1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

台湾でプロ野球観戦しよう! チケットは現地コンビニで簡単に買えちゃいます

ASCII.jp / 2024年7月24日 7時30分

台北ドームで野球観戦
台湾プロ野球を台北ドームで観戦してきました!

 台湾旅行のお楽しみといえば、小籠包など台湾グルメを満喫したり、九份(きゅうふん、ジォウフン)などのノスタルジックな街並みを観光したり、なかには自転車で台湾一周にチャレンジするなど様々です。そのなかでも筆者的にオススメなのが「台湾プロ野球観戦」です。

台湾のプロ野球は全6チーム

 野球は台湾でも人気のスポーツで、古くは日本統治時代の1931年に台湾の嘉義(かぎ)農林学校が甲子園に出場して決勝進出を果たしています。最近では野球の国際大会でも台湾チームと日本チームが熱戦を繰り返しているのは記憶に新しいところ。そして、台湾プロ野球は1990年にシーズンがスタートし、現在は「中華職業棒球大聯盟」のもと全6チームでリーグ戦を開催しています。

台北ドームで野球観戦
6チームでリーグ戦をしている台湾プロ野球

 さらに台北には新球場の「台北ドーム(臺北大巨蛋)」が2023年11月にオープン。12月には野球の侍ジャパンも参加した「2023年アジア野球選手権大会」の開催球場としても使われていて、その様子をニュースで見て、是非行ってみたいと思ってたんですよね。

台北ドームで野球観戦
台北市内のど真ん中に昨年オープンした新野球場「台北ドーム(臺北大巨蛋)」

台湾プロ野球、どこで開催してる?

 というわけで、台湾・台北に到着して真っ先にしたのが、台北ドームでの開催試合チケットの購入です。台湾プロ野球も日本と同じく各球団本拠地とホーム球場があります。台北のある台湾北部エリアには、台北市に「味全(みぜん)ドラゴンズ」、新北市に「富邦ガーディアンズ」、桃園市に「楽天モンキーズ」の3チーム。ですが、他の球団も含めて台北ドームを本拠地としている球団はありません。

 台北ドームは、本格的な国際大会も開催できる大きな新球場ということで、とりあえず今年は、一部主催試合を各球団持ち回りで開催しているようです。

チケットは現地コンビニで買おう

 チケットの購入方法ですが、各球団の公式サイトからオンラインという導線がまずあります。ですが、この方法は会員登録が必要で、その際に台湾の電話番号などが必要なため、日本からの旅行者にはちょっとハードルが高い。

台北ドームで野球観戦
公式サイトからの購入は台湾在住でないとちょっと難しい

 また試合開催日に直接球場に行ってチケットを買うこともできますが、当日だと良い席が残っているか心配です。

 そこでオススメなのが、コンビニで購入する方法。台湾には「セブン-イレブン」と「ファミリーマート」が多く展開していて、その店舗内にあるキヨスク端末で台湾プロ野球のチケット購入が可能です。

台北ドームで野球観戦
公式サイトでもコンビニでの販売を案内しています

 注意したいのはスポンサーの関係か、球団によってはセブン-イレブンもしくはファミリーマートどちらかでしか買えないことも。なので特定の球団のホームゲームチケットを購入したい場合は、公式サイトをチェックするか、セブン-イレブンで購入できなかったら、ファミリーマートに移動する、もしくはその逆をすればオーケーです。

実際にファミマで買ってみよう

 観戦予定日に台北ドームで開催されるのは味全ドラゴンズ主催試合で、ファミリーマートが対応していました。 ファミリーマートに行くと、見慣れたキヨスク端末の「Famiポート」(日本ではすでに提供終了されています)があります。

台北ドームで野球観戦
台湾のファミリーマートにある「Famiポート」

 残念ながら日本語や英語の表記には対応していないのですが、タッチパネルに表示されている「票券」や「運動票」といった漢字を頼りに、球団や試合日時を指定して操作していけば、チケットの購入は可能です。最後に電話番号とID番号を入力する項目がありましたが、これは日本の電話番号とパスポート番号で通りました。

台北ドームで野球観戦
漢字を頼りに操作していきます
台北ドームで野球観戦
試合開催日を選択

 座席の指定もFamiポートのパネルをタッチ操作すればいいのですが、画面に表示されるシートや文字が意外に小さいので分かりにくい。なので、スマートフォンなどで球団公式サイトからシートマップを拡大表示してチェックしつつ購入するのがお勧めです。

 座席指定もできますが、あらかじめシートマップを把握しておいたほうが買いやすいです

 最後にFamiポートから出てきたレシートをレジに持っていって支払いをすれば、チケットが手渡されます。その際にクレジットカードなどは使えず現金のみなので、現金を用意しておきましょう。

 味全ドラゴンズの台北ドーム主催試合は、500NTDからなので約2500円。週末や祝日かつ人気な高額な席でも1280NTD(6400円)ほど。ちなみに台北ドームではなく普段ホーム球場として使用している「天母野球場」なら、250NTD(約1250円)からなので、台北ドームでの観戦にこだわらなければ、かなりリーズナブルです。

味全ドラゴンズの台北ドーム主催試合チケット料金。半票は子どもや高齢者向けの割引価格
味全ドラゴンズの天母野球場主催試合崔ケット料金

いざ、台湾プロ野球観戦へ!

 チケットを購入したら、あとは試合開催日に球場へ行くだけ。台北ドームは台北地下鉄板南線の国父紀念館駅が最寄り駅。5号出口を出ると目の前にあるアクセスしやすい好立地な球場なので、観光にも組み込みやすいのが◎。

最寄り駅は国父紀念館駅です
駅から案内用の看板があるのでわかりやすい
5号出口は野球のイラストで入場前から気分を盛り上げてくれます
台北ドームの入り口に来ました!

 中に入ると、ものすごく広いなと感じます。それもそのはず、野球開催時の収容人数は約4万人で、グラウンドは両翼が102m、センターが120m。そして天井の高さは74.5mで、この天井の高さが広さを特に感じるポイント。

 日本の球場は、いちばん天井が低い東京ドームが56.2mでそのほか60m台です。最新のエスコンフィールド北海道が最大70mなので、それよりも天井が高い。ドームではあるものの、開放感のある素晴らしい球場ですね。

購入した座席からの眺めはこんな感じ。天井が高くて開放感がすごい

 座席は1塁側2階の内野席にしました。グランドが見渡せるので野球を観るなら申し分なし……なんですが、筆者が希望していた席としてはちょっと失敗でした。台湾プロ野球といえば、もちろん選手のプレイも楽しみですが、もっと楽しみなのがチアリーダーの応援です。

野球をみるなら申し分ない席でした

 台湾プロ野球では、1塁側と3塁側ともにベンチ真上あたりのエリアにステージが用意されていて、ホームチームの攻撃中はずっと、大音量の応援歌とともにチアリーダーがステージ上で踊り続けます。味全ドラゴンズのチアリーダーは「Dragon Beauties」というアイドルグループのような活動をしていて、この応援が台湾プロ野球に華を添えています。

 ところが2階席にしてしまったため、1塁側のチアガールたちがまったく見せません。反対の3塁側は見えますが遠く、ネット越しかつ、ほとんど後ろ姿……これは席選びをミスりました。

1塁・3塁の内野席最前方にステージが設置されています
イニング間もイベントで観客を盛り上げてくれるチアのみなさん
ネット越しでみるのはちょっと寂しい

 本当はチアリーダー前の席をFamiポートで選ぼうと思ってたんですが、すべて売り切れだったんですよね。購入時に空いていたのは外野に近い1階内野席か2階席のステージ前という感じで、2階のほうが観やすいかなと考えたのですが、失敗しました。台湾プロ野球ではこのエリアの席が一番人気なので、購入するのは結構大変そうです。

 もし台北ドームで台湾プロ野球を観戦したいと考えている人は、座席指定には十分ご注意ください。

球場内移動中にちょっと撮影。せっかくなら、次は彼女たちと一緒に野球を見たい!
マスコットも踊りまくって自チームの攻撃を応援しています

観戦中のご飯はどうする?

 プロ野球観戦といえば、球場での食事も楽しみのひとつ。台北ドームに出店している店舗はホットドッグなどいわゆる球場飯から、KFCなどのファストフードやコンビニ提携のショップ。クラフトビールの出店もありましたので、ビール党にはうれしいポイントです。

いわゆる野球飯的なメニューは充実しています
フードショップは日本でもおなじみのチェーン店があります
ビールスタンドもあってビール好きにはうれしい!

 とはいえ、台北ドームはできたばかりで、特定のホームチームがないためか、この規模の球場としてはフードの充実に関してはちょっと弱いです。販売は1階のコンコースのみで、店舗数も少なめ。そのため購入にはかなり行列ができます。

 とはいえ、台北ドームも野球場としては素晴らしいデザインですし、なによりチャンスで盛り上がってくると、大音量の応援歌とそれにあわせた観客の歓声がドーム球場ということでより響き渡り大迫力。そしてチャンスのとき観客は、内野席でも立って踊りながら応援する人も多く、日本の内野と外野それぞれの応援をミックスしたような台湾スタイルの野球観戦がなにより楽しい!

チャンスのときは、立って踊りながら応援と大盛り上がり

 昨年、楽天モンキーズが本拠地としている楽天桃園野球場でも観戦したことがありますが、こちらのほうが、店舗のバリエーションと数が多かった記憶があります。食事も含めて台湾プロ野球を楽しみたいという人は、台北ドームでの観戦にこだわらず、各球団のホーム球場へ足を運ぶのがオススメかも。

楽天桃園野球場で観戦した際の写真。こちらもなかなか良かったです

 もし台湾旅行を計画していているなら、台湾プロ野球観戦も旅程に組み込んでみてはいかがでしょうか!

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください