ハイエンドパーツに光が彩る、前と上の3連ファンがカッコイイゲーミングPC
ASCII.jp / 2024年7月12日 11時0分
ゲーミングパソコンにとって性能が重要なのは当然のことながら、所有欲を満たしモチベーションを上げる筐体デザインや存在感も、購入を決める大きなファクターといえるだろう。
ユニットコムが展開するゲーミングパソコンブランド「LEVEL∞」(レベル インフィニティ)は、ミドル~ハイエンドまでの要望に応える幅広いスペックのラインナップを揃えたゲーミングパソコンブランドだが、加えて見た目にも注力したモデルが存在する。それがフルカラーLEDイルミネーションで彩られた「LEVEL∞ RGB Build」だ。なお、エントリー向けモデルに関しては、「LEVELΘ」という新しいブランドを展開している。
LEVEL∞ RGB Buildは、イルミネーションパーツとしてRGB LEDファンやRGB LEDテープが用いられており、それらのイルミネーションパーツを存分に魅せるケースと組み合わせたゲーミングパソコンとして仕上げられている。RGB LEDを制御すれば自分なりのイルミネーションを演出でき、ゲームへのモチベーション向上にも繋がることが期待できる。
今回、LEVEL∞ RGB Buildより、インテル第14世代Coreプロセッサー「Core i7-14700KF」とNVIDIA「GeForce RTX 4080 SUPER」を組み合わせた、「LEVEL-R67A-LC147KF-VTX [RGB Build]」(以下、LEVEL-R67A-LC147KF-VTX)をお借りする機会が得られた。
イルミネーションに拘った筐体へハイエンド構成のパーツを組み込んだゲーミングパソコンで、4Kゲーミングや高フレームレートゲーミングなど幅広い目的に高いレベルで応えてくれることが期待される。
まず初回ということで、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXの大きな特徴であるイルミネーションを含む筐体デザインや内部構成を中心に見ていくことにしよう。
たくさんのRGB LEDで美しくイルミネートされた筐体。SFチックなフロントパネルも目を引く
では、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXの外観をチェックしていこう。LEVEL-R67A-LC147KF-VTXはATXプラットフォーム向けのミドルタワーケースを採用したモデルで、筐体サイズはおよそ幅213×奥行474×高さ495mm(最大突起部除く)。サイズ的には標準的なミドルタワーケースといえるだろう。
ただ昨今は奥行きを詰めてコンパクトにしたミドルタワーケースも多くなっているので、そういったミドルタワーケースを見慣れていると、少し大きめという印象を持つかもしれない。筐体カラーは黒色でラインナップ展開もこの1色のみとなっている。
筐体のサイドパネルは、ケース内のRGB LEDイルミネーションを楽しむために強化ガラス製となっている。ここは昨今のゲーミングパソコンのセオリーどおりといえるだろう。
一方でLEVEL-R67A-LC147KF-VTXの特徴的なデザインポイントはフロントパネルに表れている。斜めのカッティングをふんだんに取り入れたデザインにほぼ全面を透明パネルで構成した姿は、近未来SFメカのキャノピーを彷彿とさせる。ケース前部の3連RGB LEDファンもハッキリと視認でき、前方からもイルミネーションを楽しめるようになっていた。
USBなどのフロントI/Oは天面前方側の角を面取りした部分に集約されており、リセットボタン、マイク、ヘッドフォン、USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、電源ボタンが並ぶ。フロントI/Oが若干斜めに取り付けられていることで、机上/床置きのどちらの置き方でもアクセスしやすいようになっている。
天面にも3基の120mmRGB LEDファンが連なっており、ホコリの侵入を防ぐダストカバーの孔から漏れる光でその存在を確認できる。ケースによっては天面ケースファンが少し横へオフセットして配置されているものも少なくないのだが、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXはしっかりと天面中央に3基のRGB LEDファンが並んでおり、シンメトリーで気持ちのいいデザインに仕上がっている。
ちなみに、天面ダストカバーは磁石での着脱方式となっており、ホコリが溜まったときのメンテナンスも簡単だ。
次いで、背面のインターフェースを確認していこう。LEVEL-R67A-LC147KF-VTXの背面インターフェースは数こそ多くはないものの、性能や機能が充実したインターフェースが揃っている印象だ。
まずマザーボード側のI/Oパネルには、USB 3.0 Type-A×4、USB 3.1 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1、USB 3.1 Gen2 Type-C×1、2.5GBASE-T LANポート×1、Wi-Fi 6無線LANアンテナポート、HD Audioコネクタといったインターフェースが並ぶ。
高速USBへの対応が充実しており、無線LANを標準搭載しているのもうれしい点だ。もちろん、アンテナポートに接続する外付け無線LANアンテナも同梱されている。
ビデオカード側の映像出力はHDMI×2、DisplayPort×2で、標準的な構成よりもDisplayPortが減ってHDMIが増えている。大型の4Kテレビをディスプレーとして使いたい場合などにDisplayPortからHDMIへ変換しなければならない場面も少なくないため、最初からHDMIが1つ多く構成されていると助かる場面も多いのではないかと思う。
RGB LEDファンとRGB LEDテープで構成されたイルミネーション ケース内部はクリアランスが広くメンテナンス性も「◎」
次に、筐体の側面からケース内部の構成について確認を入れていこう。LEVEL-R67A-LC147KF-VTXのサイドパネルは強化ガラス製で、RGB LEDのイルミネーションに照らされたケース内部を直接視認できる。
ライティングの構成的には、ケース内部を照らし出すRGB LEDファンの光量に比べて電源シュラウドに貼られたRGB LEDテープの光量が大きいので、明と暗のコントラストがハッキリとした印象を受ける。
なお、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXに組み込まれているRGB LEDは全てアドレサブルRGBの制御下に入っており、マザーボードメーカー(ASUS)より制御ツール「Aura creator」をインストールすることで任意の光らせ方にコントロールが可能だ。デフォルトの光らせ方「レインボー」で単純に光らせる/光らせないを切り替えるだけならBIOS上の設定だけでもOKだが、色々とイルミネーションを楽しみたい場合は制御ツールが必要となる。
強化ガラスサイドパネルは、筐体背面側の2本のハンドスクリューネジで着脱を行なうオーソドックスな設計で、ケース内部へのアクセスも簡単。
ケース内部のデザインは、筐体下部に電源シュラウドを備える一般的なレイアウトで、ケーブル裏配線にも対応し余計なケーブルは表に見えていない。RTX 4080 SUPERのビデオカードはカード長約322mmとかなり巨大ではあるものの、スペース的な余裕はまだまだ確保されている。各部のクリアランスも十分でメンテナンス性の高い筐体だと感じた。
360mm簡易水冷CPUクーラーに計7基のケースファンで冷却性能もバッチリ
LEVEL-R67A-LC147KF-VTXの冷却面について見ていこう。レビュー機のCPUクーラーにはInWin製の360mm水冷クーラーが採用されており、CPUのCore i7-14700KFを強力に冷却している。ラジエーターはケース前面設置で、筐体前面から透けて見えていた3連RGB LEDファンからの吸気で冷却するシステムになっている。
エアフロー設計は前面吸気の背面・天面排気で、吸気用ケースファンは簡易水冷クーラーと兼用しており、排気用ケースファンは背面×1、天面×3の計4基の120mmRGB LEDファンを搭載している。ビデオカードからもかなりの排熱が予想されるので、4基の排気用ケースファンを搭載して備えている格好だ。オーソドックスだが強力なエアフロー設計と言えるだろう。
拡張性も充実していて長く使える予感
水冷クーラーのラジエーターを前面設置しながらもビデオカード搭載時の空きスペースにはまだまだ余裕があり、将来的にもっと高性能で巨大なビデオカードへの乗り換えも可能な拡張性の高さが伺えるLEVEL-R67A-LC147KF-VTX。もう1つの拡張性を司るドライブベイの構成についてもチェックしていこう。
まず電源シュラウドの天面部分、マザーボード表面側からアクセスできる位置に2.5インチベイが1基備わっている。残りのドライブベイはマザーボード裏面側からアクセスする位置に備わっており、まずマザーボードベース裏面にマウント型2.5インチベイが1基。そして電源シュラウドの裏面側にトレー付きの3.5インチベイが2基備わっている。
合計で2.5インチ×2基、3.5インチ×2基のストレージを搭載可能で、昨今のケースとしては標準的な拡張性といえるだろう。搭載するマザーボードはSATAが4ポートのタイプなのでピッタリな数ともいえる。加えてマザーボード上にはM.2ソケットが4基も備わっているので、ストレージ拡張で困ることはほとんどないだろう。長期間運用できるゲーミングパソコンになりそうな予感だ。
RTX 4080 SUPERビデオカードはさすがの存在感。ハイエンド構成を支えるパーツ選びにも注目
では最後に、LEVEL-R67A-LC147KF-VTXを構成する各パーツにも簡単に触れておこう。
まずケース内で一番目立つパーツといえる巨大なビデオカードから。LEVEL-R67A-LC147KF-VTXにはMSI製のRTX 4080 SUPER搭載ビデオカードが採用されている。約3スロット占有の巨大GPUクーラーを搭載する本ビデオカードだが、電源供給に変換ケーブルを使用していないことや、ケース内スペースの余裕さも相まって、かなりスッキリとケース内に治まっている印象を受ける。
ハイエンド構成のCPUとGPUを支えるマザーボードには「インテル Z790 チップセット」を搭載するASUS製ATXマザーボードを採用。最上位チップセットのZ790を搭載することで得られるもっとも大きな恩恵は拡張性の高さで、先でも少し触れたがマザーボード上には4基のM.2ソケットが備わっている。もちろんすべてのソケットにはヒートシンクが標準搭載されており、M.2 SSD増設に関して憂いることは何一つないといっていいだろう。
またシステムメモリーにはDDR5 SDRAMを採用している。第14世代CoreプロセッサーはDDR4/DDR5両対応ではあるものの、やはりこれからの標準とも言えるDDR5 SDRAMを採用しているのはうれしい点だ。
そして、すべてのパーツにパワーを供給する電源ユニットには余裕の80PLUS PLATINUM認証の1000W電源を採用。RTX 4080 SUPERの推奨電源が750Wなので、かなり余裕を持たせた電源容量だということが伺えるだろう。将来的にもっとハイパワーなビデオカードへ乗り換えたいとなったときでも、電源ユニットはそのまま対応できる可能性が高い。
豪華なイルミネーションで楽しくゲーミングできる1台。次は性能面のチェックへ期待
今回はLEVEL-R67A-LC147KF-VTXのデザインやイルミネーション、内部構成などについて見てきた。RGB LEDファンを魅せることに特化したといっても過言ではないケースに計7基のRGB LEDファンを搭載した本機は煌びやかの一言だ。
ただ正直なところ、もしRGB LEDファンだけだったら少々物足りなかったかもしれないと思う点もある。というのも前面の3連RGB LEDファンについては水冷ラジエーターがあるためにケース内部へ光が届かず、ケース内部のライティングは天面と背面のRGB LEDファンに頼る形となっているのだ。このおかげでケース内パーツが全方位から照らされるのではなく、影を帯びた立体感のあるライティングにもなっているのだが、光量不足で少々物足りないと思わなくもない。
そういった面で、RGB LEDテープの存在はいいコントラストになっていると感じた。RGB LEDテープは明るく色の変化もわかりやすいので、色々な光り方のパターンを試していてとても楽しかった。“ゲーミングパソコンは光ってナンボ!”の考えをもつユーザーはぜひチェックしてもらいたい。
LEVEL-R67A-LC147KF-VTXのハイエンド構成から発揮されるゲーミング性能については、次回以降に各種ベンチマークなどで検証していくのでお楽しみに。
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