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【激安ドバイ旅】笑っちゃうほど砂漠を爆走し、世界最大の噴水ショーに衝撃を受ける 〜砂漠体験編〜

ASCII.jp / 2024年12月4日 7時30分

 片道2万1320円の激安チケットをみつけ、「往復の交通費と宿泊で5万円以下」が可能か試そうとやってきたドバイ。せっかく安いチケットで来ているので、現地での滞在費用も極力節約したいところです(前記事「片道2万1320円でドバイに行ってみた!〜出発/到着編〜」)。

●ドバイの安宿へ、地下鉄で移動しよう

 空港到着ロビーに現地時刻19時頃出られたので、まずは宿まで移動します。ドバイもライドシェアのUBERが使えますが、ドバイ国際空港はメトロ(地下鉄)が直結しており、公共交通機関のほうが安いのでメトロで移動します。

空港にはUBERのピックアップポイントが用意されています

 ドバイのメトロやバスなど公共交通機関の利用には、なんだか日本語みたいな名前の現地交通系カード「Nol Card(ノル・カード)」を使います。ノルはアラビア語で交通料金を意味するそうですが、観光客が利用できるのは「レッド・チケット」と「シルバー・カード」、「ゴールド・カード」の3種類が用意されています。

ドバイの交通系カード「Nol Card」

 レッド・チケットは発行手数料が2Dh(約82円)で、10回まで利用可能。有効期限は90日間です。シルバー・カードとゴールド・カードには利用回数の制限はなく、発行手数料は25Dh(約1027円)となっており、そのうち19Dhが交通料金として利用可能で、有効期限は5年間です。

 メトロに乗る際の料金はゾーン制ですが、それぞれのカードで料金が違います。例えば1ゾーンならレッド・チケットは4Dh(約164円)に対して、シルバー・カードは3Dh(約123円)、ゴールド・カードは6Dh(約245円)。最大3ゾーンまでですが、シルバー・カードを基準とすると、レッド・チケットは1Dh高く、ゴールド・カードは倍の計算です。

 公共交通機関を利用する回数が決まっているならレッド・チケットですが、日本の交通系ICカードのように気軽に使うならシルバー・カードかなということで、今回はこちらを購入。ちなみにゴールド・カードの運賃が高いのは、専用のゴールド車両に乗れるためです。

 今回自分も体験しましたが、ラッシュ時はすし詰め状態で、満員のため1本見送ってやっと乗り込むといったケースも。混雑を避けたいならゴールド・カードもありかなと思いました。

 シルバー・カードはドバイ空港駅の自動券売機で購入でき、クレジットカードも使えました。チャージも購入時にできるので、そのときは運賃やどれくらい利用するかわからなかったので20Dh(約822円)をチャージ。ただ結局あまりつかわず、最初にチャージされているぶんでまかなえたので、ちょっともったいなかったかなと。5年間有効なのでまた来たときに使うとします。

「Regular」とあるのがシルバー・カード
改札口でタッチして乗り込み、降りるときもタッチ

●宿泊は問屋街の激安ドミトリーで1泊1480円

 今回の現地滞在は2泊。ドバイというと、キラキラとした高級ホテルを思い浮かべるでしょうが、そんなところに泊まっては5万円以下ではとても収まりません。なので宿泊は格安のドミトリーに。立地はオールド・ドバイと呼ばれるエリアの空港寄りのはずれです。

 Booking.comで予約したのですが、案内にあるビルに行っても宿の看板などはありません。……というか、日本でいう1階に商業施設のある普通のマンションといった感じ。わからずウロウロしていると、住人らしき人に声をかけられ、予約証をスマホで見せながら説明すると、階数と部屋番号を教えてくれました。もしかしたら住人ではなく監視カメラで観ていた管理人かなにかだったのかも。

 言われたとおりの部屋に行くと、確かにドミトリー施設がありました。といっても日本だとちょっと広めのワンルームアパート。そこにスチールの2段ベッドが5つあるだけのシンプル仕様です。

2段ベッドが5つの10人部屋
キラキラしたドバイ旅を期待した人には申し訳ありませんが、節約旅だとこれが現実です
シャワールームには石鹸だけありました

 この部屋で2泊70.84Dh(現地通貨ディルハム)。予約決済時のレートで1Dh=2960円だったので、日本円に換算すると1泊1480円ですね。

 ちなみにオールド・ドバイ周辺には、もっと安い部屋代のドミトリーもいくつかありましたが、決済しようとするとなぜか割高に。明細をチェックすると「水道代」が加算されていました。水が貴重な中東エリアらしいなと思いつつ、結構注意して予約する必要がありますね。

 ドバイに長年住んでいる友人からは「そんなところに泊まっている日本人、はじめてみた」と言われちゃいましたが、周辺エリアも含めて自分は結構気に入りました。というのも問屋街のようになっていて、スマートフォンやケースなどのショップが多数集まっているので、ITライターとしてはウキウキなエリアです。

オールド・ダッカでも、スマホ屋が多く集まる場所での宿泊でした
小売り店というよりは、問屋のような雰囲気です

●ごはんはビリヤニが美味しかった

 物価も安いようで、翌日食べた「マトンビリヤニ+紅茶+ペットボトル水」が12Dh(約495円)。量もしっかりあって味にも満足です。また宿の1階にはスーパーがあり、食材なども結構安めだったので、物価の高いイメージのドバイでしたが、このエリアなら住めるならと思いました。

おいしそう
お皿いっぱいに盛られたマトンビリヤニ
この付け合わせは、いまだにどうやって食べるのかわかりません。どなたか教えてください!
袋タイプのインスタントラーメンが6.95Dh(約287円)
コーラなど1Lが3パックで10Dh(約413円)と安売りしていました

 といっても、あくまで「このエリア」での話。同宿の人たちも含めて、海外から出稼ぎで来ている人の生活エリアといった感じです。それ故に物価が安めなんだと思います。

●砂漠に遊びに行こう! 料金はなんとタッチ決済

 翌日の午前中は、ドミトリーのベッドでパソコンを開いて仕事をしつつ、午後から観光を開始。せっかくドバイに来たので、それらしいことをということで現地ツアーに申し込んで「砂漠ツアー」に行ってきました。

 今回申し込んだ砂漠ツアーは4輪駆動車で砂漠を爆走するアトラクションのほか、ラクダ乗りやサンドボード、そして民族舞踊のショーを観ながらのビュッフェディナーがセットになったもの。ツアー時間は約7時間で、結構イベント盛りだくさんでしたが、料金は当時若干円高だったこともあり3802円でした。同じようなツアーを今検索すると5000円前後なので、良いタイミングでしたね。食事もメニューは豊富でしたので、食事付きでこの価格なら大満足といったところ。

ラクダに乗って夕暮れの砂漠を散歩
ビュッフェスタイルの食事付き
BBQで焼きたての肉も提供しています
夕食の後は民族舞踊のショーに

 特にすごかったのが、4輪駆動車での砂漠激走。砂埃をあげながら車体が倒れるかと思うくらいの激しい運転でかなりジェットコースターのように楽しめました。写真や文字では伝わりにくいので、ぜひ動画もチェックしてください。

アップダウンのある砂漠を爆走〜〜〜〜〜!
車内は笑うしかないくらい揺れます

 途中で立ち寄ったクワッドバイクはオプション料金がかかり、ラクダも長く乗るには追加料金がかかります(無料コースはほぼその場で起ち上がって回る程度)。またビュッフェディナーも椅子席にしたかったので、VIP席料金を支払いました。ちょこちょこサービスアップしたくなってしまうので、注意が必要です。

クアッドバギーはいちばん安いタイプで150Dh(約6200円)。こちらはひと月前にフィリピンで乗ったばかりなのでパスしました
ツアーに含まれている無料のラクダ乗りは、ほんとにその場で乗る程度だったので、追加で料金を支払って長めのコースにしました!
ラクダがたくさんいます

 おもしろいのが、いずれもクレジットカードでの決済が可能で、スマホでのタッチでも支払いできました。砂漠の真ん中でラクダに乗るのに、スマホでタッチ決済というのは時代も進んだなと、ちょっと感慨深いものがあります。

砂漠でもスマホで支払える!

●巨大なショッピングモールは広すぎて迷うほど

 最終日は宿をチェックアウトして、夜のフライトまで、ドバイ最大のショッピングモール「ドバイモール」で過ごすことに。ところでみなさんは、「三人の旅人たち」という空想物語を知っているでしょうか? ジョーン・エイキン作の「しずくの首飾り」に収録されているお話で、昔、小学校の国語の教科書にのっていました。砂漠にある駅の3人の駅員が、それぞれ休暇をとって旅に出かけるストーリーです。

 そのうちのひとりが向かったのは東の駅で、そこは店やホテル、劇場、サーカスの集まった巨大な施設があり、駅員は街には出ず、ずっと駅の施設にいたと話していました。

 ドバイモールはまさにそんな施設で、多くの小売り店やデパート、飲食店が集まり、さらにはアイススケート場や水族館、映画館などもあります。ここでドバイ在住の友人とお茶をしたんですが、「公式アプリをいれてマップを見ないと迷うよ」と言われるほどで、確かに当て感で待ち合わせ場所に向かったら完全に迷いました。

超巨大なショッピングモールの「ドバイモール」
ドバイモール内にあるスケートリンク

 当初は友人と会ったあと、別の観光スポットに行こうかと思っていたものの、「三人の旅人たち」で東に向かった駅員と同じく「ずっとここでいいや」と思い。一日中ドバイモールで過ごしてしまったわけです。

●ドバイ・ファウンテンの大迫力な噴水ショーが凄い

 ちなみにドバイモールは高層ビルのブルジュ・ハリファに隣接していて、ドバイ・モールの前にある湖「バージ・レイク」で開催される世界最大の噴水ショー「ドバイ ファウンテン」も観られます。しかもこのショーは無料なのが節約旅にはありがたい。

観光スポットとして定番のブルジュ・ハリファ
筆者撮影ではありませんが、ブルジュ・ハリファ展望台からドバイ・モールの噴水を眺める航空写真はこんな感じ。噴水がいかに巨大かがわかるでしょう
噴水ショーは長さ275m、高さ最大150mという大迫力。写真では伝わりにくいかもしれませんが、無料とは思えないほど迫力がありました

 また施設内の無料Wi-Fiも爆速で、計測したら下りは約279Mbps、上りは約244Mbpsというスピード。なので夕方からはカフェに籠もって仕事をしていました。これだけ高速だと作業も捗ります。

商業施設の無料Wi-Fiとしては爆速の部類でした

●食事もおいしい、ただし観光地価格です

 ただし、こちらのエリアは物価が高めですね。フードコートで買ったミルクティーは21Dh(約867円)で、前日に食べたビリヤニの倍以上。パソコンで作業するために入ったカフェの抹茶ラテは29Dhで(約1197円)です。

フードコートのアイスティーが約867円。なかなかのお値段

 食事は小籠包が看板メニューの鼎泰豐(ディンタイフォン)に入りましたが、小籠包(6個)とピリ辛ワンタン、ガーリック炒飯、お茶で116Dh(約4788円)でした。お酒なしでこの価格なので、かなり割高。それとイスラム圏なので、豚肉は使用していません。小籠包も豚肉ではなく鶏肉です。実はその味を確かめたいのもあって入店したんですが、鶏肉は鶏肉であっさりとした脂の美味さでした。豚肉に慣れていると、ちょっと物足りなさは感じますけど。

世界各地で見つける度に、食べたくなって入ってしまう鼎泰豐(ディンタイフォン)
見た目は台湾と同じですが、豚肉なしの小籠包

 というわけで、一日中居られる楽しいドバイモールですが、節約旅人にとってはあまり長居できないかな、というところ。そんな印象を胸に、再びメトロでドバイ国際空港へと向かい、日本へと帰国することにしました。予算の残金2万5720円で帰りの航空券は買えるのか? それはまた次回で!

■移動予算5万円(日本から往復のフライト+宿代)  飛行機代(中国東方航空:中部国際空港→上海浦東空港→ドバイ国際空港):2万1320円  宿代(ドミトリー2泊):2960円  残金:2万5720円

※そのほか滞在費など(予算に含めず)  Nol Card(20Dh追加チャージ):1857円  ビリヤニ:495円  水(1.5L)62円  砂漠ツアー:3802円  ラクダ乗り:1362円  ビュッフェVIP席:2270円  アイスミルクティー:867円  鼎泰豐:4788円  抹茶ラテ:1197円  前回まで:150円  合計1万6950円円

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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