BANK ・購入:ジャストマイショップ ・価格:3980円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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