約1.29kgで10時間駆動、マウスのGIGAスクール構想向けWindowsノートはサブ機として魅力大のタフモデル
ASCII.jp / 2024年8月2日 12時0分
学習用PCといいつつ、モバイルPCとしても魅力的な「MousePro T1-DAU01BK-A」
義務教育を受ける児童のために、ひとり1台の学習用PCを整備する「GIGAスクール」構想。そこには「Chromebook」だけでなく、Windowsを搭載している製品も存在している。今回レビューする「MousePro T1-DAU01BK-A」もそのひとつだ。
スペックはエントリークラスだが、ディスプレー回転型の2 in 1 PCであり、タッチ&ペン操作に対応。学習用PCとして企画・開発されたマシンといいつつ、モバイルPCとしても魅力的な製品に仕上がっている。今回はその使い勝手からパフォーマンスにいたるまで、じっくりとレビューしよう。
ディスプレー360度回転型の本格2 in 1 PC、スタイラスペンは標準で同梱
MousePro T1-DAU01BK-Aは自由度の高いヒンジ機構により、ディスプレーを360度回転可能な2 in 1 PC、ノートPC、タブレット、テントなどさまざまなスタイルに変形可能で、多彩な用途に対応できる。携帯性にも優れており、本体サイズは幅287.2×奥行199×高さ19.9mm(折りたたみ時)、重量は約1.29kg。米国軍用調達規格「MIL-STD-810H」(落下)と、IP5X(防塵)に対応しており、ラフに扱えるタフネス性能も売りだ。
ディスプレーは11.6型FWXGA液晶(1366×768ドット、10点マルチタッチ、スタイラスペン対応、パームリジェクション、グレア)を採用。サウンド機能はステレオスピーカー、デュアルアレイマイクを内蔵。4極ヘッドホン/ヘッドセット端子も用意されている。
MousePro T1-DAU01BK-Aのボディーは強化プラスチック製。机からの落下を想定した「MIL-STD-810H」の落下試験(75cm)や、IP5Xの防塵規格をクリアー。ベゼルの狭い一般的なノートPCよりも、落下したときに破損する可能性は低いはずだ。また3年間センドバック修理保証が提供されているので、万が一の故障時にも手厚いサポートを受けられる。
さまざまな周辺機器を接続するためのインターフェースは豊富に用意。USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、HDMI×1、microSDメモリーカードスロット×1、3.5mmコンボジャック×1を装備している。USB 3.0 Type-Cは外部ディスプレーへの映像出力と、USB Power Delivery対応充電器やモバイルバッテリーからの給電に対応。HDMI端子は、テレビやプロジェクターに映像出力する際に重宝するはずだ。
キーボードは85キーの日本語配列。最上段にはミュート、ボリューム、ディスプレー切り替え、輝度、設定、再生/一時停止、タッチパッドオンオフ、スリープなどの機能キーをFnキー同時押しで利用可能。もちろんファンクションキーとしても利用できる。日本語変換やアプリでファンクションキーを多用するユーザーにはうれしい仕様だ。
スタイラスペンは、MousePro T1-DAU01BK-Aは標準で同梱している(ほかのタブレットPCや2 in 1 PCでは別売のこともある)。ノートPCとしてはめずらしい装備が、充電対応の専用ホルダー。右側面にホルダーを装着しておけば、ペンを収納すると同時に充電がスタートする。こまめにペンをセットしておけば、充電を意識することなくいつでもメモ書き、イラスト作成、注釈記入などにペンを利用できるわけだ。
CPUに「インテルN100」を採用し、ブラウジングや動画視聴は問題ナシ
MousePro T1-DAU01BK-Aは、OSにWindows 11 Pro(64bit)、プロセッサーに「インテルプロセッサーN100」(以下、「インテルN100」)を採用。メモリーは8GB(LPDDR5-4800)、ストレージは128GB NVMe M.2 SSDを搭載している。メモリーはオンボードで、増設非対応だ。
CPU性能を計測できるベンチマーク『Cinebench R23』では、CPUの1コアあたりの性能(シングルスレッド性能)を測るCPU(Multi Core)は1048pts、CPUの全コアの性能(マルチスレッド性能)を計測するCPU(Single Core)は296ptsとなった。
また、3Dベンチマーク『3DMark』のTime Spyは268、Fire Strikeは888、Wild Lifeは2437、Night Raidは2847となった。なお、Time SpyはDirectX 12での3D性能を見るテストで、Fire StrikeはDirectX 11向けテストだ。Wild Lifeはクロスプラットフォーム向け性能テストで、Android環境などと比較できるように用意されたものだ。Night Raidは、モバイル向けGPUやCPU内蔵GPUを想定したDirectX 12向けテストととなっている。
3Dゲームベンチマーク『ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク』のスコアは、1366×768ドット/標準品質/ノートPCという設定で1798(設定変更が必要)となった。
ストレージベンチマーク『CrystalDiskMark 8.0.4』のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は2318.48MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1382.83MB/sとなった。
また、総合ベンチマーク『PCMark 10』のTotalは2229というスコアだった。詳細は、アプリ起動速度やビデオ会議、Webブラウジングの性能を測るEssentialsは5184、オフィスソフト性能を測るProductivityが3701、クリエイティブ性能を計測するDigital Content Creationは1569だ。
パフォーマンスの目安としては、ブラウジングや動画視聴は問題なし。オフィス系ソフトは実用的な速度で動作する。3Dゲームは厳しいが、カジュアルゲームなら楽しめる……といったところだ。メモリー容量が少なく、増設もできないので、ある程度用途を絞って利用したい。
学習用PCとしてはもちろん、中~上級者のサブマシンとしても魅力的
MousePro T1-DAU01BK-Aは決して処理性能が高いマシンではない。前述のとおりメモリー容量も少ないので、多くのアプリを切り替えて利用するといった用途にも不向きだ。しかし耐衝撃や防塵を考慮したタフネス性能を備えており、屋外でも安心して利用できる。動画再生で約6時間、アイドル状態で約10時間のバッテリー駆動時間を備えているので、モバイルノートPCとしても利用可能だ。学習用PCとしてはもちろんのこと、スペックを理解している中級者、上級者のサブマシンとしても魅力的な製品といえるだろう。
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