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【売れ筋】Amazonで売れまくってるタブレット「Redmi Pad SE」、触ってわかった納得の理由

ASCII.jp / 2024年11月12日 17時0分

1ヵ月で1000台以上売れてる! シャオミの超コスパタブ「Redmi Pad SE」

 世界的なシェアを見ても、タブレットはiPad一強なのは間違いありませんが、徐々に勢力を伸ばしつつあるメーカーがあります。それがシャオミ(Xiaomi)です。シャオミはハイエンドクラスからエントリーまで、様々なAndroidタブレットをリリースしていますが、その中でもコスパの良さが際立っているのが2万1800円という価格の「Redmi Pad SE」です。

 このタブレット、Amazon.co.jpで売れまくっているようです。販売ページを見ると「過去1ヵ月で1000台以上購入されました」とのこと。ほかのタブレットでこんなに売れているのはほとんど見ません。なんでこんなに売れているのか? その理由をこう見ました。

赤枠の部分に注目! 過去1ヵ月以内で1000台はかなり立派な数字だ

Redmi Pad SEが売れている理由 その1 性能はそこそこで価格が2万1800円と激安

 とにかく価格がインパクト大です。なんと2万1800円と、最安クラスのスマホと同等です。Amazon.co.jpには、量販店の店頭ではあまり見かけることのない中国メーカーのタブレットもたくさん売っていますが、この価格はなかなかありません。あったとしても、ディスプレーの解像度が低かったり、OSのバージョンが古かったり、なんらかの「安い理由」があります。

 Redmi Pad SEは安かろう悪かろうかといえば、そうではありません。まずディスプレーサイズが11型で解像度は1920×1200ドットです。メモリーは4GB、ストレージは128GB、microSDXCも最大1TBに対応するので、容量の心配はないでしょう。バッテリーも8000mAhとかなりの大容量です。

 SoCはSnapdragon 680とやや古いものですが、3Dを多用するゲームをプレイせず、動画鑑賞や読書、SNS用途なら問題ありません。

アウトカメラは800万画素
インカメラは500万画素。オンラインミーティング向けだ

Redmi Pad SEが売れている理由 その2 大画面&Dolby Atoms対応でHD動画も再生可能

 タブレットの楽しみ方といったら、映画や読書などのエンタメがメインでしょう。2万円ちょいという価格ながら、エンタメ全振りなのがRedmi Pad SEなのです。

 まず、前述の通りディスプレーは11型(1920×1200ドット)と大型で高解像度。リフレッシュレートは90Hzで最大輝度は400nit。さらに、NetflixやAmazonプライムといった動画サービスを利用する際に重要となるWidevine(著作権管理システム)はL1と一番レベルが高いものなので、HD画質での視聴ができます。

写真右側の赤枠内がWidevineのセキュリティーレベル。中華タブレットはL3と低いがものが多い
PrimeVideoの場合、L1だとこのように1080pで見られる

 中華タブレットではWidevineがL3(よりセキュリティーが緩い)のものが多く、安くて高精細なのに、動画は480p(SD画質)でしか再生できない、なんてことがあります。

 またこの価格帯で4スピーカー&Dolby Atomsに対応しているので、美しい画質に加えて、横画面でも縦画面でもステレオでの大迫力のサウンドが堪能できます。たとえば、片側にしかスピーカーがないタブレットだと、映画を観ていてかなり違和感を覚えてしまい、中身が入ってこないなんてことが筆者はあります。

イヤホンジャックもあるので、Bluetoothイヤホンの遅延が気になる人にも安心

 動画だけじゃなく、電子書籍を読むことにも適しています。目に優しい「読書モード」もありますし、画面が大きいおかげで本を見開きにしても快適です。なお、読書モードにはブルーライトをカットする「クラシック」と、暖色系に切り替えて背景に紙のテクスチャーを追加することで目の負担を抑えるモードもあります。

 このように、エンタメを楽しむならスキのないタブレットなのです。

Redmi Pad SEが売れている理由 その3 持ち運べるサイズ感と重さで場所を選ばない

 本体サイズは約255.53×167.08×7.36mm、重さは478g。サイズ感が近いライバル「第10世代iPad」と比べると、画面が10.9型、サイズは約248.6×179.5×7mm、重量は477g(Wi-Fi)なので、ほぼ同じです。しかし、iPadの価格は5万8800円~です。半額以下で同じサイズ感のタブレットが買えるのです(iPadはペン対応だったりと性能は全然違いますが)。

ベゼルは8.7mm
カメラ部を入れた厚さは9.3mm

 A4サイズより小さいので、カバンにも入れやすいですし、重さは500gを切っているので、「重くて肩が凝る」レベルではありません。ただ、持ち運び時にカバー無しでは怖いので、キーボードケースか、スタンド付のケースを買っておくといいでしょう。

ほぼ公称値の479gだった

 画面のベゼルが狭いおかげで本体サイズが小さくて済むという、すばらしい仕様のおかげで家でも旅行先でも、いつでもどこでも気軽にエンタメが楽しめるようになったのです。筆者の場合、家だと子どもたちにテレビ(55インチ)を占領されるので、自分の部屋や寝室にタブレットを持ち込んで映画など観ています。この持ち運びのしやすさもタブレットのメリットです。

 Redmi Pad SEには8.7型の小型モデルも存在しますが、売れているのはこちらです。やっぱり大画面が正義ですよね。

Redmi Pad SEの気になるポイント

 Redmi Pad SEは激安エンタメマシンなのですが、残念な点がSoC(CPU)です。Snapdragon 680といえば数年前のエントリー~ミドルクラスのスマホに使われていました。なので、圧倒的にゲームや動画編集といった処理性能を必要とする作業に向かないのです。

Antutuの10.3.6では約30万点。原神などを快適に遊ぶなら100万点はほしいところ。動画視聴くらいなら問題ない数値だ

 ブラウザーゲーム程度ならいいのですが、それこそ「原神」や、FPSといったゲームはカクカクで厳しいというのが正直なところ。原神の場合、デフォルトの画質設定が「最低」でした。これでもサクサクとはいかなかったので、画質やフレームレートを上げると正直なところ快適なプレイは厳しいでしょう。

原神のグラフィック設定は標準だと「最低」。この設定でも遊べなくはない、というレベル

 ゲーム以外にも、重たいアプリを動かすときや終了するときにも少しカクつきました。

 古いからこそ安くてノウハウが溜まっているSoCを採用して2万円という価格を実現しているのですから、ぜいたくは言えません。エンタメ特化型と割り切ってしまえばいいのです。

 また、バッテリー容量が8000mAhもあるのに急速充電非対応なのも、地味に痛かったです。バッテリーが空っぽになってからのリカバリーにかなり時間がかかります。

バッテリーベンチの結果。輝度MAX、リフレッシュレート最大90HzでYouTubeを1080pで見続けた結果、約8時間だった。8000mHhのわりに短いほうだが、設定次第では10時間を超えるだろう。ただ、充電時間は急速充電がないので、100%まで5時間41分という数字になっている

【まとめ】動画や読書と割り切って 必要以上に求めなければ最高の相棒に

 最近、軒並みスマホの価格が上がっていますが、Redmi Pad SEはこの中にあってほぼ2万円という価格を実現しています。価格的なライバルはAmazonの「Fire HD 10」になると思いますが、FireシリーズはYouTubeなどのアプリを動かすには制約が多いということを考えると、Google系アプリを何も考えずに使えるRedmi Pad SEに軍配があがるでしょう。

 動画視聴や電子書籍を楽しむなら非常に満足度の高いタブレットです。前述のように、性能はかなり控え目なので、用途を絞った使い方が求められますが、このサイズとスペックで2万1800円というのはバーゲンセールだと思うので、Androidタブレットを探しているなら、選択肢の筆頭に入れておいてもいいかと思います。

 

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