【衝撃】「これで聴こえるの?」と "素直に驚く"音漏れなしの最新オープンイヤー
ASCII.jp / 2024年11月28日 18時10分
オープンイヤーが持つ最大の課題を解決してくれる
NTTソノリティの「nwm ONE」(ヌーム・ワン)は、耳をおおわない(ふさがない)オープンイヤー型のヘッドホンであるにも関わらず、音漏れで周囲に迷惑をかけずに済むという特徴あふれる製品です。
「えっ、この見た目で本当に音が漏れないの?」と驚いた読者はきっと多いと思います。筆者も驚きました。でも本当に漏れないんです。すごい。
オープンイヤー型は、開放感あふれる装着性と聞き疲れしにくい自然な音調が特徴です。長時間の装着でも快適で、音楽や通話しながらでも周囲の音が聞ける。だから「ながら作業」や、声をかけられる機会が多い職場で「ヘッドホンをして集中して作業したい人」に有効なアイテムです。
しかし、その唯一の弱点は、再生している音が周囲にダダ漏れになってしまう点でした。この課題に対して、nwm ONEは、NTTグループが培った「PSZ」(Personalized Sound Zone)という技術で解決しています。
皆さんは「逆位相の波を使って騒音を打ち消す」アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)をご存知だと思います。PSZはその逆と理解したらわかりやすいでしょう。周囲の騒音の代わりに、ヘッドホンから漏れる音の方に逆位相の波をかけて、音を打ち消すのです。
実売価格は3万円台の後半と少し高めですが、販売店やECストアのキャンペーン、セールなどを活用しながら、賢く買っていきたい製品ですね。年末年始のセールでもぜひチェックしたいです。その魅力にもう少し迫っていきましょう。
目次(この記事の内容)
nwm ONEはこんな製品
nwm ONEを導入するメリットとデメリット
製品を購入する3つのメリット: 1)フルオープン型なのに音が漏れない 2)音質にも相当こだわっている 3)デザインがかっこいいし、蒸れない
購入前に注意しておきたい点: 1)持ち運びがちょっとしにくいかも 2)ワイヤレスの高音質化にもぜひ取り組んでほしい
使ってみた感想とスペック ・頭も気も使わずに、自然に使える感覚が最高 ・スペックまとめ
nwm ONEはこんな製品
NTTソノリティは、nwmシリーズを「耳スピーカー」(耳スピ)と呼んでいます。ヘッドホンというよりは、耳の近くに置いたスピーカー、スピーカーで聴くような自然で圧迫感のない音が聞けるデバイスが、nwmというわけです。
nwm ONEはこのnwmシリーズでは現在唯一のヘッドホンです。見た目は骨組みだけで「音出るの?」と一瞬ツッコミたい気分になってしまいますが、耳の近くにはちゃんとしたスピーカーが付いていて、かつ後述するようにドライバーもかなりこだわったものになっています。
完全オープン型であるため装着感も自然で、かつフレームだけということで本体も軽くできています。これをメーカーさんでは、デュアル・ループデザインと呼んでいるよう。なんか格好いいですね。
昨今、テレワークなどが増えてきて、長時間ヘッドホンをしたままで過ごすという人が非常に増えていると思います。そういう場合では圧倒的にオープンイヤー(開放型)がおすすめです。ただし、オープンイヤーのヘッドホンは、一人で部屋にこもって使う場合にはいいのですが、オフィスやカフェで使う際には音漏れが少し気になってしまいます。
そこで登場するのが、「逆ノイズキャンセリング」ともいうべき、画期的な技術PSZです。
nwm ONEを使えば、コワーキングスペースで、大音量で音楽を聞きながら作業しても周囲に迷惑がかかりにくいです(歌ったり、踊ったりしたらダメですが)し、音楽を聴いて集中している時に上司からの呼びかけをスルーして顰蹙を買うといった危険性も避けられます。秘密の会話や自分が聴いている趣味の世界の音が全世界にダダ漏れになってしまうことも防げます。
非常に独自性の高いヘッドホンがnwmですが、ANCが高級ヘッドホンでは当たり前の技術になったように、PSZのような技術が開放型ヘッドホンに乗る時代は間近に迫っているのかもしれません。
nwm ONEを導入するメリットとデメリット
製品を購入する3つのメリット
メリット1:フルオープン型なのに音が漏れない
ここは何度書いているので、繰り返しになりますが、PSZは優れた技術です。さらにポイントになるのは、計算など電気的な処理が必要ないことです。スピーカーが前後に動く時に発生する、背圧をうまく活用して、音漏れを防ぐようになっています。
結果、構造がシンプルになり、チップなども不要です。バッテリー寿命やコストについてもメリットがある仕組みだと思います。重量185gとワイヤレスヘッドホンとしてはめちゃくちゃ軽い本体が実現できているのもこの辺りが関係していると思います。
メリット2:音質にも相当こだわっている
一見すると、デザインとか機能優先のヘッドホンに見えてしまうのですが、nwm ONEは音にも相当こだわっています。一例を挙げると、高域用と低域用に別々のドライバーを採用し、かつそれぞれを独立したアンプで駆動する仕組みを採用している点が挙げられます。
高域用は新開発の12mmのツイーター、低域用は35mmのダイナミックドライバーとなりますが、ヘッドホンで2Wayというのは結構珍しいと思います。USBオーディオや360 Reality Audio対応なのも良いですね。
オープンイヤーのヘッドホンは低域がスカスカになってしまう機種も多いのですが、この製品はその点にも十分配慮しています。
メリット3:デザインがかっこいいし、蒸れない
ここは意見が分かれるかもしれないですが、デザインもかっこいいと思います。パッケージからして所有感を感じさせるものですし、見かけ倒しではなく構造的にも合理的にできているのが強みだと思います。
例えば、ドライバー部分は少しだけ可動する構造で、耳穴に対して真っ直ぐ音を伝えられるように調整できますし、アーム部分が無段階で長さを変えられ、調整する際の手触りも良いです。イヤーパッドも、刺激が少なく劣化しにくい液状シリコーンゴム製とのことで、よくフィットしますし、汗をかいても蒸れなさそう。
実際に着けたらどうかな? と思ったのですが、主張しすぎないデザインなので、仕事の会議中につけていても違和感はなさそうです。おしゃれなジャケットを羽織り、質の良いシャツを着たビジネスカジュアルな感じのファッションにも合うのではないでしょうか?
購入前に注意しておきたいこと
注意点1:持ち運びがちょっとしにくいかも
nwm ONEは非常に軽くて、音漏れもしないため、屋外でも積極的に使いたい機種です。ただ、折り畳みができなかったり、アームを回転して平らにしたりはできないので、携帯性はあまり良くないかもしれません(装着したまま、外に出るのであれば、全く問題ないですが)。
デスクサイドに置いておいて使うのが基本になる製品だと思います。
注意点2:ワイヤレスの高音質化にもぜひ取り組んでほしい
メリット2でも書いたように、音はかなりよいのですが、ここまで行くのであれば、aptX AdaptiveやLDACなどハイレゾ級の伝送もできるとより良かったのかなと思います。実使用上は問題ないのですが、本体価格も決して安価ではないので、スペック面でも最高のものがほしいと思ってしまうのが、人情です。
一方でLC3やAuracastみたいなBluetoothの先端機能はついているのは面白いところです。低遅延というのは、通話はもちろん、ライトにゲームもしたい人にいいかもしれませんが。
使ってみた感想とスペック
頭も気も使わずに、自然に使える感覚が最高
音漏れなしという点にすごく注目していたのですが、実際に使ってみると、軽さ、こもらない、蒸れないなど、非常に利点が多いヘッドホンに感じました。
スマホで再生した音楽をリラックスして聴くのはもちろんですが、ウェブ会議での通話、PCでの作業に集中するために音楽を聴くなど、様々なシチュエーションで、何も考えず、本体を手に取って装着するだけ、自然な道具になるという快適さが良いです。
そして、周囲の音が常に聞こえるので、何かに気を使わずに済む。究極にエフォートレスなヘッドホンだと思いました。
マルチポイント接続でスマホとPC両方に繋げるのも良いですし、普段はワイヤレスでスマホと繋いでおいて、PCの音を聞くときはUSBの有線みたいな使い分けもできます。
基本ミニマムな本体なのですが、物理ボタンによる再生・一時停止はできます。これって、音楽を聴いている際に、話しかけられて、会話に集中するために音楽を止めたいなんてときに便利ですよね。よく考えられていると思いました。
連続再生時間は20時間と、バッテリー寿命は最近の機種としては標準的ですが、問題はありません。ただ、この製品は使い始めると、どんどん使ってしまうので、もっと長いと嬉しいなというのはあります。
市場では耳を塞がないタイプのヘッドホン、イヤホンが増えてきて、どれも個性的ですが、その中でも本機は音の良さにこだわりたい、デスク中心に集中して音を聞きたいという人に特に合っていると思います。
とにかく、フルオープンのヘッドホンなのに音が鳴っているかどうかわからないっていうのはすごいですし、多機能でありながら迷わず使え、開放感と自然な使い勝手も得られるというのはすごいことだと思います。
nwm ONEはぜひ一度手に取ってもらいたい製品です。
スペック
型式:ワイヤレス接続対応、2Wayダイナミック型ヘッドホン 使用ユニット:ツィーター(直径12 mm)+ウーファー(直径35 mm) 再生周波数帯域:40Hz〜20kHz ワイヤレス接続:Bluetooth 5.3(A2DP、HFP、AVRCP、TMAP、PBP) 対応コーデック:SBC、AAC、LC3 有線接続:USBオーディオ対応 マイク:MEMS(無指向性)2基 連続再生時間:最大20時間、急速充電対応(5分で約1時間再生) マルチペアリング:対応(最大8台) マルチポイント接続:対応(最大2台) 重量:約185g
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