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「OPPO Reno11 A」は急速充電にも対応で4万円台を維持し大幅に進化した

ASCII.jp / 2024年7月18日 12時0分

OPPO

 6月27日に発売されたOPPOの最新モデル「OPPO Reno11 A」を使ってみました。Reno Aシリーズは2019年に日本で初号機が発売されて以来、ヒットを続けている売れ筋のミッドレンジ。ですが、ここ数年、進化が小幅になっている印象がありました。最新モデルのデキはどうなのか? オウガ・ジャパンからお借りした端末を2週間ほど使ってみました。

 結論を先に言うと、Reno11 Aは前モデルのReno9 Aから大幅にアップデートされていました。デザインやコンセプトが大きく変わったわけではなく、正常進化の幅が大きいという印象。筆者が気になったところを中心にレビューしていきます。

大画面化を図りつつ、薄くて軽いボディーを実現

 Reno11 Aのディスプレーは約6.7型(2412×1080ドット)の有機EL。前モデルのReno9 A(約6.4型)からひと回り大きくなりましたが、本体は約6g軽くなっています。ベゼルを細くし、本体を薄くして、軽量化が図られたようです。手にすると“フラットな薄い板”という趣。5000mAhの大容量バッテリーを搭載しつつ、この薄さを実現していることは、大きな優位性と言えるでしょう。

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約6.7型のディスプレーを搭載するOPPO Reno11 A。OPPO公式オンラインショップでの価格は4万8800円

 カラバリはダークグリーンとコーラルパープルの2色。筆者が借りているコーラルパープルは鉱石をイメージさせる模様がデザインされていて、ツルツルとした手触り。一方のダークグリーンはOPPO独自の「OPPO Glow」という加工が施されていて、落ち着いた光沢で、サラサラとした手触り。結構違いがあるので、パッと見で決められない人は、実機を確認することをオススメします。

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カラバリはダークグリーン(左)とコーラルパープル(右)の2色

 右側面には音量ボタンと電源ボタンを搭載。Androidスマホとしては標準的な配置ですが、前モデルのReno9 Aまでは、音量ボタンは左側に搭載されていました。昨年10月に発売されたOPPO Reno10 Pro 5Gから、この配置に変わったようですが、OPPOの従来モデルから機種変更する人は違和感があるかもしれません。

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右側面に音量ボタンと電源ボタンを搭載

 左側面にはSIMとmicroSDのスロットを搭載。nanoSIMを2枚挿せて、2枚目はmicroSD(最大2TB)との排他利用となっています。なお、eSIMにも対応しているので、nanoSIM+eSIMの2回線運用も可能。上部はマイクのみ。下部にUSB Type-Cポート、スピーカー、マイクを備えています。イヤホンジャックはありません。

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デュルアルSIMスロットを搭載。2枚目のSIMはmicroSDカードとの排他利用
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底部にUSB Type-Cポートとスピーカーを搭載。スピーカーはモノラルだ

待望の急速充電に対応。ただし、充電器は非同梱

 OPPOは急速充電に力を入れているメーカーで、安全にスピーディーに充電できる「SUPERVOOC フラッシュチャージ」という独自技術を持っています。しかし、Reno Aシリーズの従来モデルはこれに対応していませんでした。

 Reno11 Aは初めて67WのSUPERVOOCに対応。約20分で50%以上、約48分で100%まで充電できるとのこと。前モデルの急速充電は最大18Wだったので、ここも大きな進化と言えます。ただし、充電器は同梱されていないので、急速充電の恩恵を受けるには別売品を購入する必要があります。

 筆者は45WのSUPERVOOCの充電器を持っていたので、それで充電してみたところ、残量2%の状態から約52分で100%に達しました。67Wの充電器を買わなくても、満足できそうです。なお、汎用規格であるPPS(Programmable Power Supply)の55Wの急速充電にも対応しています。

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急速充電対応の充電器を用意すれば、面白いほどスピーディーに充電できる

 バッテリー容量も前モデルの4500mAhから5000mAhへと増えています。カメラを多用し、ウェブや動画の視聴が多かった日でも電池残量がピンチになることはなかったので、1日は余裕で持つと考えてよさそうです。バッテリーが劣化しにくい機能を備え、4年使ってもバッテリーの最大容量は80%を見込めるそうなので、長く使い続けたい人にも適しています。

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バッテリーを長く持たせる「省エネモード」や、劣化を遅らせる機能も備えている

SoCはMediaTek製に変更だが パフォーマンスには満足

 SoCはMediaTekのDimensity 7050(最大2.6GHz)。ちなみに前モデルのReno9 AはSnapdragon 695(最大2.2GHz)を採用していました。OPPOによると、Dimensity 7050のほうが高性能でコストパフォーマンスも向上しているとのこと。Reno9 Aも使ったことがある筆者としては、使用感に大きな差は感じなかったのですが、Reno11 Aも前モデルと同様にストレスなく快適に操作できます。

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「Geekbench 6」というアプリでベンチマークを測定した結果。シングルコアのスコアは前モデルと同等だったが、マルチスコアでは前モデルよりも高いスコアを記録した

 ディスプレーのリフレッシュレートは最大120Hz。前モデルの90Hzからワンランク上がったので、スクロール時の反応の滑らかさ、タッチレスポンスなどは、わずかに向上していると考えていいでしょう。

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リフレッシュレートは最大120Hzで、タッチサンプリングレートは最大240Hz

 メモリーは8GB、ストレージは128GB。これらは前モデルと同じ構成。なお、ストレージに十分な空き容量がある場合、その一部を利用して、最大8GBの仮想メモリーを追加できます。ただし、データサイズの大きいアプリを使ったり、マルチタスクを多用したりするのでなければ、8GBで不満を感じることはなさそうです。

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8GBの仮想メモリーを追加して、実質16GBに拡張することができる

カメラも進化。AIを用いた画像編集機能も追加

 アウトカメラはメイン(約6400万画素/F値1.7)+超広角(約800万画素/F値2.2)+マクロ(約200万画素/F値2.4)という構成。前モデルのメインカメラは約4800万画素だったので、より高画素で撮影できるようになっています。

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アウトカメラは広角(約6400万画素)+超広角(約800万画素)+マクロ(約200万画素)の3眼。ちなみにインカメラは約3200万画素で、前モデル(約1600万画素)より画素数がアップした

 メインカメラはデフォルトでは4つの画素を1つの画素として使い、約1600万画素で記録される仕組み。感度が向上し、暗い場所でも明るく写せることが利点です。

 さまざまな被写体を撮ってみたところ、ナチュラルな色調で写り、晴れた日は空の青や木々の緑など、鮮やかさが強調されました。夕景なども美しく写り、風景写真をメインに撮りたい人は満足度が高そうです。

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超広角(0.6×)で撮影
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メイン(1×)で撮影
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2倍(2×)は光学ズーム相当の画質で撮影できる
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デジタルズームは最大10倍だが、それなりに画質は粗くなる
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室内で料理を撮った作例。若干暗くなるが、美味しそうな色味で写った

 ポートレートモードは背景ボケの度合いを調節可能。夜景モードはかなり明るく写せますが、不自然な明るさや色調になることもあったので、個人的には、デフォルトの「写真」モードのままで撮ったほうがよいと感じました。

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ポートレートモードは背景をぼかして撮影できる
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夕景も美しく写った
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夜景モードで撮影。実際に見えるよりも、かなり明るく写る

 プリインストールされている写真管理アプリ「ギャラリー」には、AIを用いた編集機能を搭載。目玉は「AI消しゴム」で、写り込んだ不要なものを消して、その部分に自然な背景が生成される機能。「Googleフォト」の「消しゴムマジック」と同様の機能ですが、非常に処理が速く、編集したことがわからないほどにきれいに仕上がります。ほかに、写真に写った人や物を長押しするだけで切り抜ける「AIクリッピング」も便利。どちらも積極的に使えそうです。

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「AI消しゴム」は簡単な操作で、不要なものをきれいに消せる
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被写体を簡単に切り抜ける「AIクリッピング」も便利

【まとめ】小さな不満はあるが、買って損なしの完成度

 OPPOのスマホは、Androidをベースに独自のカスタマイズが施された「ColorOS」を採用しています。Reno11 Aに初期搭載されているのは、Android 14がベースのColorOS 14。よく使うアプリを素早く起動できたり、簡単にスクリーンショットが撮れたりする便利な機能が充実していることも魅力。

 おサイフケータイに対応し、マイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書機能)にも対応しています。生体認証は指紋と顔の両方に対応。指紋センサーはディスプレーに搭載され、左右どちらの手で持った場合でもセンサーに指を当てやすいのが利点。ほとんどの人は不足や不満を感じることはないでしょう。

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指紋センサーはディスプレー内に搭載。認識はスピーディーだった

 筆者が強いて不満点を挙げるとしたら2つ。1つは内蔵スピーカーがモノラルであること。一般的なスマホよりも大きな音量を出力できる「ウルトラボリューム」機能があるので、ステレオ音声で楽しめるといいのなぁと思ったのが本音。

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スピーカーの音量は驚くほど大きくできるので、大勢で音楽を聴きたいときには便利なのだが……

 もう1つは防水の等級が前モデルのIPX8からIPX5に下がったこと。雨に濡れたり、水回りで使ったりするには心配ないでしょうが、お風呂で使ったり、プールに持って行ったりするときは注意が必要です。

 しかし、前モデルから大幅にアップデートしていることを考えると、防水性能が若干下がったくらいは許容範囲。4万8800円は、前モデルの発売当時の価格から2000円しか上がっていません。高コスパモデルを長く使い続けたい人には王道の選択肢となるでしょう。

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