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海外行くなら絶対持つべし、圧倒的定番機種が5年ぶりアップデート

ASCII.jp / 2024年12月27日 18時0分

  近年、海外旅行に行ったり、インバウンド需要で海外の人と接することがますます身近になる中、言語の壁を感じる機会もまた増えている気がします。

 「海外旅行で会話する機会があったのに、せっかくの旅が楽しめない…」「日本に来ている訪日観光客に道を聞かれたのに上手く教えられなかった」など、海外旅行が好きな人はもちろんですが、日本で過ごしていても「助けてドラ〇もーん!」となるときも多いかと思います。

 ですが時代は令和。「ほんやくコンニャク」はなくとも、AI通訳機「ポケトーク」があります。

 ポケトークは、ボタン1つで操作できる手軽さと多機能さで注目を集めるAI通訳機。その最新機種となるのが「ポケトークS2」「ポケトークS2 Plus」です。従来シリーズからより進化し、通信可能な国と地域か拡大し、世界170以上の国と地域で使えるほか、バッテリーの持続可能時間も大幅に改善しています。

 この記事では、実際にポケトークS2/ポケトークS2 Plusを使用した体験から、その魅力と課題を紹介していきたいと思います。

[目次】この記事で書かれていること:

PLAUD NOTE AIボイスレコーダーのメリットとデメリット

製品を導入する3つのメリット 1.双方向自動翻訳で、自然なコミュニケーションが可能 2.世界170ヵ国で使える 3.長時間バッテリーが持ち、携帯性も高い

購入時に注意したい2つの側面 1.応答速度にラグはある 2.なるべく多く使わないと元が取りにくい?

まとめ

スペック

ポケトークS2/ポケトークS2 Plusのメリットとデメリット

メリット1 双方向自動翻訳で、自然なコミュニケーションが可能

 ポケトークS2/S2 Plusはあらかじめ選んだ2つの言語のうち、どちらで話したかを自動判別する「双方向自動翻訳」が可能です。

 これは日本語と英語を設定しておけば、英語、日本語のどちらで話しているかを自動で判別して、翻訳してくれるということです。わざわざ会話の途中で言語を切り替える必要がないのでストレスがなく、シームレスかつ自然にコミュニケーションがとれるのは嬉しいポイントだと感じます。

 音声の認識精度もかなり正確。言語ごとに最適なエンジンを採用し、常にクラウド上の最新のエンジンを利用して翻訳しているそうです。ノイズキャンセル機能搭載マイクも備えているため、雑音の大きな場所でも、精度高く翻訳してくれている印象でした。

「cuppa」は「cup of tea」を訳したスラング。外国人スタッフもこれには上機嫌でした

 編集部にいる日本語もできる外国人スタッフに英語を話してもらったのですが、スタッフによると言語の認識精度はいいし、スラング(俗語)も有名なものなら翻訳してくれるとのことでした。

メリット2 通信込みなのですぐ使える

 ポケトークは74言語に対応しています。

 さらにS2/S2 PlusではグローバルSIMを内蔵することで従来機種より通信可能な国と地域が拡大。世界170以上の国と地域で使うことができるようになりました。ちなみに、外務省では世界の国の数を196ヵ国としているのでかなりのカバー率ですね。グローバルSIMの対応国と地域一覧は公式サイトから確認できますので、海外旅行に行く際などは参考にしてみてくだい。

 このグローバルSIMは、追加の通信費を払う必要がなく、かつ設定などせずにすぐ使えるというメリットもあります。スマホの翻訳アプリを使う場合は、海外用のSIMを購入するなど、事前に通信環境を整えておく必要がありますが、その用意をせずに、飛行機から降りてすぐ翻訳機能が使えるのは大きな利点です。  公式サイトではポケトークはグローバル通信2年-SIM内蔵モデルとして販売されているので、購入したその日から、特別な手続きなしで翻訳機能を利用することができます。

 たとえば急に来週海外へ行くことになったという人もポケトークさえ持っていれば、別途スマホの海外用のSIMなどを購入する必要がなくなるわけです。

 海外旅行に慣れていない人はとくに、言語の壁が原因のトラブルが起こったりする場合もあるので、そういったときは即座に使える専用機をもっておくと柔軟に対応できるのではないでしょうか。

メリット3 長時間バッテリーが持ち、携帯性も高い

連続待受時間はポケトーク S2で179時間(7.5日)、ポケトークS2 Plusで213時間(8.9日)

 日本のように、あそこにいけば給電できるといった情報もないので充電持ちはマストですよね。

 ご安心ください。ポケトーク S2は1200mAh、ポケトークS2 Plusは1550mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、バッテリー持ちも上がっています。

 連続待受時間(満充電で静止状態から算出した時間のこと)はポケトーク S2で179時間(7.5日)、ポケトークS2 Plusで213時間(8.9日)となっており、長時間バッテリー駆動を実現しています。

購入時に注意したい2つの側面

応答速度には多少のラグはある

 ポケトークに限らず、どの翻訳機、翻訳アプリでもそうですが、話者が話した言語を翻訳するのに3秒~5秒程度かかってしまうところが難点ですね。また本体の翻訳開始ボタンを押しても、ラグがあり翻訳が開始されないことがありました。応答速度がさらにアップすると理想的な翻訳機になるのではと思いました。

なるべく多く使わないと元が取りにくい?

 公式オンラインサイトではポケトークS2は3万6300円、ポケトークS2 Plusが3万9930円となっています。2年間のグローバル通信が付帯しているとはいえ、一度の海外旅行のために購入するには中々のお値段。

 2年目以降も通信の延長をすれば使えますが、追加費用が発生するので、購入する際は1回きりなのか、何度もつかうことを想定しているのか考えてから購入するといいでしょう。

まとめ:海外にいくときの必需品の1つ

画像:ポケトーク

 ポケトークですが、名前は知ってたけど、実は使ったことがありませんでした。

 今回使った感想としては、「翻訳機」としての使い心地はかなりよかったですね。言語の翻訳精度やワンタップで翻訳開始できること、ポケットに入るいいサイズ感などユーザービリティーもよく考えられていて、なにより海外に行ったときに安心感があると思いました。

 ガイドやその国の言葉を話せる友人が一緒に付いてきてくれるならいいですが、海外への一人旅や海外出張などでまったく言葉が通じない可能性があるとしたら、とても心細いですよね。

 スマホでも翻訳はできますが、アプリをわざわざ開いて、ちょっとした操作が必要なことを考えると、ワンボタンで即座に翻訳してくれるポケトークのほうを使うかなというのが個人的な印象です。

 海外に行く頻度が多い人、海外の人と交流する機会が多い人などには一考の価値ありなガジェットでした。

スペック

通訳(対応言語):  音声・テキスト 74言語  テキストのみ 11言語

 双方向に自動通訳、カメラ翻訳機能、AI会話レッスン搭載

対応国/地域:  170以上

サイズ: ポケトークS2 91.6(W)×11.5(H)×53.8(D)mm ポケトークS2 Plus 123(W)×11(H)×65(D)mm

画面サイズ:  ポケトークS2 2.8インチ  ポケトークS2 3.97インチ

バッテリー容量:  ポケトークS2 1200mAh  ポケトークS2 1550mAh

連続待受時間:  ポケトークS2 179時間  ポケトークS2 213時間

バッテリー充電:  USB Type-C

データ通信方式:  3G、4G

Bluetooth:  4.2

Wi-Fi:  IEEE802.11a/b/g/n 2.4GHz:1~11ch 5GHz:5.2GHz(W52)、5.3GHz(W53)、5.6GHz(W56)

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