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カラバリ違いでも楽しい! 「Nothing Phone (2a) Special Edition」を通常版と比較した

ASCII.jp / 2024年7月28日 12時0分

Nothing

 2021年8月に日本市場に参入して以来、右肩上がりで注目を集めているロンドン発の新興ブランド「Nothing」。今年は、おサイフケータイに対応させた「Phone(2a)」をリリースし、東京でワイヤレスイヤホンの新製品「Ear」「Ear(a)」の発表会を開催するなど、日本市場に積極的な姿勢を示しています。

 そんな中で発表されたのがPhone(2a)のSpecial Edition。端的に言えば“カラバリの追加”なのですが、それだけで済ませてはいけないような存在感があるんです。というわけで、Phone(2a)の通常モデルとじっくり比べてみました。

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Phone(2a) Special Editionの同梱品一式。通常モデルと同じ

通常モデルとの違いは背面パネルだけじゃない!

 Nothing Phone (2a) Special Editionのハードウェアのスペックは、通常モデルと共通。違いはデザインだけのようです。

 Special Editionは、パッと見では通常のモデルの「ミルク」に着色したように見えますが、ベースとなる白がそれぞれ違います。通常モデルはブルー寄りの涼しい白で、Special Editionはイエロー寄りの温かみのある白(※筆者の印象です)。背面を覆う透明パネルも、通常モデルが乳白色に見えるのに対して、Special Editionは混じり気のないクリアな透明です。

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左がPhone(2a)の通常モデル、右がSpecial Edition
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左が通常モデル、右がSpecial Edition。サイドフレームの色は微妙に違う
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手前が通常モデル、右がSpecial Edition。パネルの透明度にも差があるように見える

 通常モデルの背面はトーンの異なる白の組み合わせでデザインされていて、カメラは黒。金具が使われている部分はシルバーで、1ヵ所だけ赤があしらわれて、そこがアクセントになっています。一方、Special Editionはコイル状にデザインされた円や曲線はグレーで、アクセントカラーとして赤、黄、青の三原色が使われています。

 これによって通常モデルとはガラリと印象が変わり、「ガンダムっぽい」という声も。通常モデルのブラック、ミルクは刺さらなかったけれど、Special Editionには惹かれるという人も少なくないのでは?

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Special Editionには赤、黄、青の三原色が使われている
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初期設定のホーム画面はモノクロでシンプル
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右側面に電源ボタン
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左側面に音量ボタン
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上部はマイクのみ
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底部にSIMスロット、USB Type-Cポート、スピーカー、マイクを搭載。スピーカーはディスプレーの上にもあり、ステレオで出力できる

 実際に使ってみないと気づかない違いもありました。それはSIMトレイ。通常モデルは白でデザインされていますが、Special Editionはグレーのラインが入っていました。

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左が通常モデル、右がSpecial Edition。SIMトレーの色づかいにも微妙に異なる

ホーム画面もSpecial Editionにできる

 Nothingの製品には「イースターエッグ」と呼ばれる隠し機能が搭載されていることも知られています。Nothing Phone (2a) Special Editionにも、イースターエッグがありました!

 イースターエッグを開放すると、ホーム画面をカスタマイズする色に「スペシャルエディションカラー」が追加されます。これに切り替えると、ホーム画面とアプリ一覧画面に表示するアイコンの色が白、グレー、黄、青になり、バッジは小さな赤丸で表示されます。背面パネルと同じ配色にできるわけです。

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「設定」→「カスタマイズ」→「色」に、「スペシャルエディションカラー」を追加できる隠し機能がある

 隠し機能なので、ここで手順を書くわけにはいきませんが、Nothingのコミュニティサイトなどに解説がありますので、買った人はぜひ探してみてください。探す楽しみもありますよ。

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「スペシャルエディションカラー」に切り替えた画面
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ダークモードにした場合

スペックは通常モデルと共通 もちろんカメラ性能も画質良し

 それでは、Phone(2a)の基本性能を紹介しましょう。プロセッサーはMediaTek Dimensity 7200 Pro(最大2.8GHz)。ミッドレンジ向けのチップですが、Phone(2a)に最適化されており、操作性は快適。メモリーは12GBでストレージは256GB。通常モデルは8GB+128GBモデルも選べますが、Special Editionは12GB+256GBの組み合わせのみです。

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「Geekbench 6」でベンチマークを測定した結果。ミッドレンジとしては上場のスコアだ
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仮想メモリーを拡張できる機能も備えている

 ディスプレーは6.7型の有機ELで、解像度は2412×1084ドット。リフレッシュレートは最大120Hzで、30~120Hzの自動調節に対応。タッチサンプリングレートは最大240Hzなので、ゲームを楽しむにも十分な性能といえます。

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ディスプレーは明るく、視認性も良好

 アウトカメラはメイン(5000万画素/F値1.88)+超広角(5000万画素/F値2.2)。メインカメラには1/1.56インチの大型センサーを採用し、オートフォーカス、光学式と電子式の両方の手ぶれ補正にも対応。

 Phone(2a)の通常モデルをレビューした際に、結構キレイに撮れるなぁと思ったのですが、今回、Special Editionであらためて撮影しても画質の良さを実感できました。ナチュラルで、すっきりとした色で写るのがいいですね。

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5000万画素のデュアルカメラを搭載。カメラのスペックも通常モデルと同じだ
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映える料理写真も撮れる
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ポートレートの背景は、いい感じでボケる

 バッテリー容量は5000mAhで、45Wの急速充電に対応。ただし、充電器は同梱されていません。防水・防塵はIP54。雨に濡れる程度なら心配はないけれど、お風呂にドボンと落としたときは要注意といったところ。通常モデルと同じく、おサイフケータイにも対応しています。

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本体にFeliCaマークはないが、背面パネルのカメラの左上あたりにFeliCaが搭載されており、おサイフケータイを利用可能

Glyph Interfaceのカスタマイズや ChatGPTとの連携も便利

 Nothing Phoneの特徴として、背面に搭載されたLEDが光る「Glyph Interface」が挙げられます。Phone(2a)は上位モデルのPhone(1)、Phone(2)よりもLEDが少なく、カメラ周辺部しか点灯しません。それでも、着信音によって点滅パターンが変わり、「Glyph Composer」というアプリでオリジナルの着信音と点滅パターンを作ったりできるのも楽しいポイント。

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光るのは、この3ヵ所
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多彩な用途に使えるGlyph Interfaceはカスタマイズ可能
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オリジナルの着信音の作成も簡単

 ホーム画面は、先に挙げた「スペシャルエディションカラー」に設定するほかに、すべてのアイコンをモノトーンにすることも、本来のカラーで表示させることも可能。AIで自分好みの壁紙を作れる機能も楽しめます。

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Nothing Phoneとしてはデフォルトのモノトーンのホーム画面にしたり、アイコンがカラーで表示される一般的なホーム画面にもできる。また、ホーム画面はモノクロ、アプリ一覧画面はカラーといった設定も可能だ
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AIがユーザー好みの壁紙を生成してくれる機能も搭載

 Phone(2a)の発売時には搭載されておらず、アップデートでの対応となった「ChatGPT」との連携機能も最初から対応していました。使い方は簡単。「ChatGPT」アプリをインストールするだけ。ウェブからテキストやスクリーンショットなど、素早くChatGPTに送信して、知りたいことを調べられる仕組みです。

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ウェブページのテキストの一部をコピーして、ChatGPTに問いかけるといった作業が素早くできる
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スクリーンショットを撮って、テキストを添えてChatGPTに送信することも可能。スクショすると消えてしまったのだが、左の画像の右下にはポップアップメニューが表示されていて、そこからChatGPTを選択する

 ワイヤレスイヤホンの「Ear」もChatGPTに対応しているので、あわせて使うとイヤホン装着時は音声で調べることもできます。今回は、イエローのEar(a)と接続させて使ってみましたが、色のバランス的にも、Nothing Phone (2a) Special Editionとの相性がいいですね。

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Nothingのワイヤレスイヤホンと接続するための「Nothing X」アプリもプリインストールされている。音声でChatGPTを使う設定は同アプリでする。ちなみに、Ear(a)の価格は1万1840円

【まとめ】コスパがいいので、イヤホンも買っちゃうのもアリかも!?

 Nothing Phone (2a) Special Editionの価格は5万5800円(通常モデルも同価格)。基本性能はミッドレンジですが、デザインの満足度は非常に高く、カメラも結構よくて、おサイフケータイにも対応。さらに、ChatGPTを使っている人にも便利。コスパはかなり良さげです。

 ついでに、Nothingのワイヤレスイヤホンも買って、統一された世界観を楽しむのもアリ。Special Editionは単なる追加色ではありますが、Nothingの勢いを加速する1台となりそうです。

 

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