無料で爆速! ハワイアン航空の機内ネット接続サービスがハンパない
ASCII.jp / 2024年8月14日 7時30分
タヒチ観光局とハワイアン航空により開催されたプレスツアーで、フランス領ポリネシア(タヒチ)に行ってきました。ハワイアン航空と聞くと、日本からハワイへ渡航するときに使う航空会社というイメージが強いですが、実はハワイからのネットワークも豊富です。アメリカ本土への乗り継ぎはもちろん、南太平洋のクック諸島やアメリカ領サモア、そしてフランス領ポリネシアへのアクセスができます。
特にフランス領ポリネシアへは日本からの直行便が現状10月まで運休中のため、憧れの楽園タヒチに、ハワイ経由でアクセスできるルートが注目を集めています。今回筆者も初めてハワイアン航空に搭乗したところ、ほかの航空会社とは違った「また乗ってみたい!」と思わせるポイントがいくつかありましたので紹介していきます!
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驚いたのは機内インターネット接続が "無料"で"爆速"なところ
タヒチまでは、ハワイでの乗り継ぎがありハワイアン航空に往復で合計4レグ搭乗。そのうち、タヒチ(パペーテ/ファアア国際空港)からハワイ(ホノルル/ダニエル・Kイノウエ空港)へ向かうHA482便は、機内Wi-Fiサービスがあり、インターネット接続が可能でした。
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しかもこのハワイアン航空のインターネット接続サービスはバックボーンに「Starlink」を使用しています。一般的に飛行機でのインターネット接続サービスというと、良い状態でも下り数Mbpsと低速で、SNSの閲覧やチャットでのテキストのやりとり程度の使い方が精一杯。お世辞にも、快適なネット環境とは言えません。
ところがハワイアン航空のStarlinkを使ったインターネット接続サービスは、下り200Mbps越えと爆速。試しにYouTubeやNetflixで動画を視聴してみましたが、途中で止まることなく快適に使えました。
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しかも料金は無料。タダで地上の公衆Wi-Fiサービスなみのインターネット接続環境が飛行機の機内で得られるの、ほかにはないアドバンテージです。搭乗時に「この機材はStarlink対応です! ぜひ快適なインターネット接続をお試しください!」という感じで強気なアナウンスを流していましたが、実際使ってみるとアナウンスどおりで脱帽でした。
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とはいえ、ハワイアン航空のStarlinkを使ったインターネット接続は、今年からスタートしたサービスです。アメリカ本土とクック諸島を結ぶA321-neo型機はすでに全機対応しているものの、日本やタヒチ線に使われるAirbus A330-200はまだ全機対応ではありません(2024年8月13日時点)。順次、対応機材(飛行機)を拡大しているとのことなので、今後に期待したいところです!
飛行機に乗ったときから、ハワイがはじまる
ハワイの航空会社ということで、機内から南国の楽園気分が味わえるのもハワイアン航空のポイント。機内安全ビデオやBGMにハワイアンミュージックが流れるのはもちろん、日本発/ハワイ行き路線の機内食では、白いご飯の上にハンバーグと目玉焼きがのったハワイ名物の「ロコモコ」や、お土産としても人気の「ホノルルクッキー」などが食べられます。
ドリンクには、ハワイアンクラフトブリュワリー「Maui Brewing Company」のローカルビールや、ハワイ定番のトロピカルジューズ「POG」などが提供されるほか、コーヒーは、フライト中の高高度で煎れた際に香りや風味が際立つようにブレンドされた、オリジナルのライオン・コーヒーが飲めるといった徹底ぶり。
ハワイアン航空の「乗ったときから、ハワイがはじまる」のコンセプトどおり、まさに機内から楽園がはじまっているといった印象です。
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ちなみにハワイアン航空では、使用する機材すべてにハワイ語でニックネームがつけられています。日本やタヒチを結ぶ国際線に使用されるAirbus A330シリーズは、星座の名前で統一されています。
これは太古にポリネシアの人たちが星をみて、太平洋を舟で渡っていたことに由来しているとのこと。機材の先頭部分や機内の搭乗口付近のプレートにその名前が記載されているので、もしハワイアン航空に搭乗する機会があれば、是非チェックしてみてください。
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日本人の99%が知らない!? 特別ラウンジに潜入
ハワイアン航空では、ホノルルでの到着や出発、乗り継ぎを快適にする有料サービス「プレミアム・エアポート・サービス」を提供しています。これは空港到着時に出迎えや手荷物の持ち運びサポート、専用エスコートなどが利用できるほか、専用の特別ラウンジ「アパートメント1929」が利用可能です。
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ハワイアン航空の創設年は1929年。この創設年にちなんで命名されたこのラウンジですが、中に入るとホテルのスイートルームのような空間が広がっています。ハワイの快適な気候を感じられるラナイ(屋根で覆った半戸外空間)があしらわれるなど、実に豪華です。
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最大24名までが利用可能で、事前オーダーによる食事も楽しめるため、食事をとりながら乗り継ぎ時間を優雅に過ごせるのがポイント。ドリンクはジェームズ・ビアード賞受賞バーによる厳選されたリキュールメニューで、アサト・ファミリーのシャーベットも提供しています。
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料金は500ドル/2人(日本円で約7万3900円)からで、3人目からは+250ドル。ひとり250ドルは円安の影響下ではちょっと高額な印象ですが、タヒチ便への乗り継ぎ時間の間、ワイキキまで移動し、レストランで優雅に食事をしたとしても結構な出費になります。「アパートメント1929」にはシャワールームもあるので、空港でゆったりと旅の疲れを癒やしながらラグジュアリーな体験をするのもありかもしれません。
ちなみに予約は到着の72時間前までに、電話もしくはメールでの申し込みとなります。予定フライトの2時間前から利用可能で、ハワイアン航空での到着・出発・乗り継ぎ便の利用者のみが利用できます(現状では国際線到着時の利用は対象外)。もし新婚旅行などで「一生に一度の旅として移動時間も極力豪華にしたい!」 という人には、是非オススメしたいサービスです。
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日本からの乗り継ぎは快適 ためたマイルは有効期限なしで使える
そのほか、日本からは羽田、成田、関西、福岡と4空港から計5往復のハワイ・ホノルル便があるため、アクセスしやすいのもハワイアン航空が使いやすいポイント。基本的にはいずれの便も、週1便のタヒチ便に乗り継げるスケジュールになっています。価格は羽田~ホノルル経由~タヒチ便が往復で約24万円程度から(2024年11月23日出発)。
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もちろん、乗り継ぎ時間を利用してハワイの街に繰り出すこともできるし、ストップオーバー(乗り継ぎ地点に24時間以上滞在)でハワイにも滞在し、両方の島を楽しむといった贅沢な旅程も組めます。
ちなみにハワイアン航空のマイレージサービス「HawaiianMiles」は有効期限がないので、もしハワイアン航空を利用するなら事前に入会しておきましょう。というのもハワイアン航空でのタヒチ旅行の場合、長距離便を合計4回搭乗することになり、1回の旅行で1万3000マイルほどたまります。
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HawaiianMilesでは、ハワイ諸島区間を片道7500マイルから利用でき、提携しているJALの国内線片道も1万2000マイルで特典航空券に交換できます。貯めたままにならず、使いやすいのもうれしいポイントですね。
というわけで、ほかの航空会社とはちょっと違った、楽園を結ぶハワイアン航空のおもてなしレポートでした。ハワイやアメリカ本土、そして太平洋地域への快適な旅行を考えているなら、ハワイアン航空を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)
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世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。
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