【活用提案】大事なのはペンだけではない! 「Apple Pencil」を快適に使うために用意すべきはこれ!
ASCII.jp / 2024年10月9日 13時0分
Apple Pencilについて、「紙に書くような書き心地」といったフレーズを見聞きしたことがあるかもしれない。確かに、Apple Pencilはほかのペンデバイスよりも描画性能が高く、スムーズに描くことができる。しかし、実際のところは想像していたものと異なる部分もあり、ペンが滑るなどけっこう書きにくさを感じることも少なくない。
そこで、用意したいのが、Apple Pencil用のさまざまなアクセサリーだ。目的に合ったアクセサリーを利用すれば、書き味はグンとよくなるだろう。今回は、Apple Pencilを快適に使用するためのアクセサリーについて紹介していこう。
自分に合ったペン先を選ぶことが重要
Apple Pencilのペン先がiPadの画面に触れると、「コツコツ」という音がする。些細なことのように思えるが、使っていると意外に気になることがある。また、ペン先が丸みを帯びていて接地点が見えづらいので、狙った場所に書けないということも少なくない。
さらに、ツルツルとけっこう滑るので、書きにくさを感じることもある。ペン先が滑ると、文字の書き終わりなどが跳ね上がりやすいので、あまりきれいに書けなかったりもする。実際、Apple Pencilユーザーの多くは、「思ったよりも書きにくいな」と感じたことがあるのではないかと思う。
こういった問題を解消してくれるのが、交換用のペン先だ。ペン先を替えるだけで、書き心地はかなり向上する。ペン先はサードパーティーからも数多く発売されており、さまざまなバリエーションが用意されている。
そもそもペン先は消耗品なので、いずれ交換する時期が来る。ペン先が摩耗すると画面を傷つけるおそれもあるので、交換用のペン先は必需品だ。そのため、できるだけ早いタイミングで自分に合ったペン先を見つけておきたい。
●先が細い金属製のタイプはボールペンに近い感じ
ペン先が金属製で細いタイプのペン先は、シャープペンシルやボールペンのようにサラサラとした書き心地が特徴。ペン先が細いため接地点が見やすく、狙ったところに書き込みやすい。また、摩耗しにくいので寿命が長いという特徴もある。
このような特徴から、絵を描く人はもちろん、文字を書くことが中心の人など、オールマイティにおすすめできる。ただし、ペン先が金属製のものはそのまま使うと画面を傷つける心配があるため、後述するペーパーライクフィルムとセットで使うようにしたい。
●シリコンタイプは滑らずにしっかりとした書き心地
ペン先がシリコンのタイプは、摩擦力がアップし、滑らずにしっかりと書けるのが特徴。iPadに保護フィルムを貼ると美しい画面が損なわれてしまうが、シリコンタイプなら保護フィルムを貼らなくても書き味を向上できるのがメリットだ。
シリコンタイプの製品には、ペン先に被せて使うカバータイプと、ペン先ごと交換する一体型のタイプがある。カバータイプは、ペン先を交換せずに書き味を向上させられる手軽さがメリット。価格も安いのでコスパを求める人にはおすすめだが、書いている途中で外れてしまうことがあるのがデメリットだ。
一方、一体型のシリコンタイプには、低摩擦や高摩擦などいくつかの種類が発売されている。摩擦の少ないものは、シリコン独特のヌメッとした感覚があり、適度な滑り感が特徴。摩擦の多いタイプは柔らかく筆感があり、ゆっくりと線を引いたり塗ったりするのに向いている。
価格はやや上がるが、一体型はカバータイプのように外れる心配がない。価格差もそれほど大きくないので、ストレスなく使いたいなら一体型のほうをおすすめする。
ペン先に合わせて保護フィルムをチョイスする
iPadの画面を保護するために、保護フィルムを使う人も多いだろう。Apple Pencilを使う場合は、ペン先に合わせて保護フィルムをチョイスする必要がある。
●紙の書き味に近づけられるペーパーライクフィルム
Apple Pencilの書き味を向上させる代表的な保護フィルムは「ペーパーライクフィルム」だ。表面に施された微細な凹凸により、紙のようなざらつきを再現。Apple純正のペン先でも、紙に書くような質感が得られる。なので、ペン先を交換せずに書き味を改善したいなら、ペーパーライクフィルムを利用しよう。
また、金属製のペン先は、ペーパーライクフィルムが必須となる製品がほとんど。これは、画面を傷つける心配があるためだ。そのため、金属製のペン先を選ぶなら、必ず一緒に用意したい。
なお、シリコンタイプのペン先でも、ペーパーライクフィルムは紙に書く感覚に近づけられるという意見もあるが、引っかかりが強くなって、やや過剰な印象もある。そのため、筆者としてはシリコンタイプのペン先とペーパーライクフィルムの組み合わせはあまりおすすめしない。
●画面の美しさを生かしつつ画面を保護するPET素材
シリコンタイプのペン先の場合はそれだけで書き味が向上するので、必ずしも保護フィルムはマストなアイテムではない。しかし、できるだけ画面を傷つけたくないという人もいるだろう。この場合は、ペーパーライクフィルム以外の保護フィルムがいい。具体的には、ガラスタイプやPET素材のフィルムが選択肢となる。
ガラスタイプは素材が厚く強度が高いのがメリット。しかし、素材が厚いことがネックになって、ペンの反応が鈍くなることがある。一方、PET素材は薄いため、ガラスタイプより強度はだいぶ落ちるが、そのぶんペンの反応が悪くなることが少ない。そのため、シリコンタイプのペン先を装着したApple Pencilで使うなら、PET素材の保護フィルムのほうが問題は起きにくいと言えそうだ。
いずれのタイプの保護フィルムにも、「グレアタイプ」「ノングレアタイプ」「ブルーライトカット」など、さまざまな機能を持つ製品が存在する。このあたりは好みや使い方しだいなので、自分の目的に合ったフィルムを選ぶようにしよう。
●いいとこ取りのペーパーライクガラスフィルム
ざらざらとしたペーパーライクフィルムの特徴を取り入れつつ、ガラス素材を使用した「ペーパーライクガラスフィルム」も登場している。ペーパーライクフィルムの書き味を残しつつ、ガラス素材の強度を実現。金属製のペン先を使っていて、書き味と強度のどちらの要素も欲しい人に最適だ。
ただし、メーカーが限られているので、まだ製品の選択肢が少ないのが難点。手持ちのiPadに合う製品がない場合もあるので、事前に確認しよう。
握りやすさを向上させるカバーやグリップも便利
Apple Pencilの表面はツルツルしているため、握ったときにちょっと不安定さを感じる場合がある。すると、つい指先に力が入ってしまい、書き味に影響を与えるほか、必要以上に疲れてしまうものだ。安定させるには、グリップ感を上げることが大切。そこでおすすめしたいのが、カバーやグリップなどのアイテムだ。
●Apple Pencil全体を包むカバータイプ
カバータイプは、Apple Pencil全体を包むような形のもの。シリコン製のものがほとんどで、滑らずにしっかりと持ちやすくなる。色も多種多様なので、好みの色をチョイスすれば、自分らしさを出せるだろう。
ただし、取り付けがしづらいのは難点だ。装着時の滑りが悪く、カバーを引っ張らなければならないため、力を入れすぎると破れてしまうことがある。また、当然だがペンの径はやや太くなる点は心得ておこう。
●握るところだけに装着するグリップタイプ
グリップタイプは、握る部分だけを太くして握りやすくするアイテム。低重心のタイプなら重量バランスもよくなって疲れにくい。カバータイプと違って取り付けもしやすく、不要なときは取り外しやすいのもメリット。
グリップの素材は、シリコン製のものや木製のものなど多彩なアイテムが発売されている。レビューなどを確認して、自分にしっくりきそうなものを選ぶといいだろう。
●充電や操作に影響がないことを確認して選ぶ
カバーやグリップを選ぶときに注意したいのは、充電や操作への影響を確認することだ。製品によっては、正常に充電できなくなったり、ダブルタップが反応しなくなったりすることがある。こうなっては意味がないので、製品の紹介で「充電対応」「ダブルタップ対応」などと明記されているものを選ぶようにしたい。
ただ、充電対応と書かれていても、Smart FolioなどのカバーをiPadに装着していると干渉して充電できないことがある。これは実際に使ってみないとわからないため、製品レビューに書かれていないかなど、しっかりチェックするといいだろう。
今回は、Apple Pencilの書き味をよくするためのアイテムを紹介してきた。素の状態のApple Pencilだと書き味がイマイチだと感じる場合、これらのアイテムを使ってみるとかなり改善するだろう。
特に、ペン先や保護フィルムは書き味に直結するので、じっくりと吟味して、自分に合ったものを見つけてもらいたい。
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