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8Kで景色を360度をグリグリ撮影できるカメラ「Insta360 X4」が欲しいです!

ASCII.jp / 2024年7月20日 7時30分

Insta360のアクションカメラ「Insta360 X4」直販価格7万9800円

 ご多分に洩れず、筆者もどこに言ったときも、なにを食べるときも、絶対に写真を撮らずにはいられないマンです。その一方で、あまり撮影に頭や時間を使いたくないと思っており、写真にしろ、動画にしろサクッと撮って、その対象に向き合いたいなと考えております。

 というわけで今回は8K 360度で撮影でき、あとでベストアングルを切り出せるカメラ「Insta360 X4」のレビュー&プレゼンをお届けします。

■8K 360度で撮影することで、切り出しても高精細さを維持

 Insta360 X4は、1/2インチイメージセンサーを採用したカメラ(F1.9、6.7mm)を2基搭載した360度カメラ。動画は最大8K(7680×3840ドット、30/25/24fps)、静止画は約72MP(11904×5952ドット)/約18MP(5888×2944ドット)で撮影可能。記録フォーマットは360度動画がINSV形式、写真がINSP形式。ただし、ひとつのカメラのみで撮影する「シングルレンズモード」で動画撮影した場合には、MP4形式で記録可能です。

 8K/30fpsの動画も、72MP(11904×5952ドット)の静止画も非常に高精細。360度カメラは撮影後にベストな画角を選べるのが利点のひとつですが、解像度が高いことにより一部を切り出しても鑑賞用途に十分な品質が保たれます。

72MP(11904×5952ドット)で撮影することもできます。注:この写真はイメージで実際の解像度ではありません

 本体サイズは46×123.6×37.6mm、重量は203g。2.5インチ(440×696ドット)のディスプレーが搭載されており、プレビュー、再生、各種設定が可能です。ユーザーインターフェースは一般的なアクションカメラに準じています。いわゆる小さな画面でも操作しやすいスワイプ主体の操作体系なので、少し試せば基本機能は使いこなせるでしょう。

ディスプレー面(左)にはシャッターボタンとレンズボタンを配置。レンズボタンはカスタマイズ可能で、デフォルトでは撮影モードの切り替えが割り当てられています
下スワイプでショートカットメニュー、上スワイプで撮影設定、右スワイプでアルバムページ、左スワイプで撮影パラメーター設定が表示されます
右側面には電源ボタン、クイックボタンを用意。クイックボタンにはプリセットの撮影モードの切り替えが割り当てられています
下面には一脚、三脚などを取り付けるためのネジ穴を装備

 バッテリーは取り外し可能。容量は2290mAh。バッテリー駆動時間は8K@30fpsで75分、5.7K@60fpsで95分、5.7K@30fpsで135分と謳われています。専用バッテリー「Insta360 X4 充電アクセサリー」の直販価格は7600円と、防水対応の専用品としては比較的手頃な設定です。

 サードパーティー製バッテリーも通販サイトなどで販売されているようですが、真夏の炎天下などではかなり本体、バッテリーが熱くなります。膨張、発火などのトラブルを避けるためにも純正バッテリーを購入したいところです。

左側面にはUSB 3.0 Type-C×1、microSDメモリーカードスロット(スピードクラスがV30以上で、exFAT形式でフォーマットされたUHS-I microSDメモリーカードを推奨)、バッテリースロットが配されています
バッテリーは取り外し可能で、容量は2290mAh。へたってもユーザーが交換できるので安心です
重量は実測203g
標準版のパッケージには本体、保護ポーチ、サーモグリップカバー、充電ケーブル、レンズクロス、標準レンズガード、説明書類が同梱
保護ポーチにはクッション性があり、ほかの荷物と一緒に入れても本体が破損することはまずありません
サーモグリップカバーは本体を保護するだけでなく、カメラの表面温度を下げる働きも備えています
レンズガードはこの「X4標準レンズガード」(3400円)と、「X4プレミアムレンズガード」(6000円)の2種類がラインナップ
充電ケーブル。USB Power Delivery対応ACアダプター、モバイルバッテリーと接続すれば、26分で80%、43分で100%まで充電可能です
クリーニングクロスは大きめ。レンズとディスプレーを同時に拭けます

■沖縄旅行に持っていきました

 今回は梅雨明けの沖縄で、今回借用したInsta360 X4を試してみました。なお冒頭の動画は8K/30fpsで撮影していますが、以下の沖縄の映像は5.7K/30fpsで記録しています。実は、筆者が持っていたmicroSDメモリーカードの速度が足らなかったためです。8K/30fpsの解像感は冒頭の動画でご確認ください。

 さて、まずは太陽照りつけるビーチで撮影してみましたが、強い日差しでも実際の色に忠実に記録できていますね。セミの声、波の音もなかなかの臨場感。風切り音はやや気になりますが、このぐらいの速度でカメラを振り回しても、我慢できるレベルだと感じました。

 本製品は水深10mまで対応するIPX8の防水性能を備えており、海中でも使用可能。実際に海中撮影した後も、まったく問題なく使用できています。

 ただし、「海中で使用した後は、カメラを真水に5~10分間浸し、軽くすすいでから柔らかい布で水分を十分に拭き取ります。完全に乾いてから使用します」と記載されているとおり、塩分を取り除く作業が必要なのでご注意ください。筆者は真水に浸すための容器を準備していなかったので、海の家でバケツをお借りしました。

カメラ本体よりも、実は自撮り棒のほうが水抜きは大変です

 今回ひさしぶりに360度カメラをじっくり試しましたが、映像を見返すのが本当に楽しいです。人間は基本的に前しか見えないので、全方向に目をやることはほぼ不可能。その点、Insta360 X4は360度を8K記録できるので、Windows、Mac用に用意されている「Insta360 Studio」であとから前以外のアングルをチェックしたり、ベストな画角に切り替えて書き出せます。「Deep追跡」で被写体を設定すると、自動的にアングルを調整し続けてくれるので、簡単に必要なアングルの動画を書き出せますよ。

「Insta360 Studio」はWindows、Mac用が用意
「Deep追跡」は指定した被写体を追跡し続けてくれる機能。アングルの変更は自然ですね
Android用、iOS用「Insta360」もありますが、パソコン用のほうが高速で多機能です

 また今回は基本的に自撮り棒を使って撮影しましたが、バックパックに自撮り棒を飛び出すように入れて撮影した360度動画が、ゲームでいうTPS視点(第三者視点)のようで楽しかったです。もっと長い自撮り棒でも試したくなりますね。

 なお、下の動画には含まれていませんが、外国からの旅行客は360度カメラを見かけると結構手を振ってくれます。意図せず撮れた映像に、思わずホッコリしてしまいました。

 通常の撮影モード意外にも、動画用にアクティブHDR、タイムラプス、タイムシフト、バレットタイム、ループ録画、プリ録画、写真用にHDR写真、インターバル、スターラプス、バーストなどが用意されています。「マトリックス」直撃世代としては、本体と自撮り棒だけでバレットタイム的な動画をサクッと撮れるのは胸アツです。

 というわけで完全に買いたくなっている私は、最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにしました。以下は妻とのやりとりを記しておきますので、家庭に報告が必要な迷えるガジェッター達の何かの参考になれば幸いです(参考にならないかもしれません)。

■妻へのプレゼンの記録

私 Insta360 X4っていう360度カメラを…… 妻 いいよ。 私 え? 妻 沖縄で使っていたカメラだよね。私もほしい! 私 いやいやいや、2台は……買いすぎじゃない?

妻 あのね、スマホを自撮り棒に付けると、よくグルンと回転しちゃうんだけど、コレは大丈夫そうじゃない? 小さいからかな? あと、シャッター押して、スッと自撮り棒を伸ばすだけで撮影できるから簡単だよね。 私 撮影したあとにアングルを決められるのがInsta360 X4の売りだからね。8K解像度で撮影できるようになったから画質もきれいだし。 妻 国際通りで撮影した動画もおもしろかったね。看板があんなにあったなんて、動画見て気付いたよ! 私 全方向撮れて、あとからアングルを選べるということは、ひとつの360度動画からいろんな方向の動画を書き出せるから、仕事でも結構便利に使えそうなんだよ。だから、コレ買ってもいいかな? 妻 買おうよ。最初から反対してないよね。 私 うん……買う条件とか……もない? 大丈夫? 妻 条件じゃないけど、少し体重落としたほうがいいよ。沖縄の動画、ひどかったもん。 私 あ、そうだね! そうだよね……!(涙目)

この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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