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集合住宅の玄関から自室までをスマホだけで解錠 指ロボット「+Style スイッチ」を衝動買い

ASCII.jp / 2024年9月28日 12時0分

+Styleの指ロボット「+Style スイッチ」を衝動買いした

インターホンとオートロックシステムの改修を機に スマホだけで自室に入れるようにしたい

 築20年を超えると、大規模修繕工事などが終わったマンションも多いだろう。我が家も3年ほど前に工事を終えて、今年はあちこちでトラブルが出始めた各個宅のインターホンとそれに連動する物理鍵を使ったマスターキー方式のオートロックシステムが、全面的に刷新された。

 マンション1階にある玄関オートロックは、物理鍵以外にNFCを内蔵したコンパクトなトークンでもタッチ解錠できるような方式になった。加えて来訪者にはデジタルコンシェルジュが音声対応し、その結果各個宅に接続するシステムとなった。

 一方キャッシュレス化が一気に進んだここ数年、筆者は大きな財布を持って出ることが面倒になりスマートフォンのおサイフケータイ機能やQR決済、指輪型のVisaのタッチ決済などをいち早く導入し、個人的な手ぶらキャッシュレス化はあるレベルまでは達したと思っている。

 しかし自宅マンションの方は相変わらず物理鍵を持って外出する必要があり、うっかり持って出るのを忘れてしまい運悪く家族も外出していたりすると自宅マンションの1階玄関から入れなくなってしまう。

 実はマンションの自室には6年ほど前に「Qrio Lock」を取り付け、スマホでもQrio Keyでも腕時計に取り付けたwena 3でも解錠してスムーズに入室できるようにした。そして2022年にはQrioカードにも対応したQrioパッドも取り付け、個宅への入室は完璧となった。

 しかしいつまで待っても解決しなかったのは、集合住宅の玄関の「オートロック」だった。そして今回のインターホン&オートロックシステムの刷新で、1階共有玄関ドアへの入室は従来の物理鍵に加えて極めてコンパクトなNFCトークンが役立ってくれる。

 従来のようにポケットや財布からやっと取り出した物理鍵をマンション1階の玄関のカギ穴挿し込んで回すことなく、トークンをタッチする部分にかざすだけで解錠できスムースに入ることができるようになった。

 しかし従来も現在も管理組合が選び取り付けたマンション玄関のオートロックシステムと筆者が勝手に自室玄関ドアに取り付けたQrio Lockシステムには、当然ながら連携性は全くないのが現実だ。スマホアプリによる1階玄関のオートロックの解錠も予算の関係か、今回は見送られてしまったようだ。

 マンションの個人宅にQrio Lockなどを取り付けていないごく普通の入居者は、タッチ解錠のできる軽量コンパクトなトークンと自宅に入るために従来の物理鍵も一緒に携帯することになる。そこは2つの無関係な施錠システムを並行して使っている筆者も同じだ。一番シンプルなのは何もせずに入居時と全く同じ物理鍵1つだけを持って使っている入居者だろう。

 さて従来も今回も目的は個人宅の施錠システムが物理鍵かQrio Lockかということではなく、スマホ以外には何も使わずマンション1階玄関のオートロックシステムを潜り抜けることなのだ。実は以前のオートロック&インターホンシステムと今回のシステムで大きく違う点がひとつあった。

 従来のシステムでは来訪者がマンション1階の呼び出しボタンで目的の部屋番号を呼び出し、個人宅では受話器を取ってオフフック状態でマンション1階に来られた来訪者を画面で確認、会話、そしてインターホンの鍵アイコンの「解錠」ボタンを押して来訪者を迎え入れるというよくあるプロセスだった。

 この厄介な仕組みでもスマホだけで玄関オートロックを通過できる目途もある程度は立っていた。しかし実際にやるより家族の留守中も常に家にいるワンコを訓練して1階玄関の家族からインターホンで呼び出しが入れば、受話器を引き落とし解錠ボタンを押させる方が易しいかもと感じてしまった。

 今回の新しいオートロック&インターホンシステムで大きく変わったのは、マンション1階の玄関からの呼び出しに各個宅で音声応答をしなくても「解錠」ボタンさえ押せば、玄関もオートロックが解錠される仕様に変ったことだった。これなら従来から使おうとしていた「指ロボット」によるスマホ遠隔操作が可能そうだった。

 その目的のために今回新しく衝動買いしたのは+Styleの指ロボット「+Style スイッチ」と外出先からアクセスして操作可能にしてくれるゲートウェイユニットの2つが同梱されたキット「PS-SWI-B01/SET」だ。筆者はAmazon.co.jpで1980円の破格で手に入れた。

 パッケージの同梱品は+Style スイッチ本体とゲートウェイユニット、指の長さ調整のアダプター、駆動用電池、+Style スイッチ固定用3Mの強力両面テープ、ゲートウェイユニット用の給電USBケーブルそしてクイックガイドが2種類だ。

 設定も取り付けも極めて簡単だった。今回、新しいインターホンは大きな旧モデルの壁面穴を防ぐためにベースに白いパネルが取り付けられていたのが幸いした。バッテリーを入れた+Style スイッチの指が解錠ボタンを押せる位置に3Mの両面テープで貼り付けてみたところ、指の延長アダプターなしで上手く解錠ボタンを押せそうだった。

アダプターなどを買い足し 最終的にスマホだけで入れるようになった

 続いて従来から使っている+Styleアプリに新しいデバイスとして+Styleスイッチを加え、ゲートウェイユニットを設定した。ゲートウェイユニットへのケーブル給電は見栄えも悪く設置も面倒だったので、USB ACアダプターから秋葉原で買った連結アダプターで直結した。

 まずは+Styleアプリを起動し、インターホンのすぐ横でWi-Fiを止めた筆者のスマホを、IIJ回線を使い+Style スイッチでインターホンの解錠ボタンを押してみた。ほとんどリアルタイムに近いスピードで動作は快調だ。続いてマンション1階の玄関外まで出て、我が家を呼び出してみて同じことをトライした。

 部屋番号を押して自室を呼び出し、デジタル音声のコンシェルジュが応答している間にスマホを操作し、先ほど室内でやったのと同じように+Styleアプリを起動、+Style スイッチの解錠ボタンをタップすれば「どうぞお入りください」のデジタルボイスと共にマンション1階玄関ドアがスムースに開いた。

 これで鍵がなくてもマンションの1階から自室の中まで、筆者はスマホだけで入れるようになった。キャッシュレス決済と並んで以前は不可能だと思われたいろいろのことが、どんどんスマホだけでできるようになってきた。きっと次世代は操作なしで顔認証だけで自室まで行くことができそうだ。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:+Style「+Style スイッチ」(PS-SWI-B01/SET) ・購入:Amazon.co.jp ・価格:1980円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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