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知る人ぞ知るあのメーカーのBluetoothスピーカーが日本上陸! クリプシュ「Music City Series」

ASCII.jp / 2024年10月26日 10時0分

Klipsch Music City Series

 米国のスピーカーブランドKlipsch(クリプシュ)。そのポータブルスピーカーが「Music City Series」だ。その名の通り、米国の有名な音楽都市を製品名に冠したBluetoothスピーカーのシリーズ。中核となる「Nashville」(ナッシュビル)は、ひと足さきにクラウドファンディング(GREEN FUNDING)でプロジェクトが成立。製品の発送も終えたところだ。

Klipsch Music City Series
Music City Series

Nashville(ナッシュビル)、Detroit(デトロイト)、Audtin」(オースティン)の3機種

 今週23日(水)には、上位の「Detroit」(デトロイト)、小型の「Audtin」(オースティン)を含む3製品の一般販売が始まった。製品は直販サイトのほか、楽天、Amazonなどのオンラインサイト、そしてビックカメラの店頭で順次販売していく。各製品の詳細を見ていこう。

Klipsch Music City Series
Austin

 まず、Austinはライブミュージックの聖地をオマージュした製品。3製品の中では最もコンパクトで、片手でもつかめるぐらいのサイズ。38mm径のフルレンジドライバーと、低音を増強するためのパッシブラジエーター(35×55mm)を2つ装備しており、小型ながら豊かな低音の再現が可能となっている。

 背面のゴムベルトを活用することで自転車のハンドルなどにも固定可能だ。出力は10W、70Hz〜20kHzの再生に対応、再生時間は12時間超。マイクを内蔵する。サイズは幅105×105×44mmで、重量は約410g。直販価格は1万9800円。

Klipsch Music City Series
Klipsch Music City Series
Austinの背面にあるゴムベルト

 Nashvilleはカントリーミュージックの聖地。Austinよりは大きく、幅は倍ぐらいのイメージ。57mm径のフルレンジドライバーとパッシブラジエーターをフロントとリアに備えている。こちらも豊かな低域の再現が可能で、かつ前後に音が発せられるため、360度方向に音が広がり、広く充実した音葉を形成できるのが特徴だ。

 出力は合計20W(10W+10W)、60Hz〜20kHzの再生に対応、再生時間は24時間。マイクを内蔵する。サイズは幅178×78×81mmで、重量は約850g。直販価格は3万800円。

Klipsch Music City Series
アクセサリーとして用意されているケース。2色がある。

 本体にベルト類はないが、緑とオレンジのオプションケースが用意されている。価格は4980円。直販サイト(販売代理店KARAFULLが運営)では本体とセットにした3万4000円nのパッケージも用意されている。

Klipsch Music City Series
Detroit

 最後のDetroitはレコードレーベル・モータウンの故郷である。シリーズでは最も大きく、取り外し可能なゴムベルトも付いている。前面に1インチのツイーターを2基、72mm径のフルレンジドライバーを2基、背面にパッシブラジエーターを4基搭載した2ウェイ構成となっている。Nashvilleとは異なり、音は前向きに飛ぶ仕組みだ。

 出力も合計30W(15W+15W)となかなかにパワフルだ。本体には肩掛けできるベルトを装備している。55Hz〜20kHzの再生に対応、再生時間は20時間。マイクを内蔵する。サイズは幅334×107×119mmで、重量は約3.3kg。

Klipsch Music City Series
Detroitは昔のラジカセのようなサイズ感だ。
Klipsch Music City Series
背負って街や海岸などに出かけるのも楽しそう。

 3製品とも、Bluetooth 5.3に対応し、SBC、AACコーデックに対応。また、2台をペアにしたステレオ再生や、複数台のスピーカーを一度に鳴らせる「ブロードキャストモード」も利用できる。設定には専用スマホアプリを用いる。防水・防塵のIP67に準拠しているため、アウトドアでの利用も安心だ。Nashvilleのクラウドファンディングでは、音を出した状態で水の中に落としても問題ない安心感がアピールされていた。

Klipsch Music City Series
主な仕様の比較

 音については以前紹介した時と同様の好印象。Detroitに関しては見た目通り、Nashville以上に深い低域の再生が可能で、音圧感や迫力などがさらに強化されている印象だ。同時に3シリーズの音のバランスや傾向は上手い形で調整されており、最も小さなAustinも、少しスケール感は抑えられるものの、より大きなNashvilleやDetroitと変わらない音の雰囲気、音聴感、分離がよく魅力的な楽器音の再現などが可能となっていた。声を中心に聞くのに適している。全体的な傾向としては、米国スピーカー、そしてKlipschらしい安定した低域の上に、軽快で立ち上がりのいい音が乗っかっていくピラミッドバランス的な中低域重視の方向性だ。

Klipsch Music City Series
ステレオペアでの再生が可能。また、1台を親機として、そこからネットワークにつながったほかの機器に音を送れるブロードキャストも可能だ。

 いずれの機種も質感は高く、デザイン的な面白さも感じられる。音質や使い勝手のバランスがいいNashvilleを基本におきながら、用途に合わせて製品を選んでいくのがいいだろう。

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