自由自在に変形するCopilot+ PC、スタイルの柔軟性が魅力の日本HP「OmniBook Ultra Flip 14」
ASCII.jp / 2024年11月5日 17時0分
リッチな質感&つかうシーンを選ばないノートPC
2020年以降、大きく変わってきた生活スタイル。働く場所が多様化する中、テレワークやハイブリッドワークも一般化しています。従来であれば会社にある自分の机で、デスクトップPCを使うというのが主流でしたが、持ち運びできるノートPCでオフィスでも自宅でも仕事をシームレスに続ける人が増えているのではないでしょうか。
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhは、「あらゆるニーズでつかえる」というOmniシリーズのコンセプトに則り、インテルCore Ultraプロセッサー(シリーズ2)を搭載し、持ち運びに優れ、生産性と効率性をあげる2in1のコンバーチブルノートPCとなっています。
[目次】この記事で書かれていること:
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhの位置付けとおすすめのユーザー層
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのメリットとデメリット
・製品を導入する3つのメリット
1)どんなシーンでもつかえる柔軟性 2)有機ELディスプレーとPoly Studio クアッドスピーカー 3)セキュリティー性能も万全
・購入時に注意したい2つの側面 4)カメラ性能はいいが、青みがかかることがある 5)PC変形時の天地逆転にラグがある
まとめ
詳細スペック情報
Windows 11の生成AI機能を存分に使えるCopilot+ PCが市場で注目を浴びています。Windows 11のAI関連機能が拡充していくのはこれからで、AIパソコン自体、これからの伸びを期待したい分野という側面はあります。とはいえ、クアルコム、AMD、インテルの3社のプロセッサーが出揃ったこともあり、ようやく市場が活性化していきそうな気配を持っています。
日本HPは、グローバルで常に高いシェアを誇っている企業で、Copilot+ PCにも積極的です。クアルコム、AMD、インテルすべてのメーカーのCPUを搭載した機種を展開しています。また、AI機能についても独自に取り組んでいます。
Omnibook Ultra Flip 14-fhは、インテルのCore Ultraプロセッサー シリーズ2を搭載。最大48TOPSのAI性能を持つモデルです。「Snapdragon X Elite X1E-78-100」搭載の「OmniBook X」、Ryzen AI 9 HX 375搭載の「OmniBook Ultra 14 AI PC」に続く製品で、AIパソコンとしては初のコンバーチブル型、Copilot+ PCとしては世界初の製品であるとうたっています。
コンバーチブル型というのは、タッチ液晶パネルや360度回転するヒンジを搭載し、通常のノートブックモードに加え、キーボードを隠したタブレットモードなど、使い方に合わせて変形させられるパソコンです。日本HPは、これまでSpectre x360シリーズなどの名称で展開してきました。
個人のライフスタイルにあった使い方をできるのが魅力の1つ。ビジネスや日常生活、クリエイティブまで、どんなシーンでも安定的な使い方をしたい人におすすめなモデルではないでしょうか。
最大でインテルCore 9 Ultra(シリーズ2)を搭載し、最大48TOPS NPUによる優れたAIパフォーマンスを実現。メモリーは16GB/32G、ストレージは1TB/2TBと必要十分な構成。マルチタスクのほかPC起動も早く、ストレスなく使うことができます。
AI PCならではの省電力性も持ち味で、バッテリー駆動時間は最大約20時間。重量はタッチパネル搭載ながら約1.34kgとなっているので、ガンガン持ち運びながら使いたいモデルとなっていますね。
製品のメリットとデメリット
以下、他のパソコンにはないHP OmniBook Ultra Flip 14-fhならではの特徴(メリット)と、購入する際に注意したいポイント(デメリット)について解説します。
特徴1:あらゆるシーンで使える柔軟性
最大の特徴は、タッチパネルを生かし、タブレットのように手持ちで使うことも、パソコンのようにキーボードで操作することも、さらにはテレビのように自立して使うことも可能な点です。特に、テントのように自立する形態はコンバーチブルモードならではと言えます。
これはディスプレーを360度回転できるヒンジ機構を備えているためです。結果、テント/タブレット/ノートブック/スタンドモードの4つを自由自在に使えますし、画面も縦横に回転するので、タブレットモードで片手で持ち、ペンを使いながらブラウジングしたり、PDFに赤入れをするといった使い方も簡単です。
友人と一緒に動画を見る、同僚と一緒に資料を確認するなどのシーンでスタンドモードやテントモードは使えそうですし、メモを取りたいときはiPadのようにタブレットモードに変形させて作業するといった柔軟的な使い方が可能です。
Copilot+ PCでは画像生成AI機能も使えますが、これはペンと組み合わせると便利です。スタンダードモデル以上はアクティブペンが同梱しているため、買ったその日から使えます。アクティブペンの筆圧は4096段階で、左側面部に磁石があるためPC自体に装着できます。
特徴2:有機ELディスプレーとPoly Studio クアッドスピーカー
ディスプレーは、14.0型2.8K(2880×1800ドット)の有機EL(OLED)ディスプレーを採用しています。アスペクト比は16:10。16:9よりも縦方向の表示領域が広いため、画面が小さいという印象はないです。
ディスプレーは表示コンテンツによってリフレッシュレートを自動調節するVRR(可変リフレッシュレート)に対応しているほか、輝度400nitとノートパソコンとしては明るくできています。色域も広く(DCI-P3 100%)鮮やかで、動画や画像編集など細かい作業にも対応できる機種だと思います。
ハイブリッドワーク時代となり、カメラやマイクはより重要視される構成の1つですが、約900万画素のAIカメラとPoly Studioクアッドスピーカーを搭載。映像面や音響、ノイズキャンセル技術などを強化しているのでビデオ会議も快適に行えます。
特徴3:セキュリティー性能も万全
PCにはプライベートを含む、見られたくない情報がたくさんあると思いますが、本モデルは、個人向けとしては初めて「HP Wolf Security for Consumer」を搭載。
独自のセキュリティーチップにより、サイバー攻撃から自己修復し、データのプライバシーとユーザーの生産性を維持できます。
顔認証や指紋認証、プライバシーカメラスイッチも備えているので、副業などで重要な文書やデータを扱うユーザーには安心の設計。セキュリティーはPCとは切っても切り離せない問題でもあるので、ここがPC単体でしっかり保護されているのは心強いと思います。 ウィルス対策ソフト1つとっても色々な種類があるので何を買えばいいんだろうと頭を悩ます必要がないのは嬉しいですね。
購入時に注意したい2つの側面
カメラ性能はいいが、青みが強い
9MP IR AIカメラ(約900万画素)を搭載していますので、カメラの画質自体は非常に鮮明ですが、ホワイトバランス調整の補正具合にクセがあり、カメラを起動する環境によっては、若干青みがかることがあります。在宅ワークメインのユーザーにはZoomやGoogle Meetなどウェブ会議でカメラ機能をつかうことも多いので、ここは若干のマイナス点に感じました。
PC変形時の天地逆転にラグがある
テント/タブレット/ノートブック/スタンドモードとコンバーチブルさが売りのモデルでもありますが、タブレットモードからノートブックモードに変更するとき、天地が変わらないことが数度ありました。キーボードやディスプレーを操作ると切り替わりましたが、この辺はラグがなく切り替わってほしいところに思います。
上記2点は、使用環境や設定などによっても変化する部分のため、筆者のテスト環境に依存する面もあります。購入前に一度テストして見ることをお勧めします。
まとめ:ライフスタイルによって使い分けられる万能さ
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhはノートPCとしての正統派の使い方もできますが、タッチを積極的に使いたい人に合っているモデルといえます。タブレット・スタンドモードと、利用シーンに合わせて使い分けられるPCに魅力を感じるのであれば、オンリーワン的な位置付けの製品と言えるでしょう。
同じタッチ対応のモデルでも、Surfaceのように、タブレットを基本としながら、フリップ型のキーボードも使えるという機種とは使用感に違いがあります。
Copilot+ PC専用機能でもあるリコールやコクリエイターなどのAI機能は、直感的な操作ができたほうがより使いやすい印象です。タッチパネル搭載でタブレットなどにも変形できる本モデルは、必要に応じて画面に直接書けるという利便性があります。画像生成を積極的に使ったり、PowerPointなどの文書に手書きで簡単に図を挿入したりといった作業が快適にこなせるでしょう。
AIパソコンは市場自体が、これからという面があります。
とはいえ、ノートPCの買い替えスパンは年々長くなっている側面があ流ため、5~6年と長いスパンで使っていくことを考えるのであれば、本機のようなハイエンドかつ多機能なPCが有力な選択肢のひとつに上がってくるでしょう。
価格はインテルCore Ultra 5/16GBメモリー/1TB SSDのスタンダードモデルが24万9700円、インテルCore Ultra 7/32GBメモリー/1TB SSDのパフォーマンスモデルが29万9200円、インテルCore Ultra 9/32GBメモリー/2TB SSDのスプリームモデル(12月以降販売開始予定)が34万9800円となります。
高価ではありますが、性能・機能などを踏まえれば妥当性のある価格に感じます。
パフォーマンスチェック
(各画像のリンクをクリックすると、詳細記事が表示されます)
HP OmniBook Ultra Flip 14-fhのスペック
OS: Windows 11 Home
ディスプレー 画面サイズ:14.0型 画面解像度:2880×1800ドット
本体サイズ・重量 約 313(H)×216(D)× 14.9(H)mm (最厚部) 約 1.34 kg
基本性能 CPU:インテルCore Ultra 5 プロセッサー 226V インテルCore Ultra 7 プロセッサー 258V インテルCore Ultra 9 プロセッサー 288V メモリー:32GB(オンボード)/16GB(オンボード) SSD: 1TB(PCIe 4.0)/2TB(PCIe 4.0) GPU: 内蔵グラフィックス(-GB) NPU: あり(最大48TOPS)
公称バッテリー駆動時間 約20時間
カメラ・オーディオ性能 約900万画素 9MP IR AIカメラ
サウンド・マイク機能 Poly Studio クアッドスピーカー、DTS:X Ultra、内蔵デュアルマイク
入出力端子 USB:USB Type-C 10Gbps、Thunderbolt 4×2、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート スロット:- 通信(有線):- 通信(無線): Wi-Fi 7、 Bluetooth5.4 その他:-
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