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【この秋 登場】iPhone版「ホーム画面のカスタマイズ」はどんな感じ?

ASCII.jp / 2024年7月23日 12時0分

秋に正式リリースする「iOS 18」に搭載される「ホーム画面のカスタマイズ」。アプリアイコンで個性を主張したり、壁紙画像がもっと楽しめるようになります

 アップルがWWDC24で発表した最新OSのパブリックベータが公開されました。秋の正式リリースを目前にiOS 18、iPadOS 18、macOS SequoiaとwatchOS 11の気になる新機能をピックアップして紹介します。

 今回はiOS 18、iPadOS 18の「ホーム画面をカスタマイズ」する機能を解説します。

※アップルの最新OSのパブリックベータ版の画面は一般に公開することが禁じられていますが、本稿では特別に取材許可を得たうえで掲載しています。

アプリアイコンで個性を主張。壁紙も目立つ

 iOS 18からホーム画面のアプリアイコンのデザイン(色)、アプリとウィジェットのレイアウト(並べ方)が自由に変更できるようになります。Android が先に実現していた機能にiOSが追いつきました。Androidと使い勝手が微妙に異なる諸点については、後でGoogle Pixel 8シリーズと比べてみます。

 ホーム画面のカスタマイズができると、良いことは大きく3点あります。

 ひとつはiPhoneユーザーの個性がより強く主張できること。アイコンの色をモノトーンに調整すると、従来のiPhoneとひと味違う雰囲気になり、見た目にも引き立ちます。

 2つめに壁紙の写真をより目立たせることができます。従来のiOSはアプリアイコンやウィジェットをすき間なく並べなければならなかったので、きれいな風景写真を壁紙にしてもアイコンに隠れてしまいました。

アプリアイコンかウィジェットを1個だけ置けばホーム画面にページが作れるので、背景に設定したペットの写真が愛でやすくなります

 iOS 18からは、画面にアプリアイコンを1つだけ置けばOK。風景写真を目立たせたり、疲れを癒やしたい時のためにペットの写真をただ眺める用のホーム画面をつくったり。壁紙をより自由に遊べます。

iPadOS 18もホーム画面のカスタマイズに対応。iPhoneよりも大きなアイコン表示がしっくりと来ます

 3つめに、アイコンのサイズが大きくできることも良い点です。従来は「アイコン+アプリの名称テキスト」をホーム画面に表示していました。次期OSからアイコンのみ大きく表示できます。アイコンを大きくするとiPhoneの場合はややきゅうくつに感じられましたが、画面の大きなiPadの方は気持ちよくフィットします。

 筆者はMacユーザーなので、アプリアイコンの下にテキストでアプリの名前が書かれていない方が自然に感じますが、初めてiPhoneやiPadを使う皆様はアイコンが大きく見える方と、テキストでアプリの名前を参照できる方のどちらが使いやすいか、最初に吟味するとよいでしょう。筆者はテキストがないと、iPhoneに新しく追加したアプリがアイコンだけでは見つけられなくて戸惑うことがありました。

アイコンの色変更は簡単。注意すべきことは?

 アプリアイコンのデザインを変更する方法は、とてもシンプルです。ホーム画面の空いているスペースを長押しするか、またはアイコン・ウィジェットを長押ししてメニューから「ホーム画面を編集」を選択します。アプリが波打ち始めたら、ホーム画面左上の「編集」アイコンをタップして「カスタマイズ」を選びます。

ホーム画面を長押し。左上に表示される「編集」から「カスタマイズ」を選択します

 ホーム画面の下にアプリアイコンのカスタマイズメニューが表示されます。「小・大」でアイコンのサイズ変更、隣の太陽のアイコンをタップするとホーム画面の明るさが切り替わります。

大きなアイコンに切り替え。アプリの名前のテキストが消えるので、馴染みのないアプリが一瞬わかりづらくなります

 アイコンのデザインに「ダークルック」が新しく加わりました。アプリアイコンの「白背景」を黒背景に切り替えたり、「App Store」アプリのようにテーマカラーのブルーをアイコンのフォントロゴに割り当てて、ベースのカラーをダークグレーにした新しいルックになるものもあります。

 さらに「色合い調整」を選択すると、アプリアイコンの色を任意のモノトーンに統一できます。上段で色の種類、下段で色の濃さを調整します。スポイトツールを使って壁紙写真から色をピックアップすることも可能です。

アプリアイコン、ウィジェットは好きな色合いに調整できるようになりました。スポイトツールを使えば壁紙画像から任意の色をピックアップできます

 色の選び方は自由ですが、壁紙写真に対する色のバランスに気をつけましょう。上手に色を選ばないと、アイコンが若干見づらくなるからです。

壁紙画像が映えるようにアプリアイコンを片側だけに寄せて配置する工夫も凝らせるようになりました

 また、例えばYouTubeアプリのアイコンは赤という先入観がとても強いので、他の色に変更すると最初は見つけづらくなるかもしれません。なので、今のところ筆者のおすすめはアイコンの元のデザインをほぼキープする「ダークルック」です。

Android 14からホーム画面のカスタマイズが可能に。「テーマアイコン」を選択するとアイコンをモノトーン調に統一できますが、ベータ版の機能であるためかまだ対応しているアプリは少なめ。Androidの方はアイコンのサイズ変更の自由度が高めです

Androidも搭載する「カスタマイズ機能」との違い

 Google PixelシリーズにAndroid 14を投入すると、「壁紙とスタイル」のメニューからベータ版の「テーマアイコン」が使えます。iOS 18のアプリアイコンの「色合い調整」に相当する機能です。

 それぞれのカスタマイズ機能には使い勝手の違いがあります。Google Pixelの「テーマアイコン」には、まだ対応していないサードパーティのアプリが相当数あります。iOS 18の「色合い調整」はサードパーティを含むすべてのアプリアイコンに効果があります。

 でも、例えばゲームアプリなどには選んだカラーのフィルターを一枚上にかけただけの表示になるものも多くあります。アイコンの色合い調整を最適化するための開発ツールがアップルから外部デベロッパに提供されます。なので、正式リリース後は徐々に表示に統一感が出てくるかもしれません。

 次回はiOS 18、iPadOS 18から、ホーム画面に置いたアプリアイコンを「非表示にする」機能と、コントロールセンターとロック画面の「コントロールをカスタマイズする」機能を紹介します。

 なお、パブリックベータ版のOSには一部不具合が含まれている場合もあります。現在メインとして使っている端末にではなく、サブ機としているiPhoneやiPadが手元にあればそちらに導入することをおすすめします。

筆者紹介――山本 敦  オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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