Amazon、Fire HD 8 キッズモデルとキッズプロを発売、ディズニーと初コラボのカバーも
ASCII.jp / 2024年10月3日 0時0分
Amazonは10月3日、「Fire HD 8 キッズモデル」と「Fire HD 8 キッズプロ」を発売した。10月19日と20日に開催予定の「プライム感謝祭」でも、17日の先行セールから提供予定だ。
Fire HD 8の2024年モデル(第12世代)にキッズ向けカバーを採用した製品。キッズモデルは対象年齢3歳から。未就学児でも安心して使える厚さのカバーが付属する。キッズプロは6歳からで小学生がカバンに入れて持ち運べるスリムなカバーが付属する。
このモデルから、グリーン/プラネット(キッズプロ向け)やブルー/グレープ(キッズモデル向け)に加えて、ディズニーとコラボした「マーベルアベンジャーズ」(キッズプロ向け)、「ディズニープリンセス」(キッズモデル向け)が選べるようになった。
タブレット部分の仕様は8インチ液晶パネルの解像度が1280×800ドット(189ppi)。6コア(2.0GHz)プロセッサーを搭載し、メモリー容量は3GB。ストレージは32GB。microSDカードスロットを装備している。200万画素のフロントカメラと500万画素のリアカメラを装備して、720pの動画撮影が可能。バッテリー駆動時間は最大13時間。充電はUSB 2.0 Type-C経由。サイズは幅201.3×奥行き9.6×高さ137mm。重量は337g。
なお、Fire HD 8の2024年モデルは4GBメモリーや64GBストレージのモデルも用意されている。
キッズモデルとキッズプロでは、Amazonが子供がいる家族向けに提供しているサブスクサービス「Amazon Kids+」にも対応している。数千点のキッズコンテンツが1年間使い放題になるもの。また、2年間の限定保証が付き、壊れた場合でも無償で返品・交換が可能となっている。
日本初出を含む105のディズニー動画タイトルも
Amazon Kids+について紹介した、Amazon Kids事業部 コンテンツ部 兼 事業開発部の小林丈展部長は「3-12歳を対象にしたデジタルコンテンツのサブスク」であり、「数千点のアプリ、ビデオ、本を取り揃えている」と説明。保護者のためにも安心して使えるペアレンタルコントロール機能、利用時間の確認機能なども装備しており、2012年に米国でスタートしたのち、日本では2019年から開始、現在ではFire TVでも利用できるようになっており、外出先ではFire HD キッズプロを見て、続きをFire TVで見ることも可能になっていると紹介した。
もう一つ大きなトピックスは、Amazon Kids+独占配信を含む、ディズニーの教育コンテンツが利用できるようになった点だ。合計105タイトルの動画が提供され、ディズニープリンセスからマーベルまで、学び要素(STEM)の要素を加えたものが利用できる。絵本読み聞かせ動画、お絵描き歌、マーベルスーパーサイエンスショートシーズン1など。日本初出のものも含まれており、159の電子書籍、32のアプリとともに子供の人気のディズニーコンテンツを通じて、遊びながら学ぶことが可能になった。
ウォルト・ディズニー・カンパニー、パブリッシング・デジタルエクスペリエンス、APAC、バイスプレジデント、ベロニカ・カバリナン氏は「ディズニーは学習コンテンツ分野の世界的なリーダー」であるとした上で、「その教育ビデオをAmazon Kids+を通じ日本で初めて提供できることを嬉しく思う」とコメントしていた。対象は言語学習だけでなく、アート、サイエンス、コンテンツなど多岐にわたるが、105タイトルのうち73タイトルは日本初のもので、Disney+などでも提供していないものだそうだ。
例えば、「Super Science Shorts」はマーベルのキャラクターが登場する4-6分ほどのコンテンツで、視聴者は強力なヒーローの背景にある驚くべき科学を学べるという。Amazonとディズニーは海外では、ディズニーらしい形状のスマートディスプレーやHey Disneyなど、かなり深い提携をしているので、今後の協業がどういう方向に進んでいくかも興味深い。
小林氏は「子育ての利便性を考えて、対応端末を増やしてきた」とした上で、自身の家庭でもユーザーとして子供とともに使いながら体験してきたとし、「遊んで、考えて、学ぼう」をコンセプトにコンテンツをセレクト。「保護者には安心・安全、子どもたちにとっては遊びながら考えて、その過程で学べるサービスでありたい」とした。アンケート調査では、好きなキャラクターやブランドのコンテンツがあるが高い評価(44%、2位)。2022年調査と比べても、27%から大幅に上昇しており、評価されているポイントだとした。これに対してカバリナン氏は「調査結果によって、Amazon Kids+のユーザーは好きなキャラクターとともに学びたいというのがわかった。提供されるコンテンツはまさにユーザー(若い親御さん)のニーズを満たすはず」と自信を示した。
欲しいコンテンツをおねだりできるKidsストア
Amazon Kids+では年内をめどに「Amazon Kidsストア」をオープン予定。サブスクでは楽しめないコンテンツをAmazon Kidsチームがセレクトし、画面上にピックアップ。関心を持った子供は、自主的に保護者に購入をリクエストできる機能となっている。
キッズモデルとキッズプロについて解説した、Amazonデバイス事業本部 Kindle・Fireタブレット・アクセサリ事業部 丸山 舞部長は、Amazon Fire キッズタブレットを通じて、エデュティメントを取り入れたいという意向を示しているのは7割に達するという調査結果も示しながら、発売中のFire HD 10 キッズプロに続く8インチモデルの登場と、その概要について説明した。認知も拡大しており、小学校の高学年では特に移動中や外出時のニーズが高くなっている点が投入の理由になったと説明した。
Fire HD 8の価格は3GBメモリー/32GBストレージで1万5980円、4GBメモリー/64GBストレージで1万7980円。Fire HD 8 キッズプロ/キッズモデルは1万9980円からとなる。ディズニーとマーベルキャラクターのカバーは+1000円の2万980円だが、カバーは単体でも販売して4980円となる。また、延長保証も用意されている。
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