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エアコン「冷えない」「冷えすぎる」「カビくさい」問題を解決する魔法のアイテム

ASCII.jp / 2024年7月22日 7時0分

Switchbotアプリを開いたiPhoneとエアコン

 エアコンを使っていると「思ったほど冷えてくれない」「寝るときに使うと翌朝凍えてしまう」「風がなんだかカビ臭い!」など、期待通りにいかない場面も少なくない。今回はそんな「エアコンあるある」を1万円以下で解消できる便利なデバイス、「Switchbot Hub mini」と「Switchbot温湿度計」をご紹介しよう。

Switchbot Hub miniとは

 Switchbot Hub mini(以下「Hub mini」)はあらかじめリモコンの情報を登録することで、エアコンやテレビ、シーリングライトなど、さまざまな家電を操作できる”スマートリモコン”。複数のリモコンを1台にまとめるだけでなく、Wi-Fi経由で外出先のスマホから自宅の家電の操作もできる優れものだ。

 本体は白くて薄い箱形で、一般的なスマホの半分くらいのサイズ感。電源はUSB給電で、裏面の固定穴を使えばフック等で壁掛けにもできるなど、設置の自由度も高い。

Hub miniを壁にクローゼットのそばに取り付けた様子

 もう1つのSwitchbot温湿度計は、Hub miniと接続することで、温度や湿度に応じたリモコン操作を可能にする重要なデバイス。電源は単4電池を2本使用。Hub miniとは無線接続なので、電波の届く範囲ならどこに置いても構わない。設置方法は通常の縦置きのほか、本体裏面の磁石を使ったスチール製家具への固定にも対応している。

机上に置かれた温湿度計
スチール製の本棚に固定された温湿度計

 直販価格はHub miniが5480円から、温湿度計は1980円から。お得なセット販売(Switchbot 温湿度管理セット)もあり、こちらは単品購入より480円安い6980円だ。

エアコンを手元の温度にあわせて自動運転

 Hub miniが通常のリモコンと違うのは、条件を満たすと特定の操作を実行する「オートメーション」をユーザー自身で設定できること。例えば「室温が27℃を超えたら冷房25度の設定でエアコンをオンにする」とか「室温が24℃以下になったら冷房の温度設定を28℃に変更する」といった操作も、この機能で自動化できる。

「室温が27℃以上になったら冷房25℃でエアコンをオンにする」オートメーション
「室温が27℃以上になったら冷房25℃でエアコンをオンにする」オートメーション

 設定はSwitchbotのスマホアプリから、オートメーションの起動条件と実行する操作内容を指定するだけ。複数のオートメーションを組み合わせれば、エアコンのオン/オフを完全に自動化できる。

 似たような機能は近年のWi-Fi対応エアコンにも搭載されているが、多くの機種はエアコン本体のセンサーで室温を検知するため、エアコン付近とユーザーが過ごすエリアとの温度差が大きいと、期待通りに動作しないことがある。一方、Switchbotならテレビの前やベッドの横など、自分が長時間過ごす場所に温湿度計を置けるので、より適切にエアコンをコントロールできるというわけだ。

温湿度計をエアコンから離れた場所で手持ちする様子

 「部屋が暑いのに自動でオンにならない」「寝るときにエアコンをつけると冷えすぎてしまう」など、エアコン標準の自動運転に不満をもっているユーザーは、ぜひ一度試してみて欲しい。

エアコンのカビ防止に自動で送風運転

 エアコンを長年使っていると内部でカビが繁殖し、出てくる風もカビ臭くなってしまうことがある。カビの駆除には専門業者の定期的なクリーニングが必要だが、費用を考えると、クリーニングの間隔はなるべく長くしたいもの。そんなときに便利なのが「カビの繁殖を抑えるオートメーション」だ。

 内容はエアコンをオフにする前に送風運転に切り替え、一定時間経過したら電源をオフにするというもの。冷房や除湿でエアコン内部に付着した水分を送風運転で乾かすことで、カビの繁殖を抑えるイメージだ。

送風運転してから電源オフにするオートメーションの例
電源オフの前に30分間送風運転するオートメーションの例(この機種では冷房30度=送風モード)

帰宅時間にあわせてエアコンもオンに

時計の画像
PAKUTASO

 温湿度計のデータ以外にも、オートメーションにはさまざまな条件を設定できる。例えば時刻を条件に指定することで、毎朝家を出る時間にエアコンをオフにしたり、子供の下校時刻にあわせて部屋を涼しくしたりすることも可能だ。

 7月現在はまだベータ版だが、ユーザーの位置情報を条件に指定する機能も用意されている。こちらを使うと「自宅の最寄駅に着いたらエアコンをオンにする」や「自宅から1km以上離れたらエアコンをオフにする」などのオートメーションを設定可能。時刻指定と違い、出発や帰宅の時間が不規則な場合も対応しやすいのがメリットだ。

 ベータ版のため動作はかなり不安定だが、今後のアップデートに期待したい。

エアコンをすぐに買い替えられない人におすすめ

 スマートリモコンとスマート温度計を使った「エアコン問題」の解決アイデアを紹介してきた。Switchbot Hub miniとSwitchbot温湿度計のセットをおすすめしたいのはこんな人だ。

・エアコンをすぐに買い替えられない人(予算不足、必要な台数が多い、特殊なエアコンしか対応できない物件に住んでいる等)

・引越しが決まっているor今後引っ越す可能性が高く、エアコンの買い替えを避けたい人(卒業を控えた学生、転勤の多い職場に勤める社会人等)

・エアコン以外の家電もスマート化したい人(Hub miniはテレビやシーリングライトなど、エアコン以外の家電も操作可能)

・今のエアコンに多少不満はあるが、新型に買い換えるほどでもない人

 既存のエアコンに便利な機能を”ちょい足し”できるのが、スマートリモコン最大の魅力。特にSwitchbotシリーズは価格が手頃で活用法などの情報も多いので、初めてのユーザーも手に取りやすい。

 家電も値上がりしつつある昨今、Switchbot Hub miniとSwitchbot温湿度計のコンビは、エアコンを賢く使いたいユーザーの強い味方になってくれるはずだ。

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