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オープンイヤーなのに音漏れしないnwmの新イヤホン、nwm DOTSとnwm WIREDが登場

ASCII.jp / 2024年11月21日 9時10分

 NTTソノリティが展開する、オーディオブランドnwm。その最新機種となる完全ワイヤレス型イヤホン「nvm DOTS」と有線接続型イヤホン「nvm WIRED」が11月20日に発売となった。価格はオープンプライスで、実売価格はDOTSが2万4200円前後、WIREDが4950円前後。

手前がnwm WIRED、奥がnwm DOTS

 また、来春に向けてネックバンド型の「nwm GO」も投入する予定。これはアクティビティモデルとして、ランニングやトレッキングなどをアウトドアで楽しむ人に向けた製品になるそうだ。

音漏れを気にせず使えるオープンイヤーモデル

 nwmの特徴は、耳をふさがないオープンイヤータイプの製品に注力している点。同社ではこれを「耳スピーカー」(耳スピ)として展開している。耳をふさがないイヤホン・ヘッドホンの特徴は、音楽や通話をしている状態でも周囲の音が聞こえ、自然にコミュニケーションができたり、危険に気づける点だ。

 さらに、nwmでは「Personalized Sound Zone(PSZ)という技術を用いて、周囲に音漏れがしにくい仕組みを取り入れている。PSZは、ヘッドホンでは当たり前になったアクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)のように、逆位相の波で音を打ち消す技術。ANCは周囲の騒音を打ち消して、音楽だけが聞こえるようにする機能だが、PSZは逆に外に漏れている音楽を打ち消して静かにするものとなる。なお、PSZは信号処理ではなく、アコースティックで実現するのも特徴だ(漏れた音がポートを伝って外に出る際、その位相が反転して音漏れを打ち消す)。

側面には3つのスリッドがあり、そこから逆位相の音が出て音漏れを打ち消す仕組みだ。

 こうした仕組みはさておき、オープンイヤー型の快適さを得られつつ、周囲への迷惑を防げる配慮も加えられているという点が、nwm製品の特徴だ。

 通話品質の高さにも配慮している。周囲の音をカットして、ユーザーの声だけを届けるNTTの特許技術「Magic Focus Voice」を搭載している機種も存在する。通話やオンライン会議で、相手にストレスを与えないことも大事な時代になっているので嬉しい。

新製品はnwm DOTSとnwm WIRED

 新製品のnwm DOTSは完全ワイヤレス型の「nwm MBE001」、nwm WIREDは有線モデルの「nwm MWE001」の後継機種となり、機能性やデザインを見直してフルモデルチェンジを果たした。

 nwm DOTSは音楽再生はもちろん、通話やオンライン会議にも最適なマルチユースモデル。音質、音漏れ、装着感、バッテリー持続時間などを強化した。特に追求したのが音質と音漏れ抑制。そのために、ドライバーなども一新している。口径は旧モデルと同じ12mmだが、振動板やコイルなどを変更した完全新規設計だという。振動板はバイオセルロースにカーボンを配合して強度を高め、コイルはCCAWの高品位なものとしている。結果、低中域の厚みが増し、オープンイヤータイプの弱点でもある音圧も強化されている。音漏れについては、特に1kHz以上の全域で軽減されているという。

円で構成した独特の外観だ。
耳にピッタリ収まるように、イヤーチップのような支えも付けられている。
装着イメージ

 Bluetooth 5.3準拠で、コーデックはSBC、AAC、LC3に対応。CVSD、mSBCをサポートする。最大2台のマルチポイント接続ができる。連続再生時間は本体のみで最大8時間、ケース充電併用で最大32時間。5分の充電で約1時間の急速充電、ワイヤレス充電にも対応。本体はIP54の防水・防塵仕様だ。

 重さは片耳約8g(旧モデルから12%軽量化)。耳輪に掛けられるシリコンフック、耳の厚みや形にあわせて装着位置を固定できるテールチップ(3サイズ)なども備え、装着感にも配慮している。円をモチーフにした特徴的なデザインも魅力だ。カラーはストーンホワイト、チャコールブラック、マスタードイエロー、バーガンディレッド、モスグリーン。このうちホワイトとブラックのみ11月20日発売で、ほか3色は12月上旬発売となる。

 nwm WIREDは有線モデルのため、安価かつ充電せずにいつでも使えるのが特徴。最初に手にするnwm製品としての広がりも狙っている。学生なども使いやすいものとし、オンライン学習や会議、遅延しない点を活かしたゲームや動画視聴などに便利だとしている。コストパフォーマンスも追求しており、「極限まで努力を重ねて、圧倒的なコストメリットを実現した」という。

装着イメージ

 ドライバーは12mmの新開発ドライバーだが、nwm DOTSとは異なるもので、音質チューニングも製品に合わせて変更しているという。大きな違いとしては、耐入力。nwm DOTSの方が大きな入力ができる。結果として、低音の再現性などに差が出るようだ。とはいえ、従来モデルよりも音質・音圧は向上。nwm DOTS同様音漏れも抑えている。重さは両耳で約7.2g(コード含めず)で、旧モデルより20%軽量化。nwmのイヤホンとしては「史上最軽量」となった。

 再生周波数帯域は100Hz〜20kHzで、インピーダンスは16Ω、プラグは3.5mmステレオミニ(4極)、ケーブル長は1.2m。全指向性(ECM)マイクも内蔵している。

 細かな点だが、パッケージがホチキスを一切使わない完全クラフト仕様になっているのも面白い。牛乳パックのような可愛らしさがある。カラーはイヤホン本体とリンク。プレゼント用途でも面白そうだ。

 カラーバリエーションはダークブラウン、ホワイトベージュ、ネイビーブルー、ミントグリーン、コーラルピンクで、全色とも11月20日に発売。

NTTソノリティの坂井博代表取締役社長(左)と竹内慎太郎クリエイティブディレクター(右)

 なお、nwm GOの詳細はまだ明らかになっていないが、こちらも完全新規開発の12mm径ドライバーや独自のPSZ技術を搭載しているとのこと。防水仕様で、アウトドアから日常利用までマッチするデザインになっているので、期待したいところだ。

nwm GOの装着イメージ
製品ラインアップもかなり拡充された。

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