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ソニーが認識AFを最強化した5010万画素のフラッグシップカメラ「α1Ⅱ」発表

ASCII.jp / 2024年11月20日 0時1分

 ソニーは11月20日にミラーレスカメラ「αシリーズ」の最上位モデル「α1」の新機種「α1Ⅱ」を発表した。

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 価格はオープンで、予想価格はボディのみ99万円で、11月26日受注開始、12月13日発売の予定だ。

フルサイズ5010万画素にAIプロセッシングユニット搭載で最強化 認識AFに初の「オート」が可能に プリ撮影と連写速度ブーストも搭載 手ブレ補正はα最高の8.5段を実現

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おなじみ24mmF1.4を装着

 「α1Ⅱ」の最大の進化点は、α9Ⅲなどに搭載されている「AIプロセッシングユニット」を搭載したことだ。リアルタイム認識AFで、人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機を自動認識してオートフォーカスする。

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左が「α1」、右が「α1Ⅱ」、グリップ回りのデザインが異なる。
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下が「α1」、上が「α1Ⅱ」、左手の連写モードダイヤルには*マーク(ドライブモードダイアル無効)が増え、右手の露出補正ダイヤルは無刻印になっている。

 またαでは初めて、認識AFで「オート」が指定可能となった。すべての対象をオートで認識することもできるが、対象を絞って、その中でオートで認識することで、確度を上げることができる。

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α初の認識対象オートを搭載(左)、対象になにをONにするか選択できる(右)。

 また、フォーカスエリア「スポット」で、従来のL・M・Sに加えて、XLとXSを追加したうえ、新たに「カスタムフォーカスエリア」で、サイズと縦横比を任意に変更してカスタマイズできる。

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 AFポイントは最大759点でα1と変わらず、連続撮影速度も毎秒30コマも同じで、圧縮RAW(14bit)では約153枚(約5秒)撮影可能。また、シャッターを切る前の写真を保存できる「プリ撮影機能」を搭載し、0.03秒~1.0秒前までを指定できる。

 また、カスタムボタンに「連写速度ブースト」を割り当てることで、瞬時に連写速度を変更することができる。

 撮像素子はα1と変わらず5010万画素のExmoreRSだが、中高ISO感度での低ノイズ化を実現。

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 AEについても静止画・動画撮影時に、画面内の顔の肌領域を検出し、最適な明るさになるようにAEアルゴリズムが進化した。逆光で顔が暗くなっている場合や、太陽光が顔に当たって明るすぎるシーン、逆光で顔が暗いとき、横向きのシーンなどのAE制御が、α1比で約20%安定した。

 またAWB性能も進化、カメラ前面に搭載した「可視光+IRセンサー」に加え、AIプロセッシングユニットの働きにより、特に日陰シーンでより正確なホワイトバランスが得られる。

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標準アイピースカップFDA-EP19(左)に加え、大型のFDA-EP21(右)も同梱となる。単品では2750円で、α1、9M3、7RM5、7M4、7SM3にも装着可能。

 手ブレ補正はボディ内光5軸手ぶれ補正だけで、αシリーズ最高の中央8.5段、周辺7.0段を実現。対応する手ブレ補正機構内蔵レンズと組み合わせではより効果的に協調する。

 コンポジットRAW撮影機能では、ピクセルシフトマルチ撮影で1億9900万画素の画像を生成でき、ノイズ低減用撮影設定も可能となった。

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縦位置グリップVG-C5はNP-FZ100を2個装着可で、C5やダイアルのロックなども本体同様に装備する。5万5000円。

 動画撮影は最高8K30P/4K120Pで変わらないが、「ダイナミックアクティブモード」による動画時の高性能手振れ補正、被写体を同じ位置に保持して構図を安定させる「フレーミング補正」、カメラワークを支援する「オートフレーミング」も搭載した。

 動画撮影では、LUTインポート、S-Log2、AFアシスト、フォーカスマップ、ショットマークによる静止画生成、動画セルフタイマーも新たに搭載している。

 ボディデザインではα9Ⅲと同様に、グリップ形状の改善、シャッターボタン周りにデザイン変更を実施。カメラ前面にC5ボタンを追加、有線LANは2.5GBASE-Tを搭載している。

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 EVFは944万ドットOLED、背面液晶はチルトから4軸マルチアングルモニターになったほか、ボイスメモ専用マイクも音質が向上している。

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α初のF2大口径標準ズーム FE 28-70mm F2 GM  

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 ソニーは同時にα初のF2大口径標準ズームレンズ「FE 28-70mm F2 GM」を発表した。価格はオープンで予想価格は50万円で11月26日予約開始、12月13日発売予定。

 Gマスターでは「FE 24-70mm F2.8 GM II」(31万9000円)の上位となるレンズ。F2ながら、最大径92.9mm×全長139.8mm、重さ約918gと小型軽量を実現しているのも特徴だ。

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左が「FE 24-70mm F2.8 GM II」で右が「FE 28-70mm F2 GM」

 レンズ構成は14群20枚で、4基のXDリニアモーターと最適化されたアルゴリズムにより、素早く粘り強く、静かなフォーカスを実現する。

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 ED(特殊低分散)ガラスとスーパーEDガラス3枚、非球面3枚、超高度非球面XAレンズ3枚を搭載し、軸上色収差および周辺色収差を最小限に抑制している。ソニー独自の「ナノARコーティング II」がフレアやゴーストを抑制し鏡筒内の反射も徹底的に抑える。

 また、新設計の11枚羽根の円形絞りユニットで開放から2段絞っても高い円形形状を保つ。

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 フローティングフォーカス機構によって高い近接性能を実現。ズーム全域で最短撮影距離38cm、最大撮影倍率0.23倍も実現している。最新の光学設計によりフォーカスブリージングを抑制し、αシリーズカメラの「ブリージング補正機能」にも対応する。

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