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脳がバグる薄さ&重さ! モバイルディスプレー「VAIO Vision+ 14」が欲しいんです

ASCII.jp / 2024年8月17日 7時30分

VAIO株式会社「VAIO Vision+ 14」直販価格5万4800円

 仕事でパソコンを使っていると、ディスプレーの数って増えていきますよね? しかし、自宅やオフィスであれば比較的ディスプレーを増やすことは容易ですが、外出先では可搬性や、設置スペースの都合により制限があります。モバイルディスプレーを持っていても、毎日は携帯していないという方が多いのでは? そこで今回、筆者がほしくなってしまったのがVAIOのモバイルディスプレー「VAIO Vision+ 14」。携帯性と設置性の問題をまるっと解決した、モバイラー垂涎の製品です。今回本製品の実機を借用したので、使い勝手や画質などをチェックしてみましょう。

上下2画面スタンドとしても活用できるカバースタンドが同梱

■毎日携帯できるモバイルディスプレー

 「VAIO Vision+ 14」は14型WUXGA液晶パネルを採用したモバイルディスプレー。画面比率は16:10、解像度は1920×1200ドット、輝度は400cd/m²、色域はsRGBカバー率100%、コントラスト比は1200:1、表示色は1677万色、視野角は上下178度/左右178度、表面処理はアンチグレア……と、ここまではわりとフツーのスペックです。

 最大の売りは携帯性。サイズは312.0×211.1×3.9~12.4mm、重量は約325g。実際に持ってみると、「これモックじゃね?」とか「もしかして下敷き?」などと、いわゆる脳がバグる薄さ&重量です。実際、貸出機がVAIOから届いたときも、「本当に中に入ってる?」とすぐに中身を確認したぐらいです。これなら、「毎日携帯できるモバイルディスプレーだ!」と断言できます。

 ただし、世界最軽量を実現するためか、機能的にはシンプルを極めており、スピーカー非搭載で、OSDメニューも省略。そして当然のことながら、バッテリーやタッチパネルは搭載されていません。とにかく軽さを追求したモバイルディスプレーが「VAIO Vision+ 14」なのです。

 なお軽量化を追求しつつも、VAIOお得意の立体成型カーボンにより、PCと同等の堅牢性を実現。127cm落下試験、バッグ内振動衝撃試験、本体ひねり/スタンド開閉試験、MIL規格準拠試験、PC同等共通品質試験などをクリアしているとのこと。モバイルディスプレーとしては、直販価格5万4800円とちょっとお高めではありますが、VAIOの安曇野本社で製造&出荷検査が実施されており、安心して利用できる品質も魅力です。

 それではつぎの章では、本製品の使い勝手に大きく関わる「カバースタンド」についてレビューしていきましょう。

パッケージには本体、カバースタンド、USB Type-Cケーブルを同梱
14型WUXGA液晶(16:10、1920×1200ドット、400cd/m²、sRGB 100%、1200:1、1677万色、上下178度/左右178度、アンチグレア)を採用
背面右下には輝度調整ボタンを用意
本体上面(上)と本体下面(下)
右側面にはUSB Type-C(USB Power Delivery[PD Pass-through対応]、DisplayPort)を2基用意
背面のキックスタンドは肉抜きされており、軽量化が徹底されています
キックスタンドは無段階で調整できます
本体の重量は実測320.0g
本体、カバースタンド、USB Type-Cケーブルの合計重量は実測796.0g

■折り紙のような折りたたみ構造のカバースタンドもスゴイ

 本製品を安心して持ち運べるように、また、自由度の高い設置性を実現するために開発されたのが、標準で同梱される「カバースタンド」。これまでのモバイルディスプレーのカバースタンドは、本体と同じぐらい重かったり、横置きでしか使えなかったりと、わりとおざなりにしてこられた感がありますが、本製品のカバースタンドは考え抜かれたアクセサリーです。

 しっかりとディスプレー本体をカバーできる保護性能を備えつつ、重量は実測434.0g。本体の約325gより重いわけですが、それは本体の重量が軽すぎる故のこと。カバースタンドとしては非常に軽く仕上げられています。

 また、このカバースタンドには、まるで折り紙のような複雑な折りたたみ構造が採用されています。そして複雑であっても、適切な位置にマグネットが仕込まれており、わりとテキトーにクネクネすれば、所定の位置に磁力で吸着され、安定して設置可能となります。さらに、上下2画面スタイルと、縦置きスタイルに両対応。今回のカバースタンドの開発者は、「VAIO Vision+ 14」本体の開発者と同じぐらいの功労者だと思います。

まずはカバースタンドを開き、片側だけを折りたたみます
スタンド部分をめくり、マグネット吸着部に固定。最後に本体のキックスタンドをカバースタンドに差し込みます
カバースタンドの足は安定感ありますよ
ディスプレーは縦置きも可能
省スペースに設置できる上下2画面スタイル。目線の移動が少なくて済みます
ディスプレーを縦置きすれば、書類などを閲覧しやすいですね
ノートPCと並べて置くのであれば、カバースタンドを持ち歩く必要はありません
上下2画面スタイルであれば、4ウィンドウでの作業が快適です

■厳密な色調整用途以外なら十二分な画質です

 ディスプレーの画質については、輝度が400cd/m²と十分に明るく、視野角も真横から判別できるぐらい広いです。色域についてはカラーキャリブレーション機器で実測したところ、sRGBカバー率は99.8%、AdobeRGBカバー率は77.4%、DCI-P3カバー率は80.9%となりました。スペックどおりの色域ですね。欲を言えば、今後OLED搭載モデルなどが追加されるのにも期待したいところですが、クリエイティブワークでよほど厳密な色調整などの作業をしないのであれば、実用上十二分な画質を備えていると言えます。

ディスプレー表面はアンチグレア(非光沢)仕様なので、照明などの映り込みはほとんど気になりません
上下178度/左右178度と視野角が広いので、複数人での作業でも十二分な視認性を得られます
実測したsRGBカバー率は99.8%、sRGB比は110.0%
AdobeRGBカバー率は77.4%、AdobeRGB比は81.6%
DCI-P3カバー率は80.9%、DCI-P3比は81.1%

というわけで完全に買いたくなっている私は、最終的に全くデジタルに興味の無い「妻」に、購入してもよいかを聞くことにしました。以下は妻とのやりとりを記しておきますので、家庭に報告が必要な迷えるガジェッター達の何かの参考になれば幸いです(参考にならないかもしれません)。

■妻へのプレゼンの記録

私 「VAIO Vision+ 14」ってモバイルディスプレーを買いたいんだけど?(製品を見せる) 妻 え? 軽い! このディスプレー本物? 私 でしょ! これは世界最軽量の携帯用ディスプレーで、重量は約325g。しかもボディーはカーボン製! 妻 好きだねぇ、カーボン。でも高いんじゃないの? 私 ……直販価格5万4800円だね。 妻 普通のディスプレーっていくらくらいなの? 私 (Amazonで検索しながら)……1万円から2.3万円ぐらいだね。 妻 (Amazonの検索結果を見ながら)……え、これ、高すぎない? 私 でも、約325gなら通勤で毎日携帯できるよ! 妻 いつも家にいるよね? 私 いや、そのとおりなんだけども、(展示会で)1日取材するときって、ちょっとでも荷物が重いと本当にしんどいんだよね。 妻 取材帰り、いつもびっくりするくらい疲れているもんね。身体のためなら買ってもいいけど、ひとつ聞かせて。 私 なに? 妻 いまのパソコン、画面が2つあるやつだよね。3つ目の画面はなにに使うの? 私 「X」! 妻 ええぇ……?

この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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