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光らないシブいミニタワーゲーミングパソコン、30万円台でRTX 4070 Ti SUPERとコスパも上々

ASCII.jp / 2024年11月20日 11時0分

「LEVEL-M77M-147F-UT5X」

 ユニットコムが展開するLEVEL∞ブランドの「LEVEL-M77M-147F-UT5X」は、インテル「Core i7-14700F」とNVIDIA「GeForce RTX 4070 Ti SUPER」を搭載するミニタワー型ゲーミングパソコンだ。そのほか、メモリーは32GB(16GB×2、DDR5-4800)、ストレージは1TB SSD(NVMe M.2)を備えている。

 本モデルの特徴は、ゲームもクリエイティブも仕事も快適にこなせる性能だ。30万98000円と若干高めではあるものの、長く使えるパソコンを探し求めている方には打ってつけのモデルといえるだろう。

 今回、3本の記事に分けてLEVEL-M77M-147F-UT5Xの魅力を掘り下げていきたい。第1回目となる本記事では、外観と使い勝手を中心に紹介する。

光らないのがイイ。シンプルイズベストなミニタワーケース

 まずはLEVEL-M77M-147F-UT5Xの外観から見ていこう。本モデルのミニタワーケースはマットブラックの素材を採用しており、シンプルで落ち着きのある雰囲気が際立っている。昨今のゲーミングパソコンのような派手さはないのの、シンプルなデザインが好きな方は心に刺さるのではないだろうか。

ゲーミングパソコンらしい派手さはなく、落ち着いたデザインが印象的
マザーボード裏面側

 フロントパネルには、LEVEL∞ブランドのロゴがあしらわれている。そのうえ、同ブランドを象徴する赤いラインが縦状に入っていて、マットブラックの色味とマッチしているように感じられた。赤と黒のマリアージュは美しく、そしてクールだ。

 シンプルな美しさを尊重すべく、ゲーミングパソコンらしいライティングに頼っていない点もポイントだ。ゲーミングパソコンはLEDやARGBでピカピカ光っているイメージが強いが、光らせたくないという意見も割と多い。ケースから漂う重厚感が損なわぬよう、"シンプル・イズ・ベスト"を押し通しているところは実に興味深い。

正面から見ると、象徴的な赤いラインは見えない

 天面には電源ボタン、2基のUSB 3.0端子、ヘッドセット端子が備わっている。ゲーミングキーボードやマウス、ヘッドセットを挿してもよし、外部ストレージを挿してもよしと、USBの活用方法はさまざまだ。ゲーミングデバイスを背面に挿すのが面倒であれば、天面のインターフェースを使ってもいいだろう。

 また、デスクの下に本機を置く際、天面にUSB端子があるとありがたく感じられる。ゲーミングチェアに座りながらさくっとUSBが挿せるからだ。もちろんデスク上に本機を配置しても、座りながらUSBが挿せるのもいい。筆者は、USBの挿入のために「どっこいしょ」と立ち上がるのが面倒な人間なので、必要なUSB端子が天面にそろっているのはうれしく感じる。

天面には、電源ボタン、USB 3.0×2、ヘッドセット端子がある

 続いては背面をチェックしてみよう。背面のインターフェースは、USB 3.2 Type-C、USB 3.0×2、USB 2.0×2、有線LAN端子(1000BASE-T)、アナログ6chサウンド(ライン出力、ライン入力、マイク入力)。天面と背面のUSB端子を合わせると、計7基のUSB端子が使えることになる。USB端子が7基もあれば、ゲーミングデバイスや配信機材を多く接続できるのではないだろうか。

背面のインターフェース

 天面、フロント、底面には、埃を侵入を防ぐメッシュダストカバーが装着されている。マグネットで装着されているので脱着はとても簡単だ。]

マグネットで装着されたメッシュダストカバー。このように取り外しも掃除も簡単だ

シンプルながらも拡張性をしっかり備えた内部構造

 サイドパネルを外した状態のPCケース内部は以下のとおり。B760チップセット搭載のマザーボード、ビデオカード用ホルダーに支えられているRTX 4070 Ti SUPER、750Wの電源ユニットなどが目につく。配線がキレイにまとめられているので、ケース内部の掃除は容易だろう。

 また、試用モデルはトップフローの空冷クーラーを採用していたが、BTOメニューで240mmの水冷CPUクーラー(+1万7800円)に変更することも可能だ。冷却に対するこだわりがそこまでなければ、標準搭載の空冷CPUクーラーでも十分だ。ただ、ゲームやクリエイティブをガッツリやる場合は、冷却性能が高い水冷CPUクーラーもオススメだ。

天面に120mmファン2基、背面に120mmファン1基が搭載されている
LEVEL-M77M-147F-UT5Xの内部
ビデオカード用ホルダーで固定されているという安心感
750Wの電源ユニットが見える

 次に、マザーボード裏面側も見てみよう。注目すべきところは、3.5インチ/2.5インチに対応する2基のストレージ拡張ベイ、2基のマウント側2.5インチ拡張ベイだ。

 最近のゲームはダウンロード容量が100GB以上のものが多く、1TBだけでは物足りなくなりつつある。ゲームや動画ファイルなどを大量にインストールする際、これらのストレージ拡張ベイが大いに役立つはずだ。ストレージ不足が気になる方は、BTOメニューでHDDやSSDを拡張しておくのも悪くない。

マザーボード裏面側。配線がきれいにまとまっていて、「美しい……」と感動する自分がいた
電源ユニットの近くに、3.5インチ/2.5インチ兼用ストレージ拡張ベイがある。トレーで脱着できるので拡張しやすい

まとめ:見た目はミニタワー、中身はハイエンドなモデル

 LEVEL-M77M-147F-UT5Xは、見た目はミニタワーだが中身はハイエンドなモデルだった。ライティングに頼らないシックなデザイン、豊富なUSB端子、メンテナンスのしやすさ、拡張性の高さなどが特徴となっている。

 本モデルは、これからPCゲーマーデビューをしたい方、長期運用できるハイエンドモデルを探している方にオススメできる。ゲーミングPC初心者も安心して使いこなせるのではないかと感じられた。

 外観および使用感については以上だ。次回は、LEVEL-M77M-147F-UT5Xを使った「ゲームベンチマークテスト(軽量級)」の記事をお届けする。

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