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iPhone 16 Pro発売記念! 歴代iPhoneで撮った懐かしい猫写真を発掘【iPhone 3G~6s編】

ASCII.jp / 2024年9月18日 12時0分

かつて、夕方になると猫が集まる公園があった。そして、ボランティアのおばさまを中心に猫好きが集まり、世間話に興じていたのである。2009年5月 アップル iPhone 3G

 恒例、秋のiPhone新製品発売がやってまいりました。となると、こちらも恒例でiPhoneの前モデルで撮った猫特集をするわけだけど、今回はふと思い立って、「日本で発売された歴代iPhoneで撮った外猫」を集めてみることにしたのだ。いやあ、懐かしい写真と画質である。

 ちなみに、私のiPhoneには10万枚以上の写真が入っている(正確には、そのほとんどが「iCloud」にあるわけだが)。そこから猫写真だけを探すのは大変か、と思いきや、「写真」アプリには「検索」って機能があるのである。「写真」アプリで「猫」を検索してみたら、一気に1万9292枚にまで絞ることができたわけである。

「iCloud写真」を使っていれば、今まで撮った全写真から簡単に写真を探せる。「猫」で検索したら1万9292枚出てきた(猫じゃない写真も混じるけど、それはしょうがない)。

 iPhone本体の写真があふれたらどうするか。いろいろ方法はあるけれども、個人的には「iCloud」一択。自動的にクラウドにも保管してくれて、こうしてさくっと検索してくれるのだから。

 では、いってみよう。冒頭写真は、2008年発売の「iPhone 3G」で撮った猫写真。

 このときのカメラは200万画素で、フォーカスも固定で手ブレ補正もなくて、当時、日本で普及していたカメラ付きケータイのカメラより性能的には低かったし、「Instagram」もまだなかったから、カメラはそれほど重視されなかった。なお、この写真の猫は耳がカットされてないが、去勢はされている。

 2009年に登場した「iPhone 3GS」は300万画素に上がり、AFも搭載され、ちょっと使えるようになってきた。

広島・鞆の浦で撮った観光客が歩く路地沿いの猫。今と比べると白飛びしやすいし、猫の毛ももやっとしてるけど、撮ってて楽しくなってきた頃。2009年11月 アップル iPhone 3GS

 カメラとしてのiPhoneが注目され出したのは、2010年の「iPhone 4」からだろう。デザインも一新され、画素数も500万画素に増え、ユニークなカメラアプリが続々登場し、何より「Instagram」のサービス開始がこの頃だ。HDR機能を搭載したのもiPhone 4である。

冒頭写真と同じ公園で、HDRで撮影。舌をしまい忘れた猫と、あずまやで世間話してる猫好きたち。犬を連れてる人までいて、ほのぼのした空間でした(過去形)。2011年3月 アップル iPhone 4

 2011年の「iPhone 4S」あたりで、日本でのiPhoneブームがきた。ソフトバンクに続いてauが取り扱いを開始したこともあるし、何よりこの年は円高がほぼピークで、iPhoneが非常に安く入手できた、ってのが大きいかと思う。

 見た目は変わらないが、画素数は800万画素にアップ。以降、しばらくその画素数が続くのだった。

とある都内のお寺で。猫がいたので左手で誘いつつ、右手で撮影。画質もかなり上がってきてるのがわかる。2012年1月 アップル iPhone 4S

 2012年は「iPhone 5」。画質も徐々に安定し、個人的にもiPhoneで撮った写真が増え始める頃だ。

iPhone 5で撮った猫写真が大量にある中から、八幡神社で昼寝してる猫をピックアップ。「このうえにあがらないでください」(猫は除く)。2012年10月 アップル iPhone 5

 2013年は「iPhone 5s」。NTTドコモもiPhoneを扱うようになり、iPhoneが日本で最もポピュラーなスマートフォンとなる。この年の写真は正方形で。インスタ投稿用に撮ることが多かったせいか、この頃の写真は正方形が多かった。

多摩川河原にあった小さな稲荷とその前でくつろぐ猫。この稲荷は隣の店の人が設けたもののようで、今は整地されて公園になり、店も稲荷も跡形もない。2014年9月 アップル iPhone 5s

 2014年は「iPhone 6」。大型ディスプレーの「iPhone 6 Plus」が同時に登場。せっかくだからと大きなほうを使ってみた。画素数は800万画素のままだったが、AF性能などは向上している。

これも正方形で。とある公園の猫(この公園にももう猫はいないようだ)。ビールの缶をじっと見つめてる姿が面白かったので採用。2015年7月 アップル iPhone 6 Plus

 2015年は「iPhone 6s」。引き続き、大型ディスプレーの「iPhone 6s Plus」を購入。この年から、画素数が1200万画素に増える。

住宅街に人懐こい猫がいたので。手の出演は知り合いの女子学生。そーっと手を伸ばしてる感じが、なんだか微笑ましい。2015年10月 アップル iPhone 6s Plus

 注目すべきは、このあとずっと1200万画素がスマホカメラのデファクトスタンダードになっていくこと。Android機には1600万画素のモデルもあったが、それらもいずれ1200万画素になっていく。さらにあとになると4800万画素のセンサーも登場するが、それも実際には4画素をひとつとして扱うデザインになっており、実質1200万画素だ。

 スマホで撮ってスマホで見るのが当たり前の時代になり、高画素数によるディテール描写よりも、色や階調といったスマホの画面で映える画作りが好まれるからだと思う。

 同時に、複数枚撮影して合成するHDRの性能も上がっていき、スマホカメラの欠点でもあった、ダイナミックレンジの狭さを補っていくのだ。

 にしてもまあ、猫ばかりいっぱい撮ったものである。このあと、いよいよ複数カメラの時代がやってくるのだが、さすがに1回で全部やるには機種数が多すぎたので、それは後編で。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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