AIや夜景撮影強化のライカカメラ搭載機「Xiaomi 14T」2機種発表! 日本上陸が待ちきれない!
ASCII.jp / 2024年9月28日 12時0分
シャオミは26日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで新製品発表会を開催し、Xiaomi 14Tシリーズ2機種「Xiaomi 14T」「Xiaomi 14T Pro」を発表した。Xiaomi 14Tの価格は699ユーロ(約10万5000円)、Xiaomi 14T Proの価格は799ユーロ(約13万円)で、ヨーロッパやアジア各国で販売予定。日本市場への投入は現時点では不明だ。
Dimensity 9300+とLight Fusion 900カメラセンサー搭載 ハイエンドスマホ「Xiaomi 14T Pro」
上位モデルのXiaomi 14T ProはMediaTekの最上位チップセット、Dimensity 9300+を搭載するハイパフォーマンスなモデルとなる。ディスプレーは6.67型で解像度は2712×1220ドット、リフレッシュレートは144Hz、輝度は4000ニトと高いので屋外での視野性も良い。フロントカメラは3200万画素を採用する。
カメラは5000万画素の広角、5000万画素の2.6倍望遠、1200万画素の超広角のトリプル仕様。一見すると前モデル「Xiaomi 13T Pro」と同等に見えるが、広角カメラにはLight Fusion 900センサーを搭載、ライカの「Summilux」レンズを搭載。また望遠は2倍から2.6倍へと性能を高めている。
本体デザインは「チタンデザイン」をうたったメタリック感のある高級な仕上げ。電源ボタンには、アクセントとなるスリット状のデザインをあしらった。角を丸めたエッジデザインにすることで握りやすさも高めている。なお、本体カラーは「Titan Black」「Titan Gray」「Titan Blue」の3色だ。
本体下部はオーソドックスなデザインにまとめられている。側面の角を丸めたデザインがわかるだろう。バッテリーは5000mAhで120Wの急速充電に対応。満充電に要する時間はわずか19分だ。また「T」シリーズとして初となる無線の急速充電にも対応し、こちらの性能は50Wとなる。
カメラ部分は2段階のバンプ形状。Xiaomi 14Tシリーズはカメラ性能の中でも夜間撮影を強化しているとのこと。実機を入手次第レビューする予定だ。
AI機能も大幅に強化! グーグルのGeminiも搭載
OSはAndroid 14をベースとしたシャオミ独自のHyperOSを搭載。シャオミのほかのスマートデバイスとの連携に強く、Windowsとの連携も強化された。
今回の発表会ではロボット掃除機なども発表されたが、シャオミが多数展開するスマート家電もHyperOSにより自在なコントロールが可能だ。展示されているモデルにいずれも技適はなかったので、しばらく日本には来ないだろう。昨年のXiaomi 13Tシリーズは日本独自モデルとして投入されたが、今回のXiaomi 14Tシリーズも日本投入があるなら何らかのローカライズが行なわれると考えられる。
Xiaomi 14T ProはAI機能も大きく進化した。海外旅行時に便利な同時通訳機能や画像・動画の編集機能、音声のテキスト化と要約機能など、日常生活やビジネスシーンで使えるAI機能を内蔵している。
実際に録音のテキスト化を試してみたが、発表会後のタッチアンドトライスペースのかなりうるさい環境の中でも、日本語で録音した音声ファイルを文章にしてくれた。また、そこからの翻訳や要約もかなり正確にできた。固有名詞などまだ手直しが必要な部分があるが、今後改良されていくだろう。
グーグルのGeminiもプリインストールされており、音声を使った会話形式で質問などができる。このほかに「かこって検索」など、グーグルのAIでおなじみの機能も利用可能だ。
ビデオ撮影も強化されたカメラ
カメラは前述したように5000万画素+5000万画素+1200万画素の組み合わせとなる。カメラのモードは「プロ」「映画(Movie)」「ビデオ」「写真」「ポートレート」「ドキュメント」「その他」の7種類。写真モードでは画面右上のLEICAアイコンのタップでLeica AuthenticとLeica Vibrantモードが切り替え可能。望遠の最大倍率はデジタル30倍だ。
ポートレートモードでは倍率表示がレンズ焦点表示となり、レンズ特性を活かした人物撮影がしやすくなる。新たにLeica Portraitモードが搭載され、これも画面右上のLEICAアイコンのタップでオンとオフの切り替えができる。
ビデオモードでは前モデルの8K 24fpsから、8K 30fpsまでの録画に対応。こちらにも新しいモードとしてMaster Videoが搭載され、画面右上のアイコンのタップでオンとオフを切り替える。
誰でも簡単に映画のような動画が撮影できるという、映画モード(英語ではMovie Mode)も新たに搭載。人物の顔を自動認識しピントをしっかりと合わせつつ、背景のボケも巧みにコントロールしてくれるという。1ステップ上の動画を撮影したいユーザー向けのモードだ。
その他には夜景モードや5000万画素で撮影する50MPモード、他のHyperOS搭載スマートフォンのカメラを利用できるデュアルビデオといったモードが利用できる。
スペックを抑えた「Xiaomi 14T」
Xiaomi 14TはXiaomi 14T Proのスペックを抑えたモデル。チップセットはMediaTekのDimensity 8300 Ultraで、ディスプレーは同じ6.67型(2712×1220ドット)、リフレッシュレート144Hz、輝度4000ニトで、フロントカメラも同等の3200万画素だ。
カメラも5000万画素+5000万画素+1200万画素と同じ構成だが、メインカメラのセンサーはソニーのIMX906を採用している。こちらもレンズはライカ「Summilux」だ。本体カラーは「Titan Black」「Titan Gray」「Titan Blue」に加え、PU素材の「Lemon Green」の4色となる。
本体側面を見るとこちらもソリッドな質感だが、フレームの角は丸めておらず、よりソリッドなイメージを受ける。実際に手に持ってみても両者の握り心地は若干異なる。
Xiaomi 14TとXiaomi 14T Pro、同色同士で比べてみた。正面から見ると大きな差は感じられないものの、Xiaomi 14T Proのほうがディスプレーのエッジがやや丸みを帯びていることがわかる。
背面から見ると両者のデザイン差はより明確にわかる。Xiaomi 14TのほうがXiaomi 14T Proより横幅があるように見えるが、実際は両者同じサイズだ。
側面を比較。Xiaomi 14TのほうがXiaomi 14T Proより薄いが、側面だけを見ると両者あまり変わらなく見える。
どちらを買うかは悩ましいところだが、単純にスペックで比べて自分に合うほうを選んでもいだろう。
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