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【活用提案】2つのアプリを表示して効率アップ! iPadで使えるマルチタスク「Split View」を使いこなそう

ASCII.jp / 2024年10月16日 13時0分

 iPadは、マルチタスク機能を使えるのが強みのひとつだ。この機能を活用することで、パソコンのような使い方が可能になる。しかし、このマルチタスク機能をバリバリと使いこなしている人は少ない気がする。

 その理由として、「使い方がよくわからない」という人もいるだろうし、「そんなに使い勝手がよくない」と感じている人もいるかもしれない。でも、実際にiPadでマルチタスク機能を使っていくと、「案外使えるな」という印象を持ってもらえるのではないかと思う。

 そこで今回は、iPadで利用できるマルチタスクの種類と、中でも最も基本となる「Split View」の操作について紹介していこう。

iPadで使えるマルチタスク機能の種類はこれ

 まず、ここで紹介するマルチタスク機能を使えるiPadは次のとおりだ。

・全世代のiPad Pro ・iPad Air 2以降 ・iPad(第5世代)以降 ・iPad mini 4以降

 このように、ここ数年に発売されたiPadなら、すべてマルチタスク機能が利用可能だ。まずは、このマルチタスク機能について概要をおさらいしておこう。

【Split View】  iPadの基本となるマルチタスク機能が「Split View」だ。これは、iPadの画面を分割し、2つのアプリを同時に使えるようにするもの。例えば、Webサイトを確認しながら資料を作成したり、メールを見ながらマップで目的地を確認したりといった使い方ができる。

「Split View」は、2つのアプリを並べて利用できる。最も基本的なマルチタスクの使い方だ。

【Slide Over】  「Slide Over」は、アプリを小さなウィンドウで表示し、ほかのアプリの上に重ねて表示できる機能。画面上の左右のいずれかに配置できるので、ほかのアプリのじゃまにならない場所に移動させられる。また、不要なときは画面外に隠しておき、使いたいときだけ呼び出すといった使い方もできる。

「Slide Over」は、画面上に小さなウィンドウでアプリを表示する。ウィンドウは左右に移動したり、隠したりできる。

【センターウインドウ】  「センターウインドウ」は、Split Viewで画面を分割しているときに、画面中央に重ねてウィンドウを表示できる機能。例えば、Split Viewで「メール」アプリを開いているとき、メールを作成しようとすると、メール作成画面がセンターウィンドウで表示される。小さな画面で操作するのが難しい場合、自動的に画面中央で表示してくれるのだ。

 ただし、センターウインドウが使えるのは一部のアプリだけ。あまりメジャーではない機能なのだが、知っていると便利に使える。

一部のアプリで使える「センターウインドウ」。「メール」アプリの場合、メールの作成画面は中央にウィンドウで表示される。アプリによって、自動的に表示されるモードだ。

【ピクチャインピクチャ】  「ピクチャインピクチャ」は、再生している動画の画面を重ねて表示できる機能。例えば、映画を“ながら見”しつつ、別の作業をしたいときに使うと便利だ。また、ビデオ通話をしているときに、通話画面を出しながら別作業をするといった使い方もできる。

「ピクチャインピクチャ」は、動画やビデオ通話などの画面をホーム画面などに重ねて表示できる機能。動画を“ながら見”するのに最適だ。

 このように、iPadでは多種多様なマルチタスク機能が使える。これらの中で、実際によく使うのはSplit ViewとSlide Overになるだろう。今回は、Split Viewについて、使い方を紹介していこう。

マルチタスク機能は「…」メニューを使うのが基本

 iPadのマルチタスク機能はかなり便利なのだが、やることに対して複数の操作手順が用意されているため、使いにくさを感じてしまいがちだ。それが、いまひとつ使われていない要因のひとつかもしれない。

 しかし、ちょっとした操作のコツを覚えれば、だいぶ敷居が下がるはずだ。それは、Split ViewもSlide Overも、アプリ画面の中央上部にある「…」(マルチタスク)メニューを使うという点。この「…」マークをタップすればメニューが開くし、ドラッグすれば移動もできる。

iPadのマルチタスク機能は、アプリを開いているときに表示される「…」をタップし、表示されるメニューから操作する。
「…」をドラッグ操作すれば移動もできる。

 このように、「…」からほとんどの操作ができることを知っておけば、あとはけっこうシンプルに目的の操作ができるようになる。あまり難しく考えずに、さまざまな操作を覚えていこう。

 ちなみに、iPadでは「iPhoneアプリ」と呼ばれるiPhone専用のアプリも利用できる。このタイプのアプリはiPadに最適化されておらず、iPhone用の画面をそのまま拡大して表示しているだけ。そのため、iPad専用であるマルチタスク機能には対応していない。

iPhoneアプリはiPadに最適化されていないため、ほかのアプリとの併用ができない。「…」が表示されないので一目瞭然だ。

Split Viewの基本操作を押さえておこう

 Split Viewにまつわる操作方法はけっこう多いが、自分にとって使いやすい方法だけを知っておけばいい。ここでは、Split Viewで使用頻度の高い基本操作を、手間がかからず、覚えやすいものに絞って紹介していこう。

●アプリを並べて表示する

 まず、Split Viewを始める方法としては、以下の2つを知っておけば困らないだろう。

 ひとつは、「…」メニューから始める方法だ。何かアプリを開いているときに、画面中央上部にある「…」をタップする。マルチタスクメニューが表示されるので、開きたいアプリを選択すれば、2つのアプリが分割して表示される。

Split Viewを使うには、「…」をタップして「Split View」を選択する。
ホーム画面が表示されるので、Split Viewで表示する2つめのアプリをタップする。
もともと開いていたアプリが左側に、ホーム画面で選択したアプリが右側に表示される。

 ただ、この手順だと合計3回タップしなければSplit Viewでアプリを開けない。また、この方法では、1つめのアプリが左側、2つめのアプリが右側に表示されてしまうので、逆に表示したいときはさらに操作が必要になる。

 そこで、もうひとつ、ドラッグで開く方法も覚えておくといい。この方法なら、2つの手順でアプリの配置を決めたうえでSplit Viewを始められる。

左側に2つめのアプリを表示したい場合は「…」を右端まで、右側に2つめのアプリを表示したい場合は「…」を左端までドラッグする。
上の画面は右端にドラッグした場合。1つめのアプリが右側に少しだけ表示された状態になったら、2つめのアプリをタップする。
アプリの位置を自分で指定して、2つのアプリを開くことができた。

 ちなみに、Split Viewには、Dockからドラッグ&ドロップで始める方法なども用意されている。しかし、操作に癖があり、あまりスムーズではない面もあるので、無理して覚える必要はないだろう。

●画面の比率を変える

 Split Viewの画面比率を変えたい場合は、「…」ではなく、画面の中央にある仕切り線を使う。この仕切り線をドラッグすると、画面の比率が変えられる。例えば、左側のアプリを広く表示したいときは、仕切り線を右にドラッグすればいい。画面の比率は、1:3、1:2、2:3、1:1の4段階で変更可能だ。

アプリの仕切り線の中央をドラッグすると、このように表示スペースが変わる。
あとは、目当てのサイズまで仕切り線を動かして、画面の比率を調整する。
指を離した位置に最も近い比率でサイズが調整される。

●別のアプリに切り替える

 Split Viewで表示しているアプリを別のアプリに切り替えたい場合は、切り替えたいアプリの「…」を画面下端にドラッグする。するとホーム画面が表示されるので、新たに表示したいアプリを選択すれば、アプリが切り替わる。

切り替えたいアプリの「…」を画面下端までドラッグする。
ホーム画面が表示されるので、新たに表示したいアプリのアイコンをタップ。
これでアプリが切り替わった。アプリを終了することなく切り替えられて便利だ。

●アプリの左右を入れ替える

 利き手の関係や作業の内容などで、使いやすいアプリの左右位置は人や状況によって異なるものだ。自分で思っているのとアプリの位置が逆だということはよくあるので、アプリの左右を入れ替える方法もマスターしておこう。

アプリの配置を入れ替えたい場合は、どちらのアプリでもいいので、「…」を反対側にドラッグする。
端近くまでドラッグすると、スルッとアプリの位置が入れ替わる。

●Split Viewを終了する

 Split Viewを終わらせる方法も、いくつか用意されている。その中で最もわかりやすいのが、画面の中央にある仕切り線を画面端までドラッグする方法だ。終了したいアプリ側の端までドラッグすれば、そのアプリはすぐに終了できる。

Split Viewを終了する場合は、終了するアプリ側の端まで、仕切り線をドラッグする。
上の画面のように、アプリのアイコンが見えなくなったら指を離そう。
これでSplit Viewが終了し、アプリが1画面で表示される。

●アプリスイッチャーでSplit Viewを操作する

 ここまでアプリ画面から操作する方法について紹介してきたが、アプリスイッチャーの画面からでも、Split Viewを始めることが可能だ。

 アプリスイッチャーを開いたら、Split Viewにしたいアプリを、もう一方のアプリの場所まで移動して重ねると、Split Viewを始められる。この操作を使う場面はあまり多くないように感じるかもしれないが、知っておくとけっこう便利だ。一度使ってみると、「なるほど」と感じると思うので、ぜひ試してみてほしい。

画面下端から上方にスワイプして、アプリスイッチャー画面を開く。Split Viewで表示したいアプリをドラッグして、別のアプリに重ねる。
すると、アプリが重なりSplit Viewのような表示になる。この状態で指を離す。
2つのアプリが、Split Viewの状態で表示される。
アプリスイッチャー画面を終了すると、Split Viewで2つのアプリが表示されている。

 今回は、iPadの基本的なマルチタスク機能であるSplit Viewの使い方について紹介してきた。Split Viewは、手軽に2画面でアプリを使えるので、最も簡単な手順を覚えておくといい。

 繰り返し使っていれば、だんだんとマルチタスク操作になじんできて、iPadの活用の幅をより広げられるだろう。なお、次回は、Slide Overの活用法を紹介していきたい。

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