新「Galaxy Z Flip」は折り目がさらに目立たぬように! バッテリーは4000mAhへ
ASCII.jp / 2024年7月10日 22時0分
サムスンは7月10日、フランス・パリで新製品発表会を開催し「Galaxy Z Flip6」を発表した。縦に折りたたむことのできるフリップスタイルのスマートフォンで、日本を含むグローバルで4色のモデルが展開される。外観を中心に前モデル「Galaxy Z Flip5」との比較も含めてクイックレビューをお届けする。
基本的にはグローバル版だが、「Galaxy Z Flip6」は日本で7月31日にSIMフリー版が発売される。予約受付は7月17~30日まで。以下はメモリー構成と価格だ。
・256GB 15万9700円 ・512GB 17万7700円
SoCは最新でGalaxy専用開発のものを搭載 デザインは前モデルを踏襲
Galaxy Z Flip6はチップセットにクアルコムのSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載。メインカメラ部分を欠き取ったアウトディスプレーなど、全体のデザインは前モデルを踏襲している。
本体カラーはブルー、シルバーシャドウ、ミント、イエローの4色。日本でもこの4色全カラーが投入予定で、グローバルと足並みをそろえたモデル展開になる。
ヒンジ部分は本体と合わせた色合いで、若干光沢を抑えつつも金属の質感を出した仕上げとなっている。IPX8の防水、IP4Xの防塵構造を持っており、ヒンジ部分からの異物混入も心配ない。
閉じたときの本体サイズは約71.9×85.1×14.9mmで前モデルより0.2mm薄くなった。一方重量は187gと変わっていない。ただし、角のエッジを立てた形状になったため、外観は若干異なって見える。Galaxy Z Flip5との比較は本記事の後半で紹介する。
Galaxy Z Flip6もグローバル市場ではオンライン限定カラーが3色提供される。ホワイト、ピーチ、クラフテッドブラックの3色で、日本でもピーチ以外の2色がグロバル同様にオンラインで販売される。
なおオンライン限定カラーモデルはクラフテッドブラックのみヒンジやフレームが同色、ピーチとホワイトはシルバーカラーとなる。
アウトディスプレーの使い勝手は変わらず カメラのベゼルがフレームと同色に変更
アウトディスプレーは前モデルと同じ3.4型だ。ウィジェットやアプリの動作など、基本機能は変わっていない。
Galaxy Z Flip6のデザイン上の大きな変化は側面のエッジ形状だけではなく、カメラのレンズのベゼル部分もフレームと同色となった。そのためカメラ部分がより目立つデザインとなっている。
背面側のデザインに大きな差は見られない。
本体を側面から見ると、角ばったデザインに変わったことがよくわかる。手に持ってみると前モデルよりしっかりホールドできるように感じられる。なお、フリップスタイルのモデルだが、片手でのディスプレーの開閉は容易ではないので両手を使うほうがいいだろう。
本体を開くと6.7型のディスプレーが現われる。ディスプレーの四隅は丸みを帯びており、同時に発表されたGalaxy Z Fold6の四隅まで角を出したデザインとは雰囲気が異なる。
開いた状態を裏側から見ると、上半分側がディスプレー部分となっている独特のデザインになる。カメラ部分が目立つことがこの形状からもわかるだろう。
開いたときの本体サイズは約71.9×165.1×6.9mm、前モデルと同等だ。
自由な角度で止めて使えるのはかなり便利
本体を曲げて使えるFlexモードはGalaxy Z Flip6でも対応。かなり深い角度まで開くことができるので、このままビデオ会議をしたり自撮りをするのに便利に使える。
Galax Z Flip5にはNFC内蔵のパネルを挟み込むと、ホーム画面もパネルと同じデザインに変わるカバー「Flipsuit Case」が販売されている。Galaxy Z Flip6の「Flipsuit Case」には、パネルにライトが内蔵された「光るパネル」も販売される。暗い場所で使うと楽しいだろう。
それではGalaxy Z Flip5と比較をしてみよう。閉じた状態でアウトディスプレーを見ると、全体のデザインは同等だがカメラ部分の違いがよくわかるだろう。
側面形状も角ばったGalaxy Z Flip6、丸みのあるGalaxy Z Flip5と違いがある。手に持った触感はだいぶ異なる印象を受ける。ただ、どちらも200gを切る重量ということもあってか手のひらにすっぽりと納まり持ちやすい。
ヒンジの構造が変更され折り目が目立たなくなった
本体の大きさもほぼ同等の両者だが、大きく変わったのはヒンジの構造だ。Galaxy Z Flip6のヒンジはよりディスプレーの折り目が目立たない構造となった。両者を比べると、わずかにくぼみが見えるGalaxy Z Flip6に対し、Galaxy Z Flip5はしっかりとした窪みのラインがあるくらいの差異がある。
折りたたみスマートフォンのディスプレーの「筋」と「溝」は使っているぶんには気にならないものだが、これから購入を検討している人に取っては見た目上、気になるだろう。Galaxy Z Flip6なら違和感なく使うことができそうだ。
両者のヒンジ部分の構造も比較してみた。Galaxy Z Flip6はディスプレーの折り曲がる部分にもプレート状のパーツが見えており、これが筋や窪みを見せない構造を生み出しているようだ。ヒンジの動きはどちらのモデルも変わらず良好で、ディスプレーを止めたい位置でしっかりと止めることもできる。
【まとめ】大きな変更はないがAIの活用でより実用性が高まった
Galaxy Z Flip5からのマイナーアップデートながら、主張あるカメラデザインや角ばったシャープな本体デザインから、全体のイメージはよりスタイリッシュに進化した。「手のひらに収まるサイズのAIスマホ」として実用性、ファッション性、どちらも高い製品だ。
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