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超広角ズームレンズなのに小型軽量な「18-40mm」&新色「LUMIX S9」実写レビュー

ASCII.jp / 2024年10月24日 10時0分

 小型軽量フルサイズカメラ「LUMIX S9」に新色ボディーカラーの「ライトシルバー&キャメルオレンジ」が追加され、新レンズ「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」とともに10月25日に発売となる。これで選べるカラバリはベースカラー3色に、張り革交換サービス7色で、計21色になった。

 現行のフルサイズ機でカラバリがあるのは「S9」のみ(張り革だけなら期間限定でニコンZfも可能)。若い頃はカメラのカラーはブラック一択で、今でも仕事用のカメラは写り込みなどの都合からブラックが必須だ。

 ただ普段使いなら色鮮やかなボディーのほうが気持ちよく撮れるような気がするのは年を重ねたからか? いずれにしろ様々カラーが選べるのはユーザーにとってはうれしいことだ。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
従来より明るめのシルバーボディーに色鮮やかなオレンジの張り革が良く似合う。この配色を見て、あのカメラを思い出し懐かしんだ人も多いはず。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
せっかくの新色ボディーなので、ぐるっと一回り見渡してみた。シルバーボディーだと背面や底面の刻印がクッキリと見えてカッコイイ!
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー

沈胴式のコンパクトな超広角ズームレンズ 「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」  

 この新色ボディーと同時に登場したのが超広角ズーム「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」だ。沈胴式で縮小時全長は約40.9mm、重量は約155gとスリムかつ軽量。小型ボディーの「S9」に組み合わせたときのバランスもバッチリだ。

 なお今回試用したシルバーの鏡筒は、新色ライトシルバー&キャメルオレンジとのレンズキット限定で、単体ではブラックのみ発売となる。すでに「S9」を購入したユーザーのためにもシルバーの単体発売を望みたいところだ。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
手にするとフルサイズ用レンズとは思えないほどコンパクト。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
ボディーに装着した状態。スリムなので持ち運びも楽々。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
鏡筒を繰り出すと全長は実測で67mmくらい。

 18mmから始まる超広角ズームにしては望遠側が40mmと標準粋に近いのも特徴だ。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
広角側18mmで撮影。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
望遠側40mmで撮影。

 「ハイブリッドズーム/クロップズーム機能」を搭載している「S9」なら、さらに望遠での撮影も可能だ(以下作例は「クロップズーム」で撮影)。

 「ハイブリッドズーム/クロップズーム」とは画像の一部を切り取って拡大する機能。解像度は低くなるが画質劣化はない。「クロップズーム」の場合の倍率は4272×2848ドット(1200万画素相当)で1.4倍、3024×2016ドット(600万画素相当)で2倍、1920×1280ドット(250万画素相当)だと3.1倍になる。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
56mm相当(4272×2848ドット)。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
79mm相当(3024×2016ドット)。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
124mm相当(1920×1280ドット)。

 撮影した作例をいつくか紹介していこう。特に記載がないかぎり以下設定は共通。JPEG FINEのフォトスタイルはスタンダードでホワイトバランスはオート。レンズ補正初期設定の周辺光量補正ON、回折補正OFF。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
広角側絞り開放で撮影。少し周辺光量低下はあるが遠方までしっかり解像している。焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/500秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
広角側絞り開放。画面左上端の車両先頭部分をみても像の乱れはない。焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/800秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
オフィス街のビルを見上げて撮影。歪みのない写りが気持ちいい。焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/250秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
広角側の最短撮影距離は約15cmなので、背景が広く写る広角マクロが楽しめる。焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/200秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
望遠側だと絞り開放でも周辺光低下は目立たない。焦点距離40mm・絞りF6.3・シャッタースピード1/500秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
望遠側の最短撮影距離は約35cm。焦点距離40mm・絞りF6.3・シャッタースピード1/40秒・ISO400。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
もう少しアップで撮りたいと思った時に「クロップズーム」は便利。焦点距離78mm・絞りF6.3・シャッタースピード1/40秒・ISO400。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
逆光でも撮影してみたが、ハレーションなどは気にならない。焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/3200秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
太陽を光芒にしたくてF16まで絞って撮影。回折現象の影響もそれほど気にならない。焦点距離18mm・絞りF16・シャッタースピード1/25秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
初めて訪れた街で見つけた公園。光の具合がいい感じで思わず撮ってみた。焦点距離18mm・絞りF5.6・シャッタースピード1/100秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
高架下のペインティングもつい撮ってしまう好物の風景。焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/15秒・ISO100。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
望遠側40mmで撮影したときの背景ボケや遠近感は、良い意味で超広角ズームらしくない。焦点距離40mm・絞りF6.3・シャッタースピード1/100秒・ISO400。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
橋の上でいちゃつく鳩にそっと近寄って撮ってみた。小型のボディーとレンズのおかげかあまり警戒されなかった。焦点距離40mm・絞りF6.3・シャッタースピード1/250秒・ISO100。

 レンズ自体に手ブレ補正はなく開放もF4.5-6.3と明るくはないが、「S9」は小型ボディーでも手ブレ補正が搭載されているので、夜のお散歩写真も安心して撮影できる。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/8秒・ISO1600。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/8秒・ISO1600。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/8秒・ISO1600。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/6秒・ISO1600。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
焦点距離18mm・絞りF4.5・シャッタースピード1/8秒・ISO6400。

 18mmの広い画角からスナップ向きの40mmまでカバーするズーム域は使い勝手がいい。開放F値は控えめだが、そのぶん画質は画面全域で整っている。このサイズでこれだけ写るなら満足度は高い。

新ファームウエアと 新スマホアプリ「LUMIX Lab」も試してみた  

 今回の発表に合わせファームウェアも更新され、連続撮影時間の解除や自動認識の対象追加などの機能が追加された。

 なかでもユニークなのが任意の比率のフレームを3つまで表示する”フレーム同時表示”機能。横位置から縦位置になど撮影画像を後からトリミングして使用するときの目安にできるので便利だ。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
表示するフレームの比率と色はメニューで選択。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
デフォルトでは中央に表示される。
「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
フレームの比率やサイズ、位置などは画面タッチで自由に設定が可能。

 LUTの作例や管理ができるスマホアプリ「LUMIX Lab」もバージョンアップされ、シャッターリモコンやリモート撮影などが可能になった。実質従来の「LUMIX Sync」と統合されたことになる。

「LUMIX S 18-40mm F4.5-6.3」実写レビュー
新しくなった「LUMIX Lab」の画面。操作や転送などカメラと接続して使う機能がまとめて表示される。

 新色ボディーと新レンズのキットは23万4630円だ。ボディのみでは20万7900円、レンズ単体では7万1280円なので、キットは4万円以上おとく。高級志向で価格も高騰中の最近のフルサイズ機にしては比較的リーズナブルだ。入門機としてはもちろん、気軽な撮影を楽しめるサブカメラとしてもいいだろう。

■関連サイト

  • アスキーの「プレミアム実機レビュー」で最新デジギアを選ぼう!!
  • パナソニック LUMIX 日本公式サイト

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