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ヨーロッパ旅行が8月でも11万円台!? 超円安でも安くて楽しい海外旅行先ベスト3

ASCII.jp / 2024年7月10日 7時30分

 夏休みを前に、海外旅行を考えている人も多いはず。インフレと円安の影響でお財布にはかなり厳しい状況状況ながらも、比較的低コストで旅ができる海外渡航先を、世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験がある筆者がオススメ理由と共にピックアップします!

オススメ旅行先 その1 韓国 理由は「短時間で安くアクセスできる手段が多いから」

 まずオススメなのが、日本から近い韓国。日本からの距離が短いぶん、飛行機ならフライト時間も短いため、比較的航空券が安くなっています。しかも最近は、日本の地方空港からも韓国への直行便が就航しているため、アクセスしやすいのもポイントです。

スカイスキャナーで調べると韓国へのフライトは、日本の地方空港からの就航も多く、そのぶん競争があるので低価格化がすすんでいます

 また地方空港からのフライトは、まだ座席に余裕があるようで価格も往復で2万円台後半から購入可能。地方空港を利用して国内旅行もからめつつ、韓国旅行を組み合わせるというのもオススメです。

スカイスキャナーの検索結果では、佐賀空港とソウル(仁川)空港で8月の往復が2万円を切る価格も

 またこの連載でも何度か紹介していますが、韓国南部の釜山へ日本からフェリーも就航していて、これが結構オトクに移動できます。例えば、大阪港国際フェリーターミナルと釜山を結ぶパンスタークルーズが、青春18きっぷ半額割引きキャンペーンを開催していますし、以前、連載記事「激安! 青春18きっぷ+フェリーで韓国・釜山へ行ってみた」で紹介した山口県下関と釜山を結ぶ関釜フェリーも期待できます(2024年7月8日時点では今シーズンのアナウンスなし)。

大阪-釜山を結ぶパンスタークルーズが青春18きっぷで半額キャンペーンを開催

 予約を開始したパンスタークルーズの割引適用期間は、7月22日の大阪発から9月9日の大阪着までの便。8月9日〜8月18日乗船は繁忙期料金(片道:2500円/往復:5000円)が追加で発生するものの、 運賃が半額となるため、最安のスタンダード6人室で相部屋利用なら、片道1万3000円が6500円、往復2万6000円が1万3000円になります。

 別途燃油サーチャージ(2400円/24000ウォン)とポートチャージ(700円/7000ウォン)、国際観光旅客税(1000円)が必要ですが、トータルで往復2万円強。繁忙期でも追加料金とあわせて2万6000円ほどで移動できちゃいます。

パンスタークルーズが青春18きっぷで半額キャンペーン詳細は公式サイトをチェック

 また福岡と釜山を結ぶフェリー「ニューかめりあ」は、公式サイトからの予約だと最安が片道9000円、往復1万7100円でこれに燃油特別付加運賃や港湾税などがかかりますが、OTA(オンライン・トラベル・エージェント)のKlookから購入すると、片道6865円から購入可能。しかも料金には燃油特別付加運賃と港湾税も含まれているので、かなりお得です。

Klookではお盆の繁忙期は設定がないものの、その前後ならまだ片道6865円で購入可能

 というわけで、格安料金でアクセスできる手段が多いのが、韓国旅行のポイント。例えば往路はフェリーを利用して釜山へ行き、釜山を観光してから韓国の高速鉄道を使ってソウルへ到着。復路は飛行機でソウルから日本へ帰ってくるといった、柔軟なスケジュールの組み立てもできます。

船旅で海外へ行く機会はなかなかないのでオススメですよ

 韓国へは筆者も何度か行っていますが、ソウルと釜山であれば、食事は釜山のほうが充実しているので、個人的には釜山に到着するこの船旅が気に入っています。韓国と言えばの"焼き肉系"はもちろん、港町ということで"海鮮系"も豊富。孤独のグルメでも登場した「ナッコプセ」という、タコと海老と牛ホルモンとまさに山海の幸をあわせた鍋が絶品でしたのでオススメです!

山海の素材が集まった釜山ならではの名物「ナッコプセ」
辛いスープでぐつぐつ煮込まれた「ナッコプセ」。酒にも米にもメッチャ合う!

オススメ旅行先 その2 ベトナム 理由は「円安の影響が少なく移動費が安いから」

ホイアン最大のイベントであるランタン祭は幻想的

 円安が厳しい昨今ですが、もともと物価が安かった東南アジアはアメリカなどと比べてまだ影響を受けにくく、まだまだ食事や宿泊費を抑えることができます。そんな東南アジアのなかでもオススメなのが「ベトナム」です。

ハノイの世界一安くて美味しいビール「ビアホイ」は1杯60円!

 というのも、東南アジア諸国のなかでも日本からの航空券が割安なんです。特にハノイ便は、日程にもよりますが、ほかの都市よりも1万円ほど安くなっています。また、東南アジア行きのフライトで割安な便を選ぶと、中国乗り継ぎやLCCの乗り継ぎが比較的多くなりますが、ベトナムの場合、LCCのベトジェットが直行便を提供してくれているというのも魅力的なポイントです。

 ベトジェットの8月のフライトを見てみると、ハノイ便は東京から4万円台半ば。ベトジェットは大阪(関空)や福岡にも便があり、そちらはお盆の時期を外すと3万円台半ばから4万円前半で購入可能です。

Google旅行で調べると東南アジアエリアでは、比較的ハノイ便が安めです
ベトナムのLCC「ベトジェット」が強気の価格でベトナムへの航空券を販売中です
スカイスキャナーで検索すると、東京からは8月だと往復で4万円台半ばから
スカイスキャナーで検索すると、大阪からは8月でも往復で3万円台半ばからのチケットがあるんです

 ちなみにこのベトジェットの格安価格に影響されてか、FSCのベトナム航空も意外とオトクな料金で提供しています。またベトジェットはLCCのため、受託手荷物や機内食などを追加すると料金がかかります。そのためお土産をたくさん買う予定の人や、機内食もたっぷり満喫したい、といった人など、旅のスタイルによってはベトナム航空との価格差がほとんどなくなるケースもあります。自分の旅の予定にあわせて、両航空会社の料金をチェックしてから購入しましょう。

 個人的にオススメな旅行プランは、ハノイとホーチミンをつなぐベトナム統一鉄道での列車旅。寝台列車でハノイからホーチミンまで一気に移動するのもよし。旅程余裕があるなら、途中下車して、ビーチリゾートのダナンに滞在するプランもオススメ。ダナンは古都のホイアンとも隣接していて両都市回れますので、個人的にはイチオシのベトナム滞在エリアです。

日程によっては、LCCのベトジェットとFSCのベトナム航空で料金差があまりないこともあるので、トータルの価格差でチェックしよう
ベトナム縦断の鉄道旅がオススメ
寝台車も快適です
天気が悪くてちょっと残念な写真しか手元にありませんが、ベトナム国内でもビーチリーゾートとして急成長中のダナン
ダナンから車で1時間ほどの古都ホイアンは、趣があって良い街です

 ベトナム国内の鉄道移動は、OTAの「12Go」できっぷを購入可能です。ベトナム統一鉄道の公式サイトもありますが、日本のクレジットカードが使えないケースも多く、現地で直前に直接購入しようとしても人気路線のため売り切れている場合があります。そのため、あらかじめ12Goで確保しておいたほうが安心です。

 ベトナム南部の都市ホーチミンは、ハノイより日本からの距離があるため若干航空券は高くなりますが、例えば、往路はホーチミンへのフライトにして、復路はハノイから日本へ帰るという航空券を買っておけば、ムダな移動を減らして旅費を節約することができます。

 LCCが普及したおかげで、今は往復ではなく片道でも格安で航空券が買えるようになりました。ベトナムに限らず、往復それぞれ別の都市または国から移動するプランで探してみるのも、お得に海外旅行をするコツです。

ベトナム国内の鉄道やバス移動のチケット購入には、12Goを使うのが便利

オススメ旅行先 その3 ハンガリー 理由は「プチヨーロッパ移住気分が格安で味わえるから」

新古典主義様式の建築物が美しいハンガリー

 長期休暇が取れるしヨーロッパ方面に行ってみたい! という人にオススメなのが中欧諸国です。ヨーロッパも比較的インフレや円安の影響で旅行はしにくいですが、中欧はドイツやスイスは物価が高いものの、そのほかの国は西欧に比べて物価が安い国も多く、やはり宿泊費や食費を抑えられます。

 そんな中欧諸国へのフライトをチェックしてみると、比較的安いのがハンガリーのブダペストへの航空券。8月後半にはなりますが、最安で11万円台というチケットがありました。

Google旅行で欧州便を調べると、ハンガリーのブダペストへのチケットが11万円と最安クラスでありました
最新の情報で検索すると、(中国1回乗り継ぎではありますが)11万円を切る価格になっていました

 注意点は直行便がなく、また欧州への格安なフライトは基本的に中国の航空会社で、中国国内での乗り継ぎ便が必要ということ。中国の乗り継ぎ便の場合、条件をクリアしていれば中国入国のビザを取得する必要はありません。ですが、格安チケットの旅程は、中国での乗り継ぎが2回といったフライトもあり、筆者はこれでかなり手痛いトラブルにあっているので、激安とはいえ中国乗り継ぎは1回のみのチケットを選ぶのがオススメです(関連記事「中国乗り継ぎの飛行機で帰国が危ぶまれる事態に!? GWに体験したOTA経由の格安航空券トラブルとは」)。

スカイスキャナーで8月の東京-ブダペスト往復を検索すると、ほかにも10万円台というのがありますが、中国乗り継ぎは2回。フライトの遅延や欠航になると、かなりめんどうなので極力選ばないほうがいいです

 ハンガリーのブダペストは、世界遺産となっている美しい街並みや、超巨大な露天風呂のあるセーチェーニ温泉など見所も多く、ブダペストだけじっくり滞在してヨーロッパプチ移住気分を味わうにはピッタリ。

ブダペストの荘厳な古い街並みは見ていて飽きない
セーチェーニ温泉
日本人にはありがたい露天風呂が楽しめるセーチェーニ温泉。要水着なので、準備をお忘れなく

 旅程に余裕があるなら、中欧諸国を回ってみるのもオススメです。ヨーロッパ内はLCCの路線も多く、また鉄道網も発達しているので列車の旅もできます。さらに節約旅行の強い味方の格安長距離バス「FlixBus」もあるので、エリア内の移動で手段と価格の選択肢が多く旅程が組みやすいのがポイント。

移動費節約ならやはり格安長距離バス「FlixBus」

 個人的にオススメなルートは、ブダペストから隣国スロバキアの首都ブラスチラバへ。これはFlixBusで15.98ユーロ(約約2780円)、2時間40分ほどの移動です。さらにブラスチラバからはドナウ川を「Twin City Liner」という船でオーストリアのウィーンへ移動。料金は8月でチェックしたところエコノミー席で35ユーロ(約6100円)からでした。

 80分ほどの船旅ですが、美しいドナウ川クルーズが楽しめますので、予約はできず天候次第で出発の1時間前から発売される屋外のオープンデッキ席(32ユーロ/約5600円)もオススメかも。

ブダペストからブラスチラバまではFlixBusで15.98から
ドナウ川でブラスチラバからウィーンを結ぶ「Twin City Liner」
席種はいろいろありますが、せっかくなら景色が見やすいオープンデッキ席を狙いたい

 ウィーンからブダペストへの戻りは、鉄道で2時間40分ほど。価格は早割で10ユーロ(約1700円)前半から20ユーロ(約3400円)前後で購入可能。もちろん、往路を鉄道にして、復路を船とバスにしてもオーケー。

 ただし欧州の鉄道は事前に購入しておいたほうが割安なので、1ヵ月くらい前までにはオンラインサイトなどを使って予約購入しておくと、旅費を節約できます。

ドナウ川から見たブラスチラバです
欧州の交通情報検索サービスOmioで調べると、ウィーンからブダペストも早めならかなり安く予約できる

 以上がこの夏オススメのお得な渡航先でした。もちろんこれ以外の国も日程などによっては、掘り出し物の格安航空券や移動手段がありますので、円安だからと諦めずに海外旅行にチャレンジしてみましょう!

※記事中の航空券等の価格は、原稿執筆時(7月8日)のものです。

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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