超久しびりのライブ用に目立ち度抜群な”光るピック”を衝動買い
ASCII.jp / 2024年11月30日 12時0分
高校・大学時代の仲間と組むバンドが再起動 光るピックで派手めに演奏
高校入学時に入った軽音学部のバンドに大学時代の新メンバーが加わり、コロナ禍前に再始動した。残念ながら長期のコロナ禍の間にライブハウスでの演奏は流れ、長いブランクの後、昨年末にやっと大阪で念願のライブができた。
若い頃と違ってバンドのメンバーが全員揃うことも稀なので、ライブはいろいろなことが起こる。運悪くメンバーの1人がコロナに罹り、実際にはマイナスワンでライブに臨んだ。そして約1年後の今月やっと念願のメンバー全員が揃ったライブが実現した。
そしていつものようにネットを開排していたら、Temuで「光るピック」というモノを見つけた。バンド演奏から遠ざかっていた何年か前にも見つけたことがあったがそのとき買うこともなく見送った。今も「光る」ピックは健在だった。
バンド活動の長いブランクの間も、国内外に出張や観光で行くとその街の楽器屋さんに立ち寄って一番軽くて安い自分へのお土産として、気に入ったピックを買って帰るのが習慣になっていた。ピックの数はすでに1000枚近いかもしれない。
ベースの筆者にとってはティアドロップ型が使いやすい
今回衝動買いした”光るピック”はポピュラーなティアドロップ型とトライアングル型の2種類だ。ティアドロップ型はご存じのように弦にあたる部分は1ヵ所、トライアングル型は基本正三角形で筆者はベースなので3ヵ所で弾くことが可能だ。
トライアングル型は1ヵ所が欠けても、あと2ヵ所のバックアップがあって経済的。ピッキングで欠けやすいセルロイド系素材が好きで、普段からアタックの強いピッキングをやるギタリストやベーシストなら安心感は違うだろう。
今回衝動買いした光るピックのトライアングルタイプが採用しているLEDは、ホワイトとグリーンの2色。ティアドロップタイプはピンクライトとグリーンだった。いずれも外装カラーは同じでも発光LEDの色でモデルが分かれている。
本来なら比較的小振りなティアドロップ型だが、今回は標準的なものと比較するとひと回りは大きいので好みは分かれるだろう。ピックの親指と人差し指でつまむ、6mm少々の厚みのある部分に発光するLEDや振動センサー、ボタン電池などが収納されている。
光るピックと言ってもその原理は秋葉原の東京ラジオデパートのShigezoneで売ってる「振動ピカピカLED」とほぼ同じ仕組みだ。子供用の歩くと光るスニーカーなどに採用されているのと同様の製品だろう。
トライアングルタイプとティアドロップタイプの両方の光るピックを使ってみたがトライアングルタイプは弦をはじく部分の面積が若干小さく、ベースギターの筆者にはちょっと不安感がある。これはギタリストも同じような感覚らしい。筆者の好みは圧倒的にティアドロップタイプになった。
光る仕組みが入っているぶんだけ、さすがに少し重い
ティアドロップタイプの光るピックは実測重量は5g前後でこれはごく普通サイズのティアドロップタイプのセルロイド系ピックの数倍以上重いだろう。筆者の場合、実際の演奏時に慣れるのに時間が必要だったのは重さよりピックをつまむ部分の厚さだった。
ティアドロップタイプの光るピックを拡大して側面から見ると鳥のくちばしのようにも見える。一般的なピックと異なりLEDや振動センサー、バッテリーなどが必要なのでどうしても本来のピックとして弦をアタックする部分以外は分厚くなってしまう。
実際にティアドロップタイプの光るピックはピックの先端部分、バッテリーなどを収納している一番分厚い部分、そしてピッキング時に先端部分が適度にしなう為に少しだけ分厚い中間部分にそれぞれ異なった厚みを持たせている。
0.1mmまで測定できる電子ノギスで計測してみたところ、先端部分の最薄部は0.65mmと一般的なピックのTHINの厚さだ。そしてバッテリーや電子回路を収納している最厚部は6.25mm。そして中間部分は1.23mmだった。慣れるまで違和感のあるのは当然最厚部であるが筆者は慣れるのにそれほど時間は必要なかった。
実はトライアングルタイプの光るピックはバッテリー交換ができない。使用の想定環境があやふやだが2~3ヵ月の間はバッテリーは持つらしい。と言われてもバッテリー交換不可では安心はできない。結果的に筆者はティアドロップタイプの光るピックを使うことにした。
前述したようにティアドロップタイプの光るピックは内蔵バッテリーを交換可能だ。爪先では難しいが、幅の狭いマイナスドライバーなどを利用すれば簡単だ。ピックの後部の丸い部分の四角い小さな溝にドライバーの先を突っ込んで押し開く感覚だ。内蔵ボタン電池はCR1616というポピュラーな電池で筆者は2個110円で購入した。
光るピック自体ので出来は合格点ギリギリだが 観客からの視認性もよく、こうした光りモノはアリでは?
実際にライブの本番で2人のギタリストがトライアングルタイプの光るピック(奥)とティアドロップタイプの光るピック(手前)の両方を使っている時の写真があったので掲載した。実際には動画にあるように1振動では1回だけ瞬時に光るだけだが連続したピッキングでは連続発光して長く光っているように見える。
比較的明るいライブ会場でも光るピックの視認性は観客側からでも結構高い。蛍光塗料を使った光る弦や、蓄光型素材で光るシールド(ケーブル)など、薄暗さが特徴のステージでは光りモノがいろいろあって楽しそうだ。
トライアングルタイプの光るピックにはまだまだ及第点は与えられないが、ティアドロップタイプはギターピック機能としては及第点ギリギリだ。一方、筆者のようなベースプレイヤーから見ればティアドロップタイプの光るピックは”アリ”の世界だ。
電池交換可能で機能的にも驚異のティアドロップタイプの光るピックの方がはるかに安いのは疑問だ。今後もピックに限らずミーハーな光る楽器シリーズの登場を期待したい。
今回の衝動買い
・アイテム:光るピック トライアングルタイプとティアドロップタイプ ・購入:Temu ・価格:454円(トライアングルタイプ) 331円(ティアドロップタイプの光るピック)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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