1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

都会的でさりげないHarman Kardonの魅力が見えた! HARMAN ExPLORE TOKYO 2024

ASCII.jp / 2024年9月12日 6時0分

 既報の通り、ハーマンインターナショナルが9月11日に開催した「HARMAN ExPLORE TOKYO 2024」では、JBLやHarman Kardonなどを展開する同ブランドが手掛ける、様々な製品がズラリと並んだ。

 趣向を凝らした展示は、一般的な展示会のようにただ機材を並べるのではなく、時にはリビング、あるいはキッチン、場合によってはパーティなど、シチュエーションを意識したものとなっており、注力製品については試聴機会を交えながらかなり時間をかけたデモを実施していた。

 すでに注力機種の「TOUR PRO 3」などは紹介済みだが、これ以外にも参考展示などは豊富。今後発売となるものを中心に、会場で気になった製品を紹介していこう。

JBL初のAVアンプは黒くない!!

 ホームオーディオ分野の新展開として注目したいのが、JBLとしては初となるAVアンプ「JBL MA」シリーズだ。会場で展示されていたのは2機種で、9.2ch対応でカラーの大型ディスプレーを備えた「MA9100HP WHT」と、7.2ch対応で高さ11cm以下と薄型の「MA710 WHT」。価格や発売時期については未定だ。ともにいわゆるAV機器然とした黒い筐体ではなく、リビングで映える白を基調とした筐体を採用。MA910HP WHTは大型のカラーディスプレーで、ジャケット写真なども表示できる仕様だ。

MA9100HP WHT

 JBLは、この製品とデザインやカラーリングがマッチする選択肢として、既発売の「STAGE 2」シリーズに新色のLatte(ラテ)を追加している。またフロントパネルと、筐体の間にJBLのオレンジカラーを挟んでいたり、天板の形状がかなり凝った作りになっていたりと細部のこだわりにも注目。差し色は、フロントパネルだけでなく、ボリュームツマミやセレクターの根元にも入っている。また、この色はスピーカーのサランネットとも共通性が高いものだ。

イネーブルドスピーカーやセンタースピーカーなどを含めて、STAGE 2シリーズで組んだ5..1.4chのシステム。STAGE 2は1本2万円程度から始められる手軽な機種だが、なかなかクオリティの高い再生が可能となっている。
後方にはブックシェルフ型スピーカーも置かれていた。
薄型のMA710 WHTとエスプレッソカラーのSTAGE 2。
さりげないオレンジの差し色に注目したい。
スピーカーのサランネットも裏側がオレンジ色になっている。
よく見ると、放熱用に開けた、天板のパターンもなかなか特徴的だ。
リビング、書斎、寝室、キッチンなど多彩な場所を演出するHarman Kardon。

都会的でインテリアにもマッチするHarman Kardon

 JBLはスピーカーから始まったブランドだが、それと対照的に一体型レシーバーから入り70年の歴史をもつブランドがHarman Kardon(ハーマンカードン)。古いパソコンユーザーであれば、アップル製品と親和性の高い「SoundSticks」を思い出す人もいるだろう。

SoundSticksの最新機種、SoundSticks 4。ホワイトに続いて、ブラックも登場している。

 そんなブランドの新製品として登場するのがサウンドバーだ。参考展示した「Enchant 1100」は、Dolby Atmosに対応し、独自技術のMultiBeamにより本格的な3Dシネマサウンドを再生できる13基のスピーカーを装備するオールインワン・サウンドバーとのこと。

前面の表示部分もしゃれている。

 なお、デモでは来春発売予定のワイヤレスサブウーファー「Enchant Sub」と組み合わせ、より迫力ある低域再現を体験できた。

 参考出品の「ONYX STUDIO 9」は、3基のツイーターと1基のウーファーを内蔵したポータブルBluetoothスピーカー。シリーズとしては9世代目となる。皿のような形のスタイリッシュな製品。薄型だが、音の広がりがワイドで、広い空間に音を届けられる。バッテリーも内蔵しており、裏側にはとってもあるので、家の中で本体を動かす際も快適だ。Auracastにも対応し、複数台でグループを組んだ再生やマルチルーム再生も可能になっている。

上部にくぼみがあって、持ち上げられる。
コンパクトかつスタイリッシュなLUNA。
GO+PLAY 3。3ウェイスピーカーを内蔵したかなり大型の筐体で、その分音に迫力がある。
イルミネーションが美しい、AURA STUDIO 4。Soundstickはサテライトスピーカーとサブウーファーが分離した形状だが、AURAは逆にサブウーファー部分にユニットを内蔵したようなコンセプトになっている。音もとてもリッチだ。
植物のような、マンゴーの切り込みのような独特のデザインが目をひく。
Harman Kardonブランドを象徴するSoundSticks 4のホワイトモデル。

自動車は非常に力を入れている分野

 オートモティブはハーマンにとって重要な分野である。会場には、JBLブランドのシステムを装備したトヨタの「ランドクルーザー」と、Harman Kardonシステムを搭載したスバルの「LEGACY OUTBACK」が展示されていた。Harman Kardonブランドは欧州車で強いブランドでもある。

ランドクルーザー
LEGACY OUTBACK
ランドクルーザーに採用されているJBLのユニット。ちゃんと縁がオレンジ色になっている。
ピラーの部分に設けられたツィーターにJBLのロゴが確認できる。
デモはUSBメモリーをつないでのものだった。
こちらはLEGACY OUTBACKの車内。奥のピラー部分にあるツィーターと、ディスプレの上側=インパネのセンタースピーカーをカスタムして提供したものだという。

 また、ハーマンはサムスングループでもあるため、ディスプレーに強い。Neo QLEDを採用した湾曲ディスプレーなども展示していた。車のスピーカーは音楽だけでなく、ナビや危険察知など、重要な車内インフォメーションを聞くデバイスでもあるので、その進化は今後のポイントになっていくだろう。

 基本は自動車メーカーと相談しながら、カスタマイズしていくことになるというが、ハーマンは「Ignite Store」という車専用アプリの配信サイトも持っており、これを通じたアプリ提供や機能拡張なども視野に入れているようだ。

READYDisplayというブランド名で展開している。
大画面の湾曲型ディスプレー

ゲーミングやキッズ向けなど、バリエーションも豊富

 非常に多彩なラインアップを持つのがハーマンの特徴だ。eSports分野にも積極的で、JBLとしてもQuantumブランドの製品を多数投入している。直近モデルではUSB Type-C接続の有線イヤホンやヘッドセットを投入予定だという。

ゲーミングブランドのQUANTUM
スポンサーとなっているFAV gamingのメンバーも駆けつけて撮影などに応じていた。

 クラウドファンディングで展開中のキッズ向けヘッドホン「JBL JUNIOR 470NC」も展示。音を85dB以下に抑え、耳の健康に配慮した作りになっているほか、キッズ向けでは珍しいノイズキャンセル機能も装備。1万円とこのカテゴリーでは高価な製品であるのが挑戦だという。ダンスなどをする際の騒音、移動時の騒音などが挙げられるという。

クラウドファンディングで展開中のキッズ向けヘッドホン。

 レトロな雰囲気を持つBluetoothスピーカー、Authentics 200と300も注力しているカテゴリーだ。小型なのが200、大型なのが300となっている。

 パーティーやキャンプなどのアウトドアの雰囲気を演出するPartyBox 320/120やGO 4、CLIP 5、Xtream 4なども展示されており、ラインナップの層の厚さを改めて実感できた。

Xtream 4は自室だけでなくアウトドアでも活躍しそうな製品だ。
文字通りクリップで簡単に固定できるCLIP 4。豊富なカラバリも楽しい。
上段がGO 4で、下段がCLIP 4。これだけバリエーションあるラインアップを一度に扱っているブランドは少ないだろう。水辺での利用など、防水性についても配慮されている。
PartyBoxのシリーズも人気がある。
ハンドル付きでゴロゴロと引いていける製品もある。
クラウドファンディングでも好評のARCAMブランド「A5」「CD5」をJBLのL52 Classic GBと組み合わせてデモしていた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください