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椰子の実ヤリ投げや巨石重量挙げにダンス!タヒチの伝統スポーツが大迫力でおもしろかった

ASCII.jp / 2024年10月23日 7時30分

 今年7月中旬、プレスツアーで、フランス領ポリネシア(タヒチ)を訪れました。前回は30年来の念願だった水上バンガローでの宿泊についてレポートしました(関連記事「30年越しの夢! タヒチの水上バンガローに泊まってみた(ひとりで)」)。

 今回はタヒチ旅行で体験した、真夏の祭典についてお届けします。

●本格的なタヒチアンダンスを楽しむなら真夏の祭典へ

 毎年6月末から7月にかけて、タヒチ島で「ヘイヴァ・イ・タヒチ(Heiva I Tahiti)」というイベントが開催されます。ヘイヴァ・イ・タヒチは、タヒチ島ではポリネシアの伝統を祝い伝える祭典。この期間中は、タヒチ島の各所で伝統的なエンターテイメントを楽しむことができます。

 タヒチと言えばタヒチアンダンスが有名ですよね。自分も日本のイベントなどでダンス自体は見たことがあったのですが、ヘイヴァ・イ・タヒチで観られるタヒチアンダンスは、まったく別物と言っていいくらいの迫力がありました!

本格的なタヒチアンダンスを観るなら、イベントシーズンがオススメ!
大人数で物語性のあるステージは圧巻です(写真提供:Heiva I Tahiti)

 シーズン中は島内に専用のダンス会場が建ち、1チーム100人規模のダンサーたちが音楽に合わせて踊ります。さらにこのステージは迫力あるダンスを楽しむだけではありません。それぞれストーリー性のある演目になっていて、しっかりとしたシナリオでエンターテイメント性の高い舞台を味わうことができます。まさに圧巻です‼️ 

シーズン中に建設されたダンスコンテンスト専用のステージで楽しむことができます
ヘイヴァ・イ・タヒチの広大なメインステージ

 タヒチではいくつかのダンスコンテンスがありますが、このエリア内では最も権威のあるコンテスト。そのため各チームの入れ込み具合も違います。ヘイヴァ・イ・タヒチ期間中なら、コンテストのほかにエキジビションなども企画されているので、タヒチアンダンスを思う存分に堪能できるんです。

●現地ならではのスポーツを楽しむ

 またヘイヴァ・イ・タヒチはダンスだけでなく、同時にスポーツ大会も開催されます。このスポーツも、タヒチの伝統を汲んだ種目ばかり。たとえば投てき競技では、高く掲げた椰子(ヤシ)の実をめがけて皆が一斉にヤリを投げ、チームで何本、椰子の実に刺すことができるかを競います。

投てき競技はスタートの合図のあと一斉に投げるというもの
約6メートルほど離れた場所に設置された、高い柱の上にあるココナッツを狙って木製の長い槍を投げます
飛距離ではなく、この椰子の実に何本刺せるかで勝敗が決まります。普通に刺さってすごい

 重量挙げは、いわゆるバーベルではなく、巨石を持ち上げるといった感じです。

丸く持ちづらそうな巨石を持ち上げる重量挙げ
皆が見守る中、しっかりと持ち上げていた。すごい!

 そのほか椰子の実割り競争や、アウトリーガーカヌーレースなど。各競技が始まる前は、現地の宗教儀式などもあり、タヒチの伝統や文化をしっかりと感じられるものとなっています。

こちらの椰子の実割り競争はスピード勝負。割ったあと中の実を取り出して、袋に詰めるまでを競います
ものすごい量を裁きまくる

 もちろんタヒチ島やそのほかの島には、常設の博物館があったり、季節のカルチャーイベントも開催されていたりしますが、ヘイヴァ・イ・タヒチの時期なら、さらに色々な観光スポットやエンターテイメントを効率良く回れちゃうのでオススメです。

●無料海外データローミング非対応の島、タヒチでの通信環境は?

 ところで、現地を観光であちこち回るときに、なくてはならないのがスマートフォン。ある程度英語が通じますが、フランス領ということもあり、フランス語表記のところも多いです。そのため、地図アプリや翻訳アプリに頼ることになります。

 そうなるとインターネットへの接続が必須となってきますが、ここでひとつ問題があります。フランス領ポリネシアは「ahamo」も「楽天モバイル」も無料海外データローミング非対応のエリアなんです。有料のデータローミングもドコモとソフトバンクは対応していますが、auは非対応。そのため、現地でプリペイドSIMを買うか、トラベルeSIMを使うのがベターです。

 現地のプリペイドSIMは、タヒチの玄関口となるファアア国際空港で購入可能。空港にはボーダフォンのキャリアショップがあるほか、空港のカフェテリアでも販売しています。

 筆者が訪れた際は、たまたまキャリアショップが休憩時間と重なって閉まっていたため、カフェテリアで仏領ポリネシアの移動体通信事業者「VINI」のプリペイドSIMを購入しました。現地通貨パシフィックフランのプランで、5GB/1000(約1500円)です。

港のボーダフォン(Vodafone)ショップ。ボーダフォン・グループは、イギリスに本社を置く携帯電話事業会社です
街中のカフェテリアには、SIMの販売案内がありました
VINIのプリペイドSIMを購入

 また、トラベルeSIMについても、フランス領ポリネシアを対象エリアとしているコスパのよいサービスは意外に少なめです。そこで、まずは海外旅行者向けeSIM検索・比較サイト「eSIMDB」で検索し、「Voye Global」の8GB/49ドル(30日間)を購入。料金は49ドル(約7350円)でした。ほかの国や地域と比べると、ちょっと割高ですよね。

eSIMDBでコスパのいいトラベルeSIMのプランを探して購入

 とはいえスマホと海外通信は今の旅行には必須アイテム。もしタヒチに行くことがあれば、こちらも参考にしてみてください!

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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