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チプカシなのになぜかデカい! チプカシ型目覚まし時計を衝動買い

ASCII.jp / 2024年11月9日 12時0分

チプカシ目覚まし時計
見た目チプカシな目覚まし時計が発売。しかし、話題になっているせいか初期出荷分はすでに入手しづらいようだ

ネットでチプカシ風目覚まし時計の発売を知り 速攻で衝動予約をした

 ネットを徘徊していて「カシオ計算機がチプカシ(チープカシオ)に似たデッかい目覚まし時計(DQD-851J)を数量限定で発売する」というのを知り、速攻でいつもカシオの腕時計を購入しているヨドバシ.comで衝動予約した。

 本来なら10月20日頃の到着予定だったが、同社がランサムウェア被害に遭ってサービスの一部が停止したため、約10日ほど遅れて10月末に届いた。

 素っ気無い超シンプルな茶箱に入って届いた製品番号「DQD-851J」(以下、チプカシ目覚まし時計)の同梱品は、本体と取説、保証書、単3乾電池が2個と極めてシンプルだ。チプカシ目覚まし時計は、写真だけを見て、実際に現物を手に持ってそのサイズ感を体験しなければ、普通のチプカシサイズだと勘違いしてしまいそうだ。

チプカシ目覚まし時計
チプカシ目覚まし時計
付属品は至極シンプル。説明書が筒状になっていたら完璧だったが

 ただ、同梱されている取説が、以前のチプカシのように筒状のビニール袋に入って提供されていれば完璧だったと思う。もっとも、今回のチプカシ目覚まし時計にできることは、画面保護シールにそのほとんどが書かれている。製品の特徴は「wave ceptor(ウェーブセプター)」のブランドでを冠している電波時計であることと、温度や湿度の表示機能を備えていることくらいだ。

チプカシ目覚まし時計
温度/湿度の表示機能も備えている

「ILLUMINATOR」の文字やデザインは人気のチプカシそのもの ただし側面にはボタンはない

 チプカシ目覚まし時計を手に入れて一番最初に気になったのは、機能ではなく、どのチプカシをベースに作ったのだろうということだった。筆者の身近にある、いくつかのチプカシと並べて比べてみたところ、どうも筆者のイメージではA168WAとA164Wの両方から基本的な要素を抜き出したように思えた。

チプカシ目覚まし時計
筆者も複数のチプカシを所有している
チプカシ目覚まし時計
ロングセラーの定番モデルのイメージを用いているようだ

 カシオロゴと外周・内周の差はあるが全体を囲む青と白のフレームライン、ILLUMINATORのイメージは明らかに168WAから来ている。また液晶周囲を囲む最内周の白い枠取りフレームや上下にある白い横線はA164Wからだろう。チプカシ目覚まし時計の操作系ボタンはすべて背面に配置されており、一般的なチプカシのように側面にボタンはない。なので「LIGHT」「MODE」「START/STOP」などの操作標記もない。

チプカシ目覚まし時計
チプカシ目覚まし時計
チプカシ目覚まし時計
本物のチプカシと比較すると、時間表示は縦長に大きく見やすくしていることがわかる

 チプカシ目覚まし時計は充電式バッテリーではなく、単3乾電池2本で動作する。乾電池収納ボックスのすぐ上には、チプカシ目覚まし時計のすべての操作に必要な押しボタンやスライドスイッチが配置されている。

チプカシ目覚まし時計
単3電池2本で動作する

 アラームに関してはスヌーズ/オン/オフの3ポジション。オフにすればアラームは状態に関わらずまったく鳴らない。アラームを鳴らす自国は右上の「+」と「-」のボタンを押してセットする。長押しで時間表示が早送り/逆戻しができる。

チプカシ目覚まし時計
ボタン類は背面上部に集約

 オン位置では設定した時刻にアラームが1分間鳴る。スヌーズ位置では横の大きな四角い「スヌーズ」ボタンを押すことでアラームをすぐに一時停止できるが、アラームは5分後に再度鳴る、一般的な目覚まし時計の仕様だ。この動作は7回繰り返される。

 あとは乾電池を交換したとき、初期化のためにSIMピンなどで押す「リセット」、電波ではなくマニュアルで時刻合わせしたいときは表示液晶の輝度(濃さ)調整をする「セット」。強制電波受信を開始する「電波受信」、アラームの音を確認したい時に押す「アラームモニター」などがある。

wave ceptorブランドの電波時計なので 電波を受信できる環境なら自動で時間を合わせてくれる

 チプカシ目覚まし時計は前述したように電波時計ではあるが、電波塔から発せられる電波は、地理的に圏内の自宅の中でも時計の置き場所や向きによって入ったり入らなかったりする。自室は西に面した大きな窓があって、100mほど離れた山手線以外には大きな障害物はないが、残念ながら今回も電波を捕まえられなかった。

チプカシ目覚まし時計
自室では電波時計用の電波は受信できないが、ネット経由で時間を合わせて、電波を吹いてくれる「NTP対応時計」と組み合わせることで問題なく利用できた

 しかし以前から電波の受信しにくい我が家では、ネットから現在時刻を取得し電波時計の受信できる電波を吹く「NTP対応時計」(「家中の電波時計の時刻が合う! NTP対応時計を衝動買い」)を導入しているため、時刻合わせは問題なく終了した。最初の設置時に一度だけ「電波受信」ボタンを押して強制受信させたが、それ以降は毎日昼の12時01分になると自動的に電波受信と修正をしているようだ。

チプカシ目覚まし時計
電波の受信状況は丸く囲んだところで確認できる

 チプカシ目覚まし時計も他の多くの目覚まし置時計と同じように設置角度の変更はできない。アナログな分度器を持ち出して表示面の角度を測ってみたところ仰角75度前後だった。我が家にコレクションしている置時計の画面角度はおおよそ70~90度なので標準的だろう。表示液晶の視野角は左右上下ともかなり広く視認性はまず問題ない。

チプカシ目覚まし時計
チプカシ目覚まし時計
仰角は約75度
チプカシ目覚まし時計
通常の目覚まし時計と比べると存在感はバッチリ

暗い場所で時間を見るときは背面のボタンを押す必要あり 本物のように側面にボタンがあれば便利なのだが

 夜間に真っ暗なベッドのヘッドボード棚に置いたチプカシ目覚まし時計の時刻を見るには背面のスヌーズボタン兼用のライトボタンを押す必要がある。普通の目覚まし時計やチプカシのように上面や側面にボタンが無いので慣れるまではちょっと面倒だ。

 幸いボタンのサイズが12x12mmと大型なので、指先で探りながら押すことも比較的容易だ。イメージ的にはほぼ液晶画面上の月表示(右端から3分の1辺り)の真裏あたりにあるので多少それを意識してやってみれば慣れるのは時間の問題だろう。スヌーズ兼用なので押す回数は最も多いボタンのはず。発光色は写真では黄色く映っているが実際はもう少し暖かい感じのオレンジ色だ。

チプカシ目覚まし時計
背面のボタンを押すと盤面をオレンジ色で光らせられる

 希望を言えば、チプカシと同じように「LIGHT」ボタンはチプカシ目覚まし時計本体の左側面上のあたりに欲しいところだが、ボタン類の分散によるコスト上の問題も多そう。我が家では一旦は筆者のベッドのヘッドボードに置いたが時間を見るのにそっくり返らなければならず現在は次の置き場所を探し中だ。

 小さなチプカシならどこにでも置けるのだが、すでに家中に数多くの置き時計が占拠してる我が家では、今回のチプカシそっくりの“チプカシ目覚まし時計”は意外にも置き場所探しに楽しい時間を食っている。なお、チプカシ目覚まし時計は多くの販売店で「売り切れ」「販売休止」状態だ。もし見つかれば超ラッキーアイテムだろう。

チプカシ目覚まし時計
さて、家のどこに置こうか悩み中だ
 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:カシオ計算機「置時計 DQD-851J-8JF」 ・購入:ヨドバシ.com ・価格:4378円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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