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iPhoneの画面をmacOSの中に再現! macOS Sequoiaの「iPhoneミラーリング」

ASCII.jp / 2024年8月6日 8時0分

macOS Sequoiaから導入される「iPhoneミラーリング」。Macの側に近づけたユーザーのiPhoneの画面をmacOSの中に再現。操作も可能になります

 アップルが秋に正式リリースする最新OSのパブリックベータを体験レポートします。今回はmacOS Sequoia(セコイア)とiOS 18による連係機能「iPhoneミラーリング」を紹介します。

※アップルの最新OSのパブリックベータ版の画面は一般に公開することが禁じられていますが、本稿では特別に取材許可を得たうえで掲載しています。

iPhoneをMacに表示。アプリが動かせる

 iPhoneミラーリングは、Macの画面の中にiOS 18を導入したiPhoneの画面を表示するインサイドスタイルのデュアルモニター機能です。ミラーリングされたiPhoneの画面をクリックしてアプリを起動、コンテンツを表示したりテキストのタイピングなどもできます。

 iPhoneに届く通知はMacの通知と一緒に受け取れます。また年内に予定されている機能アップデート以降は、MacとiPhoneとの間でファイルのドラッグ&ドロップも可能になります。

 iPhoneミラーリングはmacOS Sequoiaにアプリとして追加されています。起動した後はガイダンスに従って、iPhoneとの接続設定が簡単にできました。iPhoneの接続はワイヤレスなので、BluetoothとWi-FiをオンにしたiPhoneをMacの側に近づけます。iPhoneはオフ、またはスタンバイの状態にしておきます。

 iPhoneにアクセスする際、都度MacのTouch IDやパスワード等によるログインを求めるか、これを省くかはmacOSの側で選べます。

iPhoneミラーリングを実行する際にMacによるTouch IDやパスワードによるユーザー認証を行うか選択できます。iPhoneが使用中の場合はiPhoneミラーリングが使えません

 iPhoneミラーリングの完了後は、Macの画面にiPhoneの画面を表示しながら、iOSの「スタンバイ」をオンにするとiPhoneの画面に時計やカレンダー、写真が表示できます。MacとiPhoneをUSBケーブルで接続して、iPhoneを充電しながら使えます。

iPhoneミラーリング中もiPhoneのスタンバイ機能が動きます

 Macのポインターでアプリをクリックして開いたり、ミラーリングされているiPhoneの画面操作はとてもスムーズにできます。ホーム画面に「戻る」操作が画面スワイプではないので、最初は一瞬戸惑いました。画面下の白いバーをクリックするとホーム画面に遷移します。または「Command+1」のキーボードショートカットも使えます。ちなみに「Command+2」はアプリスイッチャー、「Command+3」がスポットライト検索です。ショートカットを覚えるとかなり快適です。

 ほかにもiPhoneミラーリングのアプリのウィンドウから、アイコンを選んでホーム画面に戻ったり、アプリスイッチャーに切り替えられます。

アイコン操作によるホームへの移動、アプリスイッチャーの起動も可能

 iPhoneミラーリングの解除方法はつながっているiPhoneを起動するだけです。もう一度接続する場合は、iPhoneの起動中にiPhoneミラーリングは始められないので、Macの側でアプリを立ち上げて再設定します。

iPhoneに届く通知をMacで確認できます

iPhoneの画面が横目で見られることのメリットとは?

 iPhoneミラーリングができることのメリットを考えてみました。まず、Macで仕事をしている最中、iPhoneを気にして手に取る回数が減りました。筆者は「ねこあつめ」や「ポケモンスリープ」の様子をMacで見られることが便利に感じました。ミラーリングの使用中はiPhoneのマイク、カメラなど一部の機能はオフになり、iPhoneで再生しているゲームの音声はMacのスピーカーから聞こえてきます。

 Watchアプリを起動して、MacからApple Watchの文字盤など設定を変更したり、フィットネスアプリの進行状況がMacで確認できることなどが新鮮でした。MacとiPhone間でのファイルのやり取りができるようになると、いよいよiPhoneミラーリングの有用性が実感できるのかもしれません。

 インスタの投稿がiPhoneミラーリングの画面からMacでタイピングしながらできるとうれしいのですが、今回筆者がテストした時点ではiPhoneミラーリングの画面から英字でタイピングができませんでした。正式リリースのタイミングで改善されていることを願います。また、ミラーリング中にiPhoneのインターネット共有を使ってMacをネットワークにつなぐことができなかったので、筆者としてはこちらも正式リリース時にマストで搭載してほしい機能です。

 なお、パブリックベータ版のOSはあくまでベータ版です。現在の時点では一部に不具合や開発途中と思われる箇所が含まれていることを前提に、筆者もこのレポートを取材しています。正式リリース時には機能の使い方や、このレポートで紹介しているユーザーインターフェースのデザインや見え方が変わっている可能性があることはあらかじめご了承下さい。

 そして読者の皆様がもし、これから各OSのパブリックベータ版を試用する際には、現在メインとして使っている端末にではなく、サブ機としているMacやiPhoneで試すことを強くおすすめします。

 次回はiOS 18のメッセージに追加される新しいエフェクト機能をピックアップします。

 

筆者紹介――山本 敦  オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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