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iPadOSに初登場「計算機」アプリ! 勉強の時に自動計算をオフにする方法

ASCII.jp / 2024年8月30日 12時0分

iPadOS 18に搭載される「計算機」アプリの自動計算機能などをレポートします

 アップルが今秋の正式リリースを予定するiPadOS 18に純正の「計算機」アプリを追加します。Apple Pencilで手書きした計算式のメモに、機械学習による自動計算で解答を導き出す「計算メモ」など新機能に要注目。iPadOS 18のパブリックベータで体験しました。

※アップルの最新OSのパブリックベータ版の画面は一般に公開することが禁じられていますが、本稿では特別に取材許可を得たうえで掲載しています。

iPad初の計算機アプリ。iPhone版は海外旅行にも便利

 iPadにはこれまで意外なことにアップル純正の計算機アプリがありませんでした。iOSやmacOSから先に投入されていた計算機アプリが、Apple Pencilによる手書きにも対応する形で満を持して登場です。

 計算機アプリはiPadを横向きと縦向きのどちらに構えても同じ画面が表示されます。iOS 17までの計算機はiPhoneを縦に構えると基本計算機、横向きに構えると複雑な科学計算機のモードに切り替わりました。iOS 18もiPadOS 18は、計算機アプリのキーパッド画面左下にある計算機のアイコンをタップしてモードを選びます。

iOS 18の計算機アプリもリニューアル。縦向きの状態でも科学計算機が使えたり、計算メモや換算機能を搭載します

 「計算メモ」については後述するので、先に計算機アプリに搭載される「換算」機能を説明します。これは速度や温度のような様々な単位系を換算して把握する用途に役立つ機能です。通貨変換は最新の為替レートを反映してくれるので海外旅行の時にも便利です。

計算機アプリに搭載される「換算」機能。わかりやすく便利なのは最新の為替情報にも対応する通貨の変換機能ですが、速さや重さ、温度なども海外を旅するときにiPhoneで単位の置き換えができると安心です
メモアプリに計算メモのファイルが保存されます

Apple Pencilで手書した計算式を自動で解答

 計算メモは数式の計算に最適化したiPadOS標準「メモ」アプリの新機能です。通常の計算機の場合は解答を確認したら都度消してしまいます。次期iPadOSでは計算の履歴をメモとして残せるようになります。

 計算メモではキーボードによるタイピング、または手で書いた計算式の解答を自動で導き出します。計算機アプリから作成した計算メモは、メモアプリの「計算メモ」フォルダに保存されます。

 特にiPadの計算メモはApple Pencilによる手書きの計算式も機械学習が認識して、「=」を書き込んだ途端に解答を導き出します。アルファベットは「x」を「かける」、「z」を数字の「2」として認識してしまうこともありましたが、文字を丁寧に意識してきれいに書けば正しく認識してくれます。

 手書きで書いた数式の数字をタップすると、表示されるゲージをApple Pencilなどでなぞれば数値を後から変更もできます。合わせて解答も変わります。

iPadOSの計算メモ。Apple Pencilで書いた手書きの計算式に「=」を記入すると自動的に解答を導き出してくれます
手書きの計算式の数値をタップすると表示されるゲージを、Apple Pencil等で動かすと連動して数値も変わります
iPadに自動計算をさせたくない場合はアプリの設定から「計算結果」をオフにします

勉強の時には自動計算をオフにしたい

 計算メモの自動計算は、学校等でメモアプリを純粋にノートとして使う場合にはオフにしたいところです。なぜなら考える間もなくiPadが答えを出してしまうので、勉強の妨げにもなりかねないからです。アプリのメニュー(「…」のアイコン)をタップしてから「計算結果」を開くと、オン・オフが選べます。

 小中学校などで一斉に生徒の学習用途にiPadを導入している環境であれば、教師など管理者がモバイルデバイス管理(MDM)ソフトウェアを使って自動計算の使用を制限、あるいは許可できるそうです。

 なおメニューに表示される「結果を提案」を選ぶと、手書きの計算式がそもそも正しくアプリに認識されているかが事前にわかります。上手に使いこなしたい機能です。

 もしも読者の皆様が秋の正式リリース前にiPadOS、iOSのパブリックベータ版を導入して計算機を試す場合は、現在メインとして使っている端末にではなく、サブ機としているiPadやiPhoneで試すことを強くおすすめします。

 次回はiPhoneの「写真」アプリの変更点をまとめてみたいと思います。

 

筆者紹介――山本 敦  オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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