Snow Manの目黒蓮をアンバサダーに起用したモトローラ、Z世代取り込みを期待

ASCII.jp / 2024年9月17日 20時30分

折りたたみスマホを若者にも！ motorola razr 50は全世代に使ってもらいたい

　モトローラは今日17日、折りたたみスマホの新製品「motorola razr 50」と「motorola razr 50s」の発表会を開催し、アンバサダーにアイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんを起用したことを発表した。

　発表会冒頭、モトローラ・モビリティ・ジャパンの代表取締役社長仲田正一氏は、モトローラは現在日本のオープンマーケット市場で第3位で、昨対比で165％も伸びたと説明。「モトローラ」の名前で検索する人も55％増えたという。

　さらに様々なニーズに応えるラインナップ（製品）、ユーザー主導型のソフトウェア＆ハードウェア技術革新、ブランド体験を向上させる戦略的パートナーシップをモトローラの4本の柱に据えて、今後さらなる展開をしていくとした。しかしながら、現在のモトローラのユーザーは40代以上がほとんど。20～30代のいわゆるZ世代を取り込むために、同社は思い切った方向に舵を取った。

　「日本でTVCMを打つのは3Gケータイの頃以来」（仲田社長）というモトローラ。ブランドアンバサダーに若者から支持される男性アイドルグループ「Snow Man」のメンバー・目黒蓮さんを起用し、前述のとおりTVCMを展開する。モトローラがスマホを手がけるようになってから初のアンバサダーが誕生した。

　また、SIMフリーとして発売するmotorola razr 50だが、今回もソフトバンク専売のモデル「motorola razr 50s」をリリースする。

　発表会ではソフトバンク執行役員モバイル事業推進本部本部長の郷司雅道氏が登壇し、「折りたたみスマホは高いとか壊れやすいとか心配する方も多かったが、前モデルは10万円を切る価格で提供できて、好評を得ました。縦折りスマホ（フリップタイプ）の中で、モトローラは日本においてシェアが1位です。さらにアメリカを見るとユーザーは日本の4倍も多いので、伸びしろがあるブルーオーシャンなのです」とmotorola razr 50と、今後の折りたたみスマホのシェアに対する自信を見せた。

　なお、ソフトバンク版は一括で11万5200円、各種割引適用で実質負担額月3円（×12ヵ月）で購入できる。発売は27日で、予約開始は今日から。

　さらにモトローラ・モビリティのカスタマーエクスペリエンス＆デザインヴァイスプレジデントのルーベン・カスターノ氏が本国アメリカからはるばる来日。同社がいかにmotorola razr 50にチカラをいれているか、そしていかに日本市場を重視しているかがわかる。ルーベン氏は「その時点で最高のユーザー体験を届けるべきという考えがあり、スペックや価格を超えて選ばれるブランドを目指している」と、現在のモトローラが目指す方向性を語った。

　その後、アンバサダーの目黒さんも登壇。一通りmotorola razr 50を触り、「折りたたみならではの使い勝手の良さがありますね。折り目も綺麗だしアウトディスプレーが大きいので、ここだけでいろいろできます」とコメント。そして自身が出演するCMについて「映画みたいなクオリティーのCMで、このストーリーの続きが見たくなりますね」と語り、自身のアバターであるミニRENとのやり取りを繰り広げげ、流暢に話すミニRENに「トーク回すのうまいですね！」と驚いていた。

折りたたみのハードルを下げて Z世代にiPhone以外のスマホを届ける

　今回のmotorola razr 50はデザイン的にもスタイリッシュで、ビーガンレザー仕上げで上質感も併せ持っている。スペックはミドルクラスだが、普段使いで困ることはない。ヒンジも改良されて丈夫になり、壊れにくくなっている。前モデルから1万円アップしてしまったものの、13万円強とコスパも悪くない。今、アメリカでもシェアを伸ばしているモトローラが本気で日本を獲りに来ているように感じた。

　40代以上ならモトローラの名前はビッグだが、それ以下の年齢だと知られていない。今回、Z世代に知名度のある目黒さんをアンバサダーに起用するといった思い切った戦略で、Z世代にもアピールしにきた。今のところ、日本でのシェアは5位以下だが（IDC調べ）、これまでになかった戦略でこれまで取りこぼしていた部分をすくい上げ、シェアを伸ばしそうだ。1年後、いや半年後にどれだけモトローラがシェアを拡大しているのか、楽しみにしたい。