ファーウェイがスマートウォッチで力を入れているゴルフ機能 中国のゴルフコースで見てきた
ASCII.jp / 2024年11月2日 15時0分
ファーウェイ・ジャパンがスマートウォッチの最新モデル「HUAWEI WATCH GT 5」シリーズを国内で発売しました。HUAWEI WATCH GTシリーズは多彩な機能とロングバッテリーで人気の売れ筋製品です。
前世代は、日本ではスタンダードモデルの「HUAWEI WATCH GT 4」のみが発売されましたが、その後継モデルの「HUAWEI WATCH GT 5」に加えて、上位モデルの「HUAWEI WATCH GT 5 Pro」も投入されています。
また、昨年登場したプレミアムフラッグシップに位置付けられる「HUAWEI WATCH Ultimate」には新色グリーンが登場します。
一推しのゴルフナビは、モデルによって機能が異なる
これら3モデルの最大の特徴となっているのがゴルフナビ機能。ゴルフ場マップのデータを取り込んで、プレイ中にコースを攻略するための多彩な機能を利用できるというものです。昨今はゴルフ専用ウォッチが人気のようですが、その機能をスマートウォッチに盛り込んだわけです。ただし、利用できるゴルフ機能は、機種によって異なります。
スタンダードモデルのHUAWEI WATCH GT 5は、今年4月にアップデートされたHUAWEI WATCH GT 4とほぼ同じ機能を搭載。日本国内の2200以上のゴルフ場マップに対応。コース全体図(2D)を表示でき、グリーンビュー、距離測定、風速・風向き、基礎的な健康データを利用できます。GPSの精度が向上していることが、前モデルと比べた場合の優位性です。
上位モデルのHUAWEI WATCH GT 5 Proは、日本国内では2300以上のゴルフ場マップを利用可能。さらに、世界ではイギリス、フランス。シンガポール、タイなど10ヵ国以上に対応し、約1万5000のゴルフ場で利用できるとのこと。コース全体図は3Dで表示されます。GT 5ではグリーンのセンターまでの距離しか表示されませんが、GT 5 Proではフロント、センター、バックエッジそれぞれまでの距離を表示。さらに、ハザードまでの距離測定、グリーンの傾斜、グリーンの方向と距離を表示する機能が追加されています。
最上位のHUAWEI WATCH Ultimateでは、GT 5 Proの機能に加えて、コース全体図にグリーンの傾斜の表示。さらに、傾斜の補正や一打前のショット飛距離、おすすめのクラブと目標落下地点が提案される機能が追加されています。ちなみに、これらの機能は、新色モデルだけでなく、Ultimateの従来モデルもアップデートで利用できるようになる予定です。
中国のゴルフ場で実際の使い勝手を見た!
筆者は8月下旬に、ファーウェイのスマートウォッチに搭載される「HUAWEI TruSense」というシステムの発表会の取材で中国を訪れましたが、その際、実際のゴルフコースで新機能の説明を受けました。
ゴルフ場は起伏が多く、グリーンやバンカー、池などが見えにくいことがあります。ウォッチ画面でマップや方角表示を見られることで、初めてのゴルフ場でも計画的にプレイを進められるわけです。
サーモグラフィーのように表示されるグリーンの傾斜も、グリーン攻略に大いに役立つとのこと。ゴルフ練習場で役立つ機能もあり、ゴルフ未経験の筆者も、やってみようかなぁという気分になりました。
最注目モデルは、進化が著しいHUAWEI WATCH GT 5 Pro
HUAWEI WATCH GT 5 Proは、ゴルフ機能のほかにも、注目すべき進化点が多いモデルです。まず、防水性能の向上により、水深40メートルまでのダイビングに対応。息止めトレーニングや測定、停止タイマー、水の種類の選択、安全アラートなどの機能を備えています。
ランニング、ウォーキング、サイクリングなどのワークアウト中に、フルカラーのマップを表示できるようになりました。マップはスマホ用の「HUAWEI Health」アプリでダウンロードして、ウォッチに同期する仕組み。ウォッチに表示したマップはクラウンで拡大・縮小でき、元にいた場所に戻るルートバック機能も利用できます。
位置情報の取得には、ファーウェイが「ヒマワリ型」と呼ぶアンテナシステムを導入。常に衛星の方向を自動で認識し、信号を最適な状態に調整する仕組みで、独自のアルゴリズムを組み合わせて、GPSの精度は前モデル比で約20%以上向上しているとのこと。
ランニングの測定機能には、ランのフォームを分析する機能を追加。左右の足のバランス、接地時間、垂直振動を科学的なデータとして確認できる仕組み。スニーカーに「HUAWEI S-TAG」という小さなデバイスを着けて取得していたデータの一部がウォッチだけで取得できるようになったわけです。
さらに、新しい「HUAWEI TruSense」システムを用いる機能として「情緒測定」も追加されています。メンタルの状態を「快適」「普通」「不快」の3段階で測定して、記録される仕組み。「不快」が続く場合は、ウォッチにプリインストールされている「呼吸エクササイズ」でリラックスできます。
HUAWEI WATCHの特徴のひとつであるロングバッテリーは健在。46mmモデルは通常使用で約14日間、ヘビーユースで約9日間、42mmモデルは通常使用で約7日間、ヘビーユースで約5日間持ちます。また、急速充電に対応していて、約60分でフル充電できます。
HUAWEI WATCH GT 5は前機種からの正常進化モデル
スタンダードモデルのHUAWEI WATCH GT 5は、前モデルからの正常進化モデルといった印象。上位モデルのGT 5 Proと同じように、GPSの精度が向上し、新しい「HUAWEI TruSense」システムも搭載。GT 5 Proとの差分は、ゴルフ機能に差があることと、5ATM(水深50メートルの耐水性)には対応しているものの、ダイビングには対応していないところです。
こちらもバッテリーは、46mmモデルは通常使用で約14日間、ヘビーユースで約9日間、41mmモデルは通常使用で約7日間、ヘビーユースで約5日間持ちます。
本格アスリートにはHUAWEI WATCH Ultimateがオススメ
HUAWEI WATCH Ultimateは、最上位のゴルフ機能に加えて、水深100メートルのダイビングに対応していることがアドバンテージ。ケースには耐摩耗性や耐腐食性に優れた、非晶質ジルコニウム(リキッドメタル)を使用。ディスプレイは堅牢なサファイヤガラスで保護され、ベルトにはチタン合金が用いられています。
新色のグリーンは、緑と白のダブルカラーのセラミックベゼルを採用するユニークなデザイン。既存の2色(ブルーとブラック)の同梱ベルトは2本ですが、新色にはチタニウム、コンポジットウーブン、水素化ニトリルゴムの3本を同梱。利用シーンによって付け替えることができます。
本体サイズは約48.5×48.5×13.0mmで、ディスプレイは1.5インチ。バッテリー持続時間は通常使用で約14日間、ヘビーユースで約8日間となっています。
ゴルフやダイビングだけでなく、アウトドアのアクティビティを存分に楽しみたい人にも強靭なUltimateは最適。新しい「HUAWEI TruSense」にこそ対応していませんが、GT 5シリーズと同等のヘルスケア機能を利用できます。
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