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2万円切りで4G通信&実は通話も可なタブレット「Redmi Pad SE 8.7 4G」を使った

ASCII.jp / 2024年10月27日 12時0分

 最近はメジャーなメーカーのタブレットで、モバイル通信にも対応しているものとなるとiPadシリーズ一択という感すらあるが、そんな中、注目の製品がシャオミから登場。

 「Redmi Pad SE 8.7 4G」はその名のとおり、8.7型の画面サイズで4G通信に対応するAndroidタブレットで、しかも最安値なら1万円台から購入できる。

Redmi Pad SE 8.7 4G
シャオミから、4G通信機能が付いて2万円切りの8.7型タブレットが登場!

約2万円で購入でき、動画視聴なら無問題 ステレオスピーカーにイヤホン端子があるのも○

 タブレットにモバイル通信機能が付いていると便利なのはわかっていても、選択肢があまりないのが現状。メジャーなメーカーに限定すれば、iPadを選ぶのが現実的だろう。しかし、iPadのセルラーモデルは正直割高感があり、最安でも無印iPadで8万4800円からと気軽に買えるとは言いがたい。

Redmi Pad SE 8.7 4G
裏側はシャオミの廉価スマートフォンのようなギザギザ仕上げのプラスチック

 今年8月にシャオミから登場したRedmi Pad SE 8.7 4Gは、メモリーが4GB、ストレージが64GBのモデルなら、4Gの通信機能が付いてギリギリ1万円台の1万9980円から購入できる(Wi-Fi版もあり)。

 もちろんiPadに比べれば性能も画面サイズも値段なりなのだが、これはこれで便利な使い方ができそうなので、年末年始の動画をまとめ見などに向けてポチってみた。

 Redmi Pad SE 8.7 4Gのスペックは、プロセッサにMediaTek Helio G85、メモリーは4GBまたは6GB、ストレージは64GBまたは128GB。画面サイズは8.7型で、解像度は800×1340と高くはないが、リフレッシュレートは最大90Hzを確保している。バッテリーは6650mAh。さらにコンテンツ視聴に便利なステレオスピーカーを装備し、イヤホン端子があるのも便利な点。

Redmi Pad SE 8.7 4G
スピーカーは横画面での左右にあり。イヤホン端子も用意されている
Redmi Pad SE 8.7 4G
操作ボタンは音量の上下と電源ボタンのみで、片側に集中
Redmi Pad SE 8.7 4G
リフレッシュレートは90Hzの設定が可能

 安い理由としてはプロセッサが非力なことがあるが、低い画面解像度で8.7型と少しコンパクトな液晶、そして、モバイル通信機能が4Gまでという部分もある。

 ゲームの利用には苦しいが、解像度を重視する必要がない動画視聴にはまったく問題なく、動画を見ているだけなら普段の操作にややもたつきがあっても気にならない。ネットワークでも現時点では5Gに対応していなくても支障があるとは言いがたく、ネット経由での動画視聴でも4Gの帯域があれば十分だろう。

オトクさがあるのはメモリー4GBのモデルの方だろう

 現在、市場で見られるRedmi Pad SE 8.7 4Gは、4GB/64GB、4GB/128G、6GB/128GBの3タイプがある。直販サイトでの価格はそれぞれ1万9980円、2万7980円、2万9980円となっている。

Redmi Pad SE 8.7 4G
箱はスマートフォンでよく見るフタを被せるタイプではなくコストダウン。もちろん実際の製品には関係ない

 メモリーは6GBあると、アプリの動作がスムーズになることが期待できるが、3万円弱。4GB/64GBモデルなら1万9980円と安く、今回はこちらを選択した。ショップによって販売モデルが異なり、一般的な家電量販店では4GB/128GBモデルが多く、4GB/64GBモデルは直販やAmazon、イオンモバイルなどで扱っている。6GB/128GBモデルはシャオミの直販でしか販売を確認していない。

Redmi Pad SE 8.7 4G
ACアダプターとUSBケーブルが付属している

物理SIM2枚に加え、microSDカードもさらに別で追加可 通話もできるので大きいスマホ感覚で使える

 Redmi Pad SE 8.7 4Gが届いて、SIMを挿入しようとするとデュアルSIM対応に驚く。公式スペックにはもちろん書かれているのだが、筆者としては予想外。SIM2枚を常時使うことはないと思うが、あればあったで便利だ。

Redmi Pad SE 8.7 4G
nanoSIMカード2枚とは別にmicroSDカードを追加できる
Redmi Pad SE 8.7 4G
SIMが2枚認識されている

 トレイには、2枚のnanoSIMに加えてmicroSDのスペースが独立して用意されている。SIMと共用なので簡単に抜き差しはできないが、microSDに記録した動画を視聴することや、写真撮影データをmicroSDに保存することが可能。うまく活用すれば、ストレージが64GBのモデルでも128GBモデルに近い使い方ができそうだ。

 そして実は通話機能もあったりする。タブレットの場合、モバイル通信対応でも通話機能がないこともあるが、Redmi Pad SE 8.7 4Gではマイクも搭載していて、ヘッドセット無しでもそのまま通話可能だ。本体がスマートフォンに比べると大きくて片手では持ちにくいが、要は“でかいスマホ”と言える。

Redmi Pad SE 8.7 4G
タブレットだが、スマホと同じく普通に着信して通話できる

 音声SIMを使っていると、迷惑電話がかかってくるなど、通話機能をない方が便利に感じることある。Redmi Pad SE 8.7 4GではSIM自体をオフすることはできるが、データ通信だけをオンにして、着信や通話を無効にする設定はなかった。

動作は正直遅い、特に広告表示が多いサイトは読みにくい 特定用途がメインと割り切りは必要

 一般的な利用シーンでの動作は一言で言えば遅い。たとえばウェブブラウザを表示しているとき、ホームボタンを押してから実際に画面が切り替わるのに、ワンテンポからツーテンポ、もっと待たされることもある。

 それでもウェブブラウザ自体は、一度立ち上げてしまえば軽めのページはサクサクと表示する。具体的にはグーグルの検索結果や、広告のないWikipediaのサイトなら比較的快適だ。しかし最近のウェブサイトは広告満載のページが多いのでどうしても遅くなる。

 また、広告表示が完全に表示するまで、表示位置がどんどんズレていくサイトがあるが、本機種では広告表示自体が遅いため、非常に読みにくい。

 アプリの切り換えもウェブページの表示も決して得意とは言えないRedmi Pad SE 8.7 4Gだが、動画再生は快適だ。動画の場合、一度表示を始めてしまえば、途中でひっかかることはない。Redmi Pad SE 8.7 4Gはステレオスピーカーも搭載しており、まさに動画再生のための機械という印象だ。

Redmi Pad SE 8.7 4G
筆者が購入したのは4GB/64GBのタイプ。最初からストレージを利用した1GBのメモリー拡張が設定してあった

 モバイル通信機能があるタブレットと言えば、ほかにもカーナビとしての用途も考えられそうだ。GPSもしっかり搭載しているため位置情報も正確。

 現時点では、Googleマップは支障のない速度で動作するが、OSやアプリのバージョンアップを重ねていくと快適な動作が続くかどうかはわからない。クルマでの利用よりも、GPSがあることを活かして外出先での地図確認タブレットとして使ったほうがいいだろう。

 もちろんテザリングも可能。テザリングなら本体の遅さは気にならない。ノートPCを持ち歩く際に通信用のモバイルルータ代わりとして持ち歩き、ときどき動画視聴という使い方はありだろう。実際、筆者もそのような使い方をし始めている。なお、本体の重量は375gだ。

 ただし、前述したようにモバイル通信機能は5Gに非対応。4Gはキャリアアグリゲーションをサポートしていないようで、下りで最大40Mbpsを少し超える速度しか観測できなかった。それでも動画視聴やウェブサイトの表示にはまったく支障はないが、もっと速度が欲しいケースには対応できない。

用途が合致するなら、安いので買いだろう

 動作は遅めのRedmi Pad SE 8.7 4Gだが、動画視聴機として使うのなら問題なし。モバイル通信機能も内蔵しているため、どこでも動画視聴ができるし、ステレオスピーカー内蔵もうれしい点。

 最近は、モバイル通信機能を内蔵したAndroidタブレットの機種は少なく、存在自体が貴重だ。特にメジャーなメーカーの安心感と比較的新しい製品となると、Redmi Pad SE 8.7 4G一択となってしまう。

 過度な期待をして購入することはお勧めできないが、モバイル通信機能を内蔵し、手軽な動画再生機や出先での地図確認用として使うなら十分有りな1台。1万円台で買えるRedmi Pad SE 8.7 4Gで、モバイル通信機能も内蔵しているタブレットの便利さを味わってみてはどうだろうか。

 

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