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IQOS責任者「紙巻たばこは博物館へ、過去のものに」

ASCII.jp / 2024年11月13日 12時0分

フィリップ モリスが、IQOSの10周年に際して展開したプロジェクト「IQOS Together X」 のフィナーレとして「IQOS Together X Sensorium Tokyo」を豊洲で開催。写真は登壇したステファノ・ヴォルペッティ氏

加熱式たばこ「IQOS」が10周年、責任者にインタビュー

 フィリップ モリスが、加熱式たばこIQOSの10周年に際して展開したプロジェクト「IQOS Together X」のフィナーレとして、東京都江東区豊洲でリアルイベント「IQOS Together X Sensorium Tokyo」を開催した。

 ASCIIでは、イベントにあわせて来日したフィリップ モリス インターナショナル(PMI)のスモークフリープロダクツカテゴリープレジデント 兼 チーフ・コンシューマー・オフィサーのステファノ・ヴォルペッティ氏(下記、略敬称)にインタビュー取材を実施。自身は喫煙の習慣がないと話す彼は、IQOSと日本のたばこ市場をどう見ているか。

イベントのエントランス。IQOSの世界観を表現した非常に華やかな空間だった

──本日はよろしくお願いします。まずは(加熱式たばこにとって)日本の市場と他国の市場に、どのような違いがあるかをお聞かせください。

ステファノ・ヴォルペッティ「日本は、2014年にIQOSが初めて参入した市場です。これが第一に大きな違いです。日本の消費者に目を向けてみれば、技術革新、テクノロジー、そして好奇心が独特なバランスで組み合わさっているのも特徴的です。(参入から)10年が経った今も、日本は依然として一番の市場です。

 数字の面でも、(日本の消費傾向は)非常に印象的です。日本には850万人のIQOSユーザーがいますが、そのうち72%は、完全に紙巻のたばこをやめています。非常に大きな成果です。さらにたばこ製品全体で見れば、煙の出ない製品は市場の40%以上を占めています。東京を含む一部の都市では、この数字はすでに50%を超えています。これほど多くの成人喫煙者が、紙巻のたばこから加熱式たばこに移行したというのは、驚異的なことでしょう。

 さらに掘り下げると、日本は私たちの『紙巻のたばこをなくす』という使命においても重要な役割を果たしています。独自の調査では、2015年の(紙巻たばこの)喫煙率は20%でしたが、2022年には10%にまで減少しているのです。消費者、社会、そして公衆衛生の点から見ても、これは非常にポジティブな動きですし、日本はその最前線に立っていると言えます」

PMI スモークフリープロダクツカテゴリープレジデント 兼 チーフ・コンシューマー・オフィサーのステファノ・ヴォルペッティ氏

──これからの10年、フィリップ モリスはどのように市場を変えていく計画を持っていますか?

ステファノ・ヴォルペッティ「私たちには明確なビジョン、立場、そして目標があります。明確なビジョンとは、『紙巻のたばこを過去のものにする』というものです。紙巻のたばこを博物館に収め、店頭からなくすということです。

 また、私たちの表明する立場とは『たばこを吸っていないなら始めないこと。もし吸っているなら、やめること。やめられないなら、煙の出ない代替品に切り替えること』というメッセージです。煙の出ない代替品は、科学的により良いと裏付けられたものです。

 最後に目標ですが、2030年までに、全売上高の3分の2以上、つまり66%以上を煙の出ない製品から得ることです。現在、私たちの売上高の約40%は煙の出ない製品によるものですが、日本ではすでに75%以上となっています。 これらが、私たちの目指す方向です」

イベントにはスペシャルゲストとして、世界的なDJとして活躍するSteve Aoki氏も登壇した
Steve Aoki氏とコラボレーションしたIQOS イルマ i/イルマシリーズ用アクセサリー(IQOS会員向けの抽選賞品)

──計画にあわせ、どのような製品をリリースしていく予定でしょうか。

ステファノ・ヴォルペッティ「これまでに成功した技術とイノベーション、科学的な知見、そして消費者からの反応をベースに検討していきたいと思っていますが、ひとつの製品では、すべての喫煙者を喚起することはできないという認識を持っています。したがって、今後は複数カテゴリーにわたって煙の出ない製品を展開していく予定です。「加熱式たばこ」「噛みたばこ」「ベイプ(水蒸気式の電子たばこ)」などです。これら3つのカテゴリーが、煙の出ない社会の実現に向けて、市場を加速させる手助けになるでしょう」

フィナーレイベント「IQOS Together X Sensorium Tokyo」 会場の熱気を写真でレポート!

DJが会場を盛り上げた
会場の各所にはTXアンバサダーが
IQOSたばこスティック用のトラッシュボックスが各テーブルに設置されていた
オリジナルのカクテルも振る舞われた
こちらは会場限定のオリジナルジェラート
つくりたてのターコイズヌードルを提供
タッチ&トライスペースでは、IQOS イルマ iシリーズに自由に触れることができた

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