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27分で5万台売ったシャオミのEV「SU7」を上海のショールームでチェック!

ASCII.jp / 2024年8月15日 12時0分

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シャオミのEV「SU7」

 シャオミは今年の3月29日にスマートフォンメーカーブランドとしては業界初となるEV(電気自動車)「SU7」の予約を開始しました。開始から27分で5万台を受注するなどスタートダッシュに成功。中国のシャオミの店舗も一部はEVを展示しています。今回は上海市のショッピングモール「Joy City(大悦城)」にあるシャオミストアを訪問しました。

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上海地下鉄8号線人民広場駅の隣、曲阜路駅直結のJoy City

 お店の入り口には世界各都市でおなじみの「MI」のロゴ。しかし店内を見渡すと広い空間にSU7が展示されており、その雰囲気は自動車ディーラーのようです。店の奥の方にはスマートフォンなどの展示もありますが、ここに来るお客さんのほとんどがこのSU7を目当てにしているようです。

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自動車ディーラーのような店構え

 展示されていたSU7は2台。白いボディーが標準モデルのSU7、ブルーのモデルは性能を高めたSU7 Maxです。なお、価格はSU7が21万5900元(約441万円)、SU7 Maxが29万9900元(約613万円)です。この中間のモデルとしてSU7 Proも発売されており、そちらは24万5900元(約503万円)となっています。

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2台のSU7が展示されていた

 上位モデルのSU7は航続距離800km、最高速度265km/h、0-100km/h加速は2.78秒とかなりの高性能。バッテリー容量は101kWh、15分の充電で510kmの走行も可能です。そしてこのブルーの色合いがかなり目立ちますね。実際にお店を訪れたお客さんたちもまずはこちらのモデルに注目し、足を止めてじっくりと見ている人が大半でした。

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SU7 Maxは性能もさることながら本体カラーが映える

 残念ながら実際の運転はできないものの、車内に入って操作性を確認することはできます。ドア横のセンターピラー部分にはNFCのロゴも見えます。ちょっとわかりにくいのですが、その上にはカメラもあり、顔認証でロック解除できるのかも。もちろんスマートフォンアプリからも操作できます。

 ドアを開けてサイドシルを見ると「XIAOMI」のロゴが。シャオミの自動車であることを、こんなところからもアピールしています。

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車内体験を自由にできる

 ハンドルの中央にも「XIAOMI」ロゴ。そしてセンターディスプレーは16.1型の横型です。このディスプレーはタッチパネルで、SU7の操作もここからします。

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コックピットの様子

 システムはシャオミのスマートフォンと同じHyperOSで動いています。これによりスマートフォンのみならず、シャオミのスマート家電などともシームレスな連携を可能にしているわけです。

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HyperOSで動作する

 センターディスプレーではSU7の状態管理、各種設定や操作、ナビゲーションなどが可能。またアプリケーションも動きます。特にアプリケーションの操作はスマートフォンと同じなのでとまどうこともありません。

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様々な操作ができる

 こちらはSU7。航続距離700km、最高速度210km/h、0-100km/h加速は5.28秒で、SU7 Maxより性能を落としていますが、格差は約170万円ありますからこちらを選ぶ人も多いでしょう。バッテリー容量は73.6kWh、15分の充電で350km走行できます。

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標準モデルとなるSU7

 車体をよく見ると前方のナンバープレートの下やフロントガラスの上、後方もガラスの上にカメラが見えます。カメラは全部で11台を搭載。ほかにも超音波センサー12個、LiDARも1基搭載しています。これらセンサー類からのデータはNVIDIAの車載SoC「NVIDIA DRIVE Orin」で処理されます。

 SU7はこれを1基搭載し、処理能力は84TOPS、SU7 ProとSU7 Maxは2基搭載し508TOPSの性能を誇ります。自動車の性能でTOPSが語られるとは、もはやスマートな走るコンピューターそのものです。

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走るコンピューターと言える

 スペック表はこちら。Snapdragon8295など、ほかにもIT製品と思わせる表記がところどころに見られます。

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3モデルのスペック表

 SU7は現時点では中国国内のみの販売となっています。すでに大都市などでは普通に走っており、筆者の友人は広東省の客先の工場を訪れたとき、迎えに来た車がSU7だったとのこと。また、日本では研究レベルで輸入され、展示会に出展されることもあったようです。

 なお、9月30日まで東京・渋谷PARCOで開催中の「Xiaomi POP-UP Store」で、SU7の模型が展示されているので、気になる方は要チェックです。

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渋谷PARCOでSU7の模型を展示中(撮影:g.O.R.i氏 @planetofgori)

筆者紹介───山根康宏

 香港在住の携帯電話研究家。海外(特に中国)のスマートフォンや通信事情に精通。IoT、スマートシティー、MaaS、インダストリアルデザインなど取材の幅は広い。最新機種のみならずジャンク品から100万円のラグジュアリーモデルまであらゆる携帯電話・スマートフォンを購入する収集家でもあり、その数はまもなく1800台に達する。

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