夏休みも後半! 8月のギガが足りないときに今すぐ解決する方法
ASCII.jp / 2024年8月18日 12時0分
8月は旅行や帰省などで外出する機会も多く、モバイルでの通信が多くなりがち。ホテルや実家にしっかり使えるWi-Fiがあれば問題無いが、正体がわからないネット回線を使うのは少々不安でもある。そこでモバイル回線を前提に、残りの通信量が不足した状況でオトクに確保する方法を考えた。
オトクとは言えないが、手軽なのが追加チャージやプラン変更
利用可能な通信量を増やすのに最も手軽なのは、追加チャージだろう。しかし、MVNOの格安SIMでは1GBあたり220円程度と割安なプランもあるが、3大キャリアはそうはいかない。1GBあたり1100円といった高額なことも多く、映画1本見たら1100円というのはなかなか痛いものがある。
ドコモを例に挙げると、irumoや旧プランでの1GB追加は1100円。irumoの場合、半額がポイントで戻ってくるキャンペーン(終了未定)が実施されているが、それでも割高なことに違いはない。
ahamoも1GBあたり550円ではあるが、月途中でも月1980円の「ahamo大盛りオプション」を申し込むと一気に80GBがプラスされて100GBになる。
ちなみにahamo大盛りオプションは月途中に申し込んでも料金は変わらないが、オプション解約予約も同時に申し込むことで、その月だけという使い方ができる。つまり、8月は大量に使うが、9月はその予定はないというのなら、同時手続きすることで余計な支払いが発生することはない(もちろん9月も足らなくなれば、また月途中で申し込みできる)。
なお、ドコモの場合、月の途中でのプラン変更も可能。ギガ不足になったときに他のプランからahamoに変更すると割安に容量を大幅アップできる場合もあるが、キャリアメールやオプションなど、プランによっては翌月適用のものもあり非常に複雑となる。
人によって条件が異なるので、どうしてもという場合は、ドコモに個別に問い合わせることがオススメだが、一例として、irumoからahamoに変更した場合、その時点でirumoのデータ量は消滅、新たにahamoのデータ量20GBが与えられ、料金はahamoの料金のみが請求される。ただし、月に2度目以降の変更だと扱いが変わる。場合によっては二重課金になる場合もあり、やはり問い合わせた方がいい。
auやソフトバンクは基本的に月途中のプラン変更はできず、翌月からの適用となる。ソフトバンクは契約回線によって締め日も異なるため、必ずしも月単位になっていないことに注意したい。例外として機種変更などと同時の場合には、月途中から新プランの適用が可能な場合がある。キャンペーンの有無など個別に異なるので、問い合わせたほうが確実だ。
iPhoneのようにeSIMが使えるならpovo2.0の契約が便利 ただし24時間使い放題トッピングは9月に内容変更
格安SIMの扱いに慣れている人なら、サブ回線の追加がおすすめ。短期の旅行で大量にデータを使うなら基本料0円のpovo2.0のトッピングとして「データ使い放題(24時間)」(1日330円)が特に便利だ。
一度契約しておけば、180日に1度何らかの課金をしておけば回線を維持でき、次の旅行や外出先で大量にデータを使うような場合にもアプリからトッピングを購入するだけで済む。
iPhoneやAndroidスマホでも最近のものであれば、多くの製品でeSIMに対応しているので、2番目の回線としてすぐ開通することができる。反対に物理SIMが必要だと、発送までに数日かかる場合もあるので余裕を持って申し込む必要がある。また、povo2.0ではeSIM限定で今年3月にデータ専用回線タイプが登場している。これはSMSが受け取れる携帯電話番号の登録と認証により、本人確認も不要でさらに短い時間で開通可能だ。
povo2.0以外でも、eSIMを扱っているサービスなら比較的短時間で開通できる。たとえば、楽天モバイルはデータ専用タイプで開通した場合、筆者が迷った時間も含めて5分もかからずに開通できた(「楽天モバイルの「ワンクリック申し込み」は本当にワンクリックか、「最短3分」で完了か、実際に契約した」)。
なお、従来はpovo2.0の「データ使い放題(24時間)」は“当面の間”という条件で、購入の翌日23時59分まで有効だった(つまり日付が変わってすぐでの購入なら実質2日間使えた)のが、9月17日から本来の仕様である「購入から24時間」に変更となる。そのため、大量のデータを使う日数が多い場合は、20GB以上は上限無しで月3278円の楽天モバイルも条件次第ではよりトクになるだろう。
ほかには、基本料月250円のmineo「マイそく スーパーライト」で、1回198円の「24時間データ使い放題」オプションがあるほか、月290円の基本料と追加チャージが1GBあたり220円の日本通信SIM「合理的シンプル290プラン」も検討に値する。どちらもeSIM対応だ。
注意が必要なのは、eSIMで割安なデータ専用回線を提供しているIIJmio。ギガプランの場合、月途中の契約では料金が日割りなだけでなくデータ量も日割り。月初なら問題ないが、月末に開通すれば、使える通信量も少ないので、そのままではあまり役立たない可能性がある。
普段使っていないスマートフォンをモバイルルーターとして使う
急ぎの状況でもすぐに開通しやすいeSIMだが、メインのスマートフォンに入れられない事情があったり、モバイルルーターのように活用したい場合は、現在は使っていないeSIM対応機を使う方法もある。
特にiPhoneは比較的古い機種でもeSIM対応で、たとえば第2世代iPhone SEやXS/XRでも対応済み。Andoridスマートフォンでも5G対応機を中心に、エントリークラスでも対応モデルはある。テザリングをオンにすればモバイルルーターと同感覚で使うことができる。
モバイルルーターに比べてバッテリーの持ちやサイズでは不利にはなるが、即日開通ができるeSIMが使えるのは魅力。予備機としてなんらか入手しておけば、いざというときに役立つはずだ。
物理SIMをどうしても急ぎで開通したい
eSIM対応機が手元にないなどの理由で、どうしてもすぐに物理SIMを必要とするのなら、リアルなショップで即日開通を狙うしかない。
3大キャリアの回線はキャリアショップで即日開通は可能。しかし、現在は来店予約をしないと対応してもらえないことが多く、基本的には数日前からの予約がほぼ必須。しかもこういう使い方にマッチするプランはない。そのため、比較的空いている楽天モバイルのショップや、家電量販店などの格安SIMを即日開通してくれるお店を探すことになる。
代表的なものではビックカメラのBIC SIM(サービス自体はIIJmio)、ヤマダ電機のy.u mobileなどがあり、ほかのお店でも即日開通カウンターを受け付けていることもあるが、どの店舗でも扱っているとは限らないので、事前問い合わせしておきたい。
データ専用SIMならお店の滞在時間が数分で済む電話番号入りのSIMカードを買って持ち帰って、オンラインで手続きする方法もある。昔のMVNOの格安SIMといえばこの売り方がほとんどだったが、最近は後日郵送か契約手続後の受け渡しが多くなり、あまり売られなくなっている。
一時的な利用なら、主にインバウンド向けに用意されているプリペイドSIMカードも検討したい。契約諸費用がかからず、割安なものでは5日間3000円程度で毎日3GBまで通信が可能といったものがある。データ容量と有効期間をよく確認して選べば、自分の使い方にマッチしたものが見つかるかもしれない。
ギガ不足を割安に乗り切るには準備が必要
データ容量が月途中で不足してしまった場合、割高なチャージをしてもいいが、できれば安くすませたいとなると、一手間が必要となる。
短期的に大量のデータ通信をするならこれまではpovo2.0一択と言っていい状況だったが、「データ使い放題(24時間)」の仕様変更もあり、mineoや楽天モバイルなど別の選択肢も検討したい。
8月も後半に突入、これから旅行などをする人もいると思うが、通信量が足りなさそうなら、少し工夫をして、夏を乗り切ってほしい。
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