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【売れ筋】俺ならPS5 Proよりこっち! PCゲームやり放題の「ROG Ally X」

ASCII.jp / 2024年11月8日 17時0分

ROG Ally X

膨大な数のPCゲームを、いつでもどこでも楽しめる

 11月7日発売のコンソールゲーム機「PlayStation 5 Pro」。GPUのアップグレードでレンダリング速度が最大45%アップ、レイトレーシングが現行のPS5の2倍向上など、最強のコンソール機というスペックを誇りますが、気になるのは11万9980円という価格。この価格帯でのゲームプレイとなると、別の選択肢も考えられます。

 選択候補に入れたいのが、ゲーム機感覚でPCゲームが楽しめるゲーミングUMPCです。今回紹介するASUSの「ROG Ally X」は、高性能APUと高速駆動ディスプレー、アナログコントローラーなどPCゲームプレイには欠かせないパーツを標準搭載。Steamなどで配信される膨大な数のPCゲームを、どこでも楽しめる手軽さが最大の魅力です。

PCゲームプレイ向けに120Hz駆動のタッチ液晶とコントローラーを搭載します。

[目次】この記事で書かれていること:

ROG Ally Xの位置付けとおすすめのユーザー層

ROG Ally Xのメリットとデメリット

・製品を導入する3つのメリット

 1)どこでもゲームが楽しめるオールインワン設計  2)高性能APU搭載で多くのPCゲームがフルHDでプレイ可能  3)サブPCとして普段使いできる汎用性の高さ

・購入時に注意したい2つの側面  4)バッテリー駆動時間は2時間前後と短め  5)サブPCとして運用する際はUSBハブが必要

まとめ

詳細スペック情報

コストと重さを抑えてどこでもPCゲームをプレイ

 PCゲームのプレイ環境としてはゲーミングPCが一般的ですが、ここしばらくは快適さの要となるグラフィックボードの高値基調が続いており、ハイスペック構成では価格もお高め。また、高リフレッシュレートのゲーミングディスプレーやコントローラーなどの周辺機器の用意にかかるコストも考える必要があります。

 一方、ゲーミングノートPCは外部GPUや高速駆動のディスプレーを搭載する製品が主流ですが、ゲーム用途だけでなく、普段使いのノートPCとして毎日持ち歩くにはあまり現実的ではない重さの製品がほとんど。付属のACアダプターも消費電力に応じて大きめで、基本的には据え置きで使うことがほとんどでしょう。

 ROG Ally Xは、PCゲーミングでネックになる「コスト」と「重量」のジレンマを新ジャンルのゲーミングUMPC(ウルトラモバイルPC)という形で解決を図った注目製品です。高リフレッシュレートのディスプレーとコントローラー機能を標準搭載し、それでいて重量は約678gとほとんどの軽量モバイルノートPC以下。本当に気軽にPCゲーム環境を持ち出せます。もちろん、出先だけでなく自宅でのごろ寝プレイも可能です。

背面にマクロボタン×2を搭載、上面と背面のスリットで排熱する設計です。

 この軽量コンパクトな本体でPCゲーム環境が実現できた大きな理由は、高性能APUの搭載が挙げられます。ROG Ally XはAMDのRyzen Z1 Extremeを搭載。内蔵グラフィックは最大8.6Tflopsの処理性能を誇ります。通常版PS5の10.3Tflopsには一歩及ばないものの、配信はPlayStation StoreのPS5とは異なり、SteamをはじめEpic Games StoreやMicrosoft Storeなど数多くのサイトから配信される、それこそ数えきれないほどの数のPCゲームを自由に選んで楽しめるメリットが強みのひとつといえます。

ROG Ally Xのメリットとデメリット

 以下、ROG Ally Xならではの特徴(メリット)と、購入する際に注意したいポイント(デメリット)について解説します。

特徴1:どこでもゲームが楽しめるオールインワン設計

 フルHD解像度の7型ディスプレーは120Hz駆動でタッチ操作も可能。また、左右スティックやA/B/X/Yボタン、左右トリガー、左右バンパー、2つのマクロボタンといったゲームコントローラー系に加えて表示ボタン、メニューボタン、コマンドセンターボタン、Armory Crateボタンを搭載します。

アナログスティック周りのLEDライトは点滅パターンや発光色などを変更できます。

 Armory Crateボタンを押すと専用のゲーミングユーティリティーが起動、購入したゲームのライブラリ表示やゲーム起動、コントローラー系や本体の設定などをまとめて呼び出せます。操作はコントローラーやボタンで行えるので直感的。コマンドセンターボタンはゲームプレイ中でも画面前面に設定項目を呼び出せるので、設定の微調整もお手軽です。

ボタンで呼び出せるコマンドセンターはゲームプレイ中でも前面に表示可能。微細な調整もストレスフリーです。

特徴2:高性能APU搭載で多くのPCゲームがフルHDでプレイ可能

 「最新3Dゲームプレイが快適か」という点ですが、モバイル向けAPUが搭載する内蔵GPUの性能向上と、近年のGPUで利用できる動的な超解像表示などの組み合わせで実現。APUはAMDのZen4をベースとしたRyzen Z1 Extremeを搭載しています。

メモリー容量や動作速度の高速化の影響か、ROG Ally Xは性能が前機種より105%前後アップ。低価格帯の単体GPU搭載ゲーミングノートPCに匹敵するスコアーです。

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」などのFSR対応タイトルの場合、フレームレートが下がると低解像度でのレンダリング映像を超解像表示することで、画質や滑らかさの低下はあまり気になりません。高負荷のシーンは解像度を抑えて動作するため、3テストともにスコアー差が少なく、平均フレームレートもすべて44fps前後でした。

1920×1080 高品質(ノートPC)TURBOモード30Wのスコアー
1920×1080 標準画質(ノートPC)TURBOモード30Wのスコアー
1920×1080 標準画質(ノートPC)パフォーマンスモード17Wのスコアー

 FSR非対応の「ストリートファイター6」も、解像度を下げるだけで60fpsでのプレイが可能。FSR非対応かつフルスクリーン表示対応のタイトルは、解像度を下げてもRSR機能で超解像表示を利用できます。ゲームごとに設定は必要にはなるものの、想像以上に多くのゲームを楽しめる実力を秘めています。

特徴3:サブPCとして普段使いできる汎用性の高さ

 そして、ROG Ally Xは「Windows 11 PC」という点に注目です。何も用意しなくても、スクリーンキーボード機能とタッチ液晶を活用すればWindowsの操作が可能。microSDXCスロットと1TB SSDの搭載で、外出先での写真現像やバックアップ、簡易的な動画編集といった用途に活用できます。

 タッチ操作と7型のフルHD解像度ディスプレーの文字表示の小ささもあり長時間の入力作業には向きませんが、Bluetoothキーボードがあれば万が一の際にサブPCとして使える安心感は大きいです。

購入時に注意したい2つの側面

バッテリー駆動時間は2時間前後と短め

 バッテリー容量は前機種から2倍の80Whにアップしましたが、ゲームの実プレイ時間としては2時間前後あたりが目安。画面サイズの関係もあり、大作RPGなどの腰を据えての長時間プレイには向いていません。長時間プレイする際は本体に電源を供給しつつ、外付けディスプレーに映像出力してのプレイになるかと思います。その際は本体にUSBケーブルを2本接続するため、取り回しが悪くなります。

ゲームプレイは実際に2時間程度プレイできました。自宅の場合、リビングや寝室へと移動しつつオンラインゲームを遊び続けるのにも便利です。

サブPCとして運用する際はUSBハブが必要

 USB-CにUSBハブをつなげば、キーボードやマウス、さらにはディスプレーなどの接続して一般的なPCとしても運用可能。これはコンソールゲーム機にはない大きなメリットですが、本体サイズの制約からUSB端子はUSB-C×2(USB4/USB 3.2 Gen.2)のみ。

カテゴリーとしては一般的なWindows 11 PCなので、周辺機器を接続すればPCとしても運用可能です。ただし、サイズ的な制約はあります。

 一般的なUSBキーボードや本体非搭載のウェブカメラなどを接続する際は、USB-C接続のUSBハブがほぼ必須。また、USBメモリーや外付けSSDなども、Type-C/A兼用かType-C接続モデルを選ぶ必要があります。キーボードやマウスは、貴重なUSB端子が埋まらないBluetooth接続を選ぶのがオススメです。

USB端子はUSB Type-C(USB4/USB 3.2 Gen.2)×2のみ。USB-C接続のUSBハブは用意しておきたいところです。

まとめ:PCゲーム特化のUMPCという選択肢

 PCゲームを快適に楽しむには、高性能なゲーミングPCが必要という認識の方も多いと思いますが、現在はCPU内蔵グラフィックの性能向上により、据え置き型のゲーミングノートPCに加えて、ROG Ally XのようなゲーミングUMPCが第3の選択肢として登場しました。

 ゲーミングPCは据え置き、ゲーミングノートPCは持ち運べはするものの、やはりプレイ中は据え置きが基本。しかし、ROG Ally Xはコントローラーも内蔵するため、ちょっとした散歩先や、公共交通機関での移動中でも快適にPCゲームが楽しめるのです。

上部にはUSB×2のほかイヤフォン端子、指紋認証兼用の電源ボタン、microSDカードスロットを搭載。ウェブカメラは非搭載です。

 Steamを運営するValveが2022年2月に発売したSteam Deck以降、各社が次々にポータブルゲーム型PCデバイスを市場投入して生まれたゲーミングUMPCというジャンル。その中で、前機種からバッテリー容量を倍増、メモリー容量を1.5倍の24GBに向上させるなどブラッシュアップされたROG Ally Xは、PCゲーミングに抱きがちな「高コスト」というイメージを払拭する13万9800円(直販価格)というプライス。

 高価に感じる方もいるかと思いますが、Windows 11搭載のゲーミングPCと120Hz駆動のディスプレー、アナログコントローラーすべてセットだと考えると、また違う感想が浮かぶかもしれません。また、ゲームをプレイしない時にWindows 11 PCとしても使える汎用性の高さはコンソールゲーム機にはない強み。そして、「PCゲームを手軽に」「隙間時間に楽しめる」のは、ROG Ally Xのイチオシの強みといえます。

ROG Ally Xのスペック

OS:   Windows 11 Home

ディスプレー  画面サイズ:7型  画面解像度:1920×1080ドット(120Hz/タッチ液晶)

本体サイズ・重量  約 280.6(W)×111.3(D)× 36.9(H)mm  約 678g

基本性能  CPU:AMD Ryzen Z1 Extreme  メモリー:24GB(オンボード)  SSD: 1TB(PCIe 4.0)  GPU: 内蔵グラフィックス

バッテリー容量  80Wh

カメラ・オーディオ性能  ー

サウンド・マイク機能  1W×2、内蔵アレイマイク

入出力端子  USB:USB Type-C×2(USB4/USB 3.2 Gen.2  スロット:microSDカードスロット(SDXC対応)  通信(有線):-  通信(無線): Wi-Fi 6E、 Bluetooth 5.4 その他: ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート、指紋認証(電源ボタン兼用)、左右スティック、A/B/X/Yボタン、左右トリガー、左右バンパー、マクロボタン×2、表示ボタン、メニューボタン、コマンドセンターボタン、Armory Crateボタンほか

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