ハッセルブラッドが中判ミラーレスカメラXシリーズ用小型軽量標準レンズ「XCD 3.4/75P」を発表
ASCII.jp / 2024年11月8日 2時0分
ハッセルブラッドは11月7日に、中判ミラーレスカメラ「Xシステム」用の交換レンズとして、標準レンズ「XCD 3.4/75P」を発表した。
ハッセルブラッドのXシステムは、フルサイズより大きい中判サイズ(43.8×32.9mm)のセンサーを搭載したミラーレスカメラ・シリーズで、現行モデルは5000万画素の「X1DⅡ50C」と、1憶画素の「X2D100C」である。
Xシステムの交換レンズはこれで17種類で、型番の最後の記号で4種類に分類される。最高モデルが「E」で、今年の9月に発表となった広角ズーム「XCD 3,2-4,5/20-35E」のみだ。その次が開放F2.5の「Vシリーズ」で、25、38、55、90mmの4本がある。 軽量コンパクトなのが「Pシリーズ」で、28、45mmがあり、無印で9本がある。
今回の「XCD 3.4/75P」は軽量コンパクトシリーズの新作で、フルサイズ換算で59mmの画角を持つ標準レンズである。長さ71mm、重量398gでコンパクトかつ軽量で携行性に優れる。
非球面レンズ1枚と異常分散(ED)レンズ3枚を含む10群10枚構成の光学デザインを採用し、1憶画素センサーの解像度に対応するパワフルな光学性能を確保。中心からフレームの端まで、シャープで鮮明な画像を描写する。F3.4の開放絞り値が、低照度のポートレート撮影でも精細にディテールを捉える。
リニアステッピングモーターが精密なフォーカス制御を可能にし、小型軽量のフォーカスレンズ群が素早いフォーカスと正確性を実現している。
Xシリーズのカメラにはメカシャッターがなく、レンズ側にリーフシャッターを持つ。すべてのシャッター速度でフラッシュ同調撮影に対応し、最大1/2000秒でも同調可能だ。
海外では2229ドル・2529ユーロで、日本での価格は35万900円となる。
同時に、「Hasselblad X エクステンションチューブ(9mm)」も発売となる。Xシステムカメラ、907Xカメラ、およびXCDシリーズレンズ専用に設計された、9mm厚のリングで、レンズとイメージセンサーの間の距離を延長することで、XCDレンズの最短撮影距離が短くなり、クローズアップ撮影能力が向上するもの。価格は4万6750円だ。
「XCD 3.4/75P」の主なスペック
焦点距離:75mm(フルサイズ換算59mm) 絞り範囲:F3.4-F32 対角画角:40度 サイズ:Φ75×76mm 重量:398g フィルター径:72mm 最短撮影距離:55cm 最大撮影倍率:1:5.8 撮影範囲:26×19cm
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